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肌が黒くくすんでいる人は紫外線が原因?メラニンくすみの対策方法

最近、化粧をしてもイマイチ肌がぱっとせず、肌全体が暗い感じ。同僚には「顔色悪くない?」と心配される日々が続いています。「30歳はお肌の曲がり角」ともいいますが、もしかして私も曲がってしまった…?どうして肌の印象が暗く、黒っぽくなってしまったのでしょうか?原因や対策について教えてください。

専門家からの回答
顔が黒くくすんで感じられるのは、「メラニンくすみ」かもしれません。UVケアを強化するとともに、肌のターンオーバーを正常化しましょう。
3行でまとめると?
  • 肌が黒くくすむ原因は、メラニン色素
  • メラニン色素が大量に作られたり、ターンオーバーが滞るとくすみの原因に
  • UVケアを徹底し、正常なターンオーバーを維持することで改善できる

目次

メラニンくすみとは?

青っぽいくすみ、黄色っぽいくすみなど、顔のくすみにはさまざまな状態があるのですが、顔全体が黒ずんで感じられるくすみのことを「メラニンくすみ」といいます。

・日焼けしたあとのように、顔全体が黒~茶褐色にくすんでいる
・乾燥してゴワついた感じがする

もし、肌がこんな状態だったら、あなたのくすみも「メラニンくすみ」かもしれません。

メラニンくすみの原因とは?

肌色を暗くトーンダウンさせてしまうメラニンくすみの原因は、名前の通り「メラニン色素」です。

紫外線から肌を守るメラノサイト

外から浴びた紫外線は、肌を突き抜けて肌内部まで侵入してきます。その紫外線が、肌の一番奥である「真皮」に届いてダメージを与えてしまう前に、ブロックする役目を果たすのがメラノサイト。紫外線がやってくるとメラニン色素を作り出し、真皮を守ってくれるのです。「メラニン色素は悪者」というイメージがありますが、本来は肌の味方をしてくれているわけですね。

こうして肌内部で作られたメラニン色素は、肌の新陳代謝であるターンオーバーにともなって肌表面へと持ち上がり、やがて剥がれ落ちます。正常なターンオーバーは約28日周期なので、日焼けのダメージは1ヶ月ほどで収まります。

ところが、強烈な紫外線を長時間浴びたりして、メラニン色素が大量に作られた場合、それが落としきれずに肌に滞ってしまい、部分的なシミや、全体的なメラニンくすみとなることがあります。

肌のターンオーバーの乱れ

さらに、30代、40代になると、ターンオーバーのサイクルはしだいに遅れ気味になります。一般的には30代で40~45日、40代で55~60日間のターンオーバーのサイクルになるといわれています。新陳代謝が滞れば、肌のメラニン色素もいつまでも出ていってくれません。こうして、浴びた紫外線ダメージがどんどん蓄積していってしまうことも、メラニンくすみの大きな原因です。

メラニンくすみの対策とは?

メラニンくすみを防ぐには、なんといってもUVケアが必要不可欠。紫外線ダメージを防ぐための、さまざまな対策をご紹介します。

日焼け止めを習慣に

日差しの強い夏場やアウトドアのときだけでなく、UVケアは年間を通して毎日行いたいもの。毎日のスキンケアに、日焼け止めを組み込みましょう。

特に防ぎたいのは、肌の奥まで侵入してダメージを与え、老化を促進してしまう紫外線A波(UVA)。日焼け止めの「PA」という表示は、A波の防止効果を表しています(Protection Grade of UVA)。「PA」の後ろについている「+」の数が多いほど防止効果が高いですが、肌への刺激も強くなります。TPOに合わせた日焼け止め選びをしてみてくださいね。

美白・エイジングケア化粧品を使う

美白化粧品は、新たにメラニン色素が作られるのを抑える働きをしてくれるもの。ビタミンC誘導体をはじめ、美白成分にはさまざまなものがありますが、それらが含まれている化粧品を日焼け止めと同じく年間を通して使いましょう。

また、年齢に応じた保湿ケアができる、エイジングケア化粧品を使うのも効果的です。加齢でうるおいが不足気味の肌は、紫外線を含む外部刺激に弱くなりがち。たっぷりのうるおいを与えて肌のバリア機能を高めることも、UVケアには大切なポイントです。

帽子・日傘を活用する

日焼け止めは朝に一度塗れば大丈夫というわけではなく、こまめに塗り直す必要があります。また、肌トラブルなどで日焼け止めを塗りたくないときもあるでしょう。そうした事情も踏まえると、UVケアは日焼け止めだけに頼らず、帽子や日傘も併せて活用するのが賢い方法。手やボディのガードには、脱ぎ着の楽なカーディガンやストールを持ち歩くのもおすすめです。

以上のUVケアのほか、注意したいのが強い摩擦。肌に力を入れてゴシゴシこすると、その部分が色素沈着を起こしてしまうことがあるので、洗顔・ピーリングなどを行うときには十分気をつけてください。

メラニンくすみには、こうした「作らない」対策に加えて「出ていく」サイクルを整えることも重要です。肌のターンオーバーを乱してしまう、不規則な生活サイクルを改めることで、くすみ知らずの明るい肌をキープすることができますよ。

私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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