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肌のハリを維持する食べ物、ハリを復活させる食べ物

最近、目の下のたるみやほうれい線が目立ってきたかも…。スキンケアアイテムを買い替えるほかにも、いい改善策はありませんか?

専門家からの回答
肌を作っているのは、普段食べているもの。元気なハリを復活させ、維持するのに役立つ食べ物を積極的に摂りましょう。
3行でまとめると?
  • 肌のハリとは、肌の弾力のこと
  • 加齢によって肌の弾力が失われると、たるみ・シワなどの原因に
  • ハリに効果的な食べ物を摂ることで、元気な肌を育むことができる

目次

肌のハリとは?

化粧品の広告や美容雑誌を見ていると、「ぷるんと弾むようなハリ」「ピンとしたハリ」など、肌のハリを表現した文章がよく出てきますね。この「肌のハリ」とは、具体的に何のことなのでしょうか?

「ハリ」とは、いい替えれば「弾力」のことです。触れると押し返すような弾力のある肌は、まるで空気がいっぱいに入ったゴムボールのよう。つるんとして、シワもたるみも見当たりません。ですが、加齢とともに弾力が失われていくと、肌はしだいにたるんで下がってしまいます。すると、深いほうれい線ができたり、フェイスラインが崩れて二重アゴになったりと、いわゆる「老け顔」に…。

肌のハリは、見た目の若々しさに大きくかかわっているわけですね。

肌のハリを維持する食べ物とは?

加齢とともに、しだいに失われてしまう肌のハリ。なるべく長く維持するには、毎日のお手入れはもちろん、食事も意識するとよいでしょう。次のような栄養素を普段から積極的に取り入れて、今のハリをキープしましょう。

ビタミンA・C・E

私たちの肌の弾力を支えている、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸といった物質は、肌の奥の「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」が作っています。この線維芽細胞を老化させてしまう、活性酸素の働きを抑える「抗酸化力」にすぐれているのが、ビタミンA・C・Eです。相乗効果があるので、まとめて摂るとより効果的。

ビタミンAは緑黄色野菜やうなぎなどに含まれ、皮膚や粘膜を強くしてくれる働きもあります。いちごやキウイ、赤・黄パプリカ、イモ類などに含まれるビタミンCは、美肌の大敵である紫外線対策のほか、コラーゲンの生成にも欠かせません。ビタミンEは、血行・新陳代謝を促進してくれるもので、特にアーモンドが有名ですが、かぼちゃやモロヘイヤなどにも含まれています。

慢性的に冷えを感じている人に、積極的に摂ってほしいのが鉄。血行不良は代謝の低下を引き起こし、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を乱して乾燥させてしまいます。レバーや高野豆腐、ひじきなどを食事に取り入れ、シワ知らずのもっちりみずみずしい肌をキープしたいですね。

亜鉛

ターンオーバーを促す・活性酸素を抑える・ビタミンCと同じくコラーゲンの生成を助けてくれる、炎症を抑えてくれるなど、肌に嬉しいことがいっぱいの亜鉛。牡蠣、あわび、豚レバー、牛肉などのほか、大豆製品やナッツ類から摂ることができます。ただし、お酒を飲むとアルコールの分解に亜鉛が使われてしまうので、飲みすぎには注意してください。

肌のハリを復活させる食べ物とは?

普段は気をつけていても、忙しい日が続くと食事や睡眠をおざなりにしてしまいがち。すると、「いつの間にかシワ?」「なんだか頬が下がってる?」なんていうことに…。ハリ不足を感じたら、ハリを復活させる食べ物で集中ケア!

タンパク質

私たちの体や、肌そのものを作っているのがタンパク質。「肌がしぼんでいる感じで、ふっくら感が足りない」と思ったら、赤身の肉や魚、大豆製品、卵などを摂りましょう。肉や魚を調理するときは、焼く・揚げるより、蒸す・ゆでるようにするとよりヘルシー。

脂質

健康やダイエットの面から避けられがちな脂質ですが、脂質はタンパク質とともに、女性ホルモンの材料。良質な油を適量摂ることは、美容にも健康にも効果的なのです。アマニ油や、イワシ・サバなど青魚の油に含まれる「オメガ3」は、肌の潤いを保つセラミドの材料にもなってくれます。

炭水化物

脂質と同じく、「ダイエットの敵」とみなされがちな炭水化物。ですが、体を動かすエネルギーになる炭水化物が不足すると、体はかわりにタンパク質を使おうとします。肌の材料となるタンパク質が分解されてしまうと、結果として肌のたるみやしぼみ感の原因に…。食べすぎはNGですが、美肌のためには適量をバランスよく摂ることが必要なのです。炭水化物を摂ると、ほかの食べ物から摂取した栄養素も適切に働けるようになるほか、食物繊維で腸内環境も整いますよ。

大豆イソフラボン

肌や髪の新陳代謝を促し、保湿力もアップしてくれる女性ホルモン。この女性ホルモンと似た働きをすることが広く知られているのが、大豆イソフラボンです。納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品に含まれており、女性ホルモンが減少する更年期以降は、特に嬉しい栄養素です。

ハリを維持し、復活させてくれる食べ物はこんなにたくさんあるんですね!一方、注意したいのが、お菓子類や精白された炭水化物など、GI値の高い食べ物。GI値とは食後の血糖値の上昇を示す値で、GI値の高い食べ物はタンパク質の劣化である「糖化」を引き起こし、肌の老化の原因となってしまいます。

食べるものを賢く選ぶことで、毎日の食事がスペシャルな美肌メニューに。いきいきとしたハリ肌を、内側から育んでいきましょう!

私がお答えしました

皮膚科・美容皮膚科医 吉田貴子
皮膚科とエステを融合させた渋谷スキンクリニックの院長。臨床医として一般皮膚科と美容皮膚科、美容婦人科で治療にあたっています。

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