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肌のハリがなくなる原因とハリを復活させる方法とは?

先日、友人の産まれたばかりの赤ちゃんを見にいってきました。赤ちゃんの肌はぷにぷにでかわいいなと思ったのと同時に、自分の肌はいつの間にこんなにカサカサになってしまったのか…と実感。肌のハリはどうしてなくなってしまうのでしょうか?ハリが戻る方法があれば教えてください。

専門家からの回答
肌のハリは加齢や紫外線により失われます。日焼け対策や肌の保湿など、日常生活でのケアに気を配りましょう。
3行でまとめると?
  • 肌のハリはコラーゲン、エラスチンなど肌の基本構造によって保たれる
  • 日常生活での紫外線・乾燥によるダメージには、できる限りの対策を
  • 加齢でハリがなくなった場合は、美容皮膚科でも治療が可能

目次

ハリのある肌とはどんな状態?

弾力、柔らかさ、水分量。「ハリのある肌」とはどんな状態でしょう?
赤ちゃんのほっぺを指で押したときに感じられるような跳ね返り、みずみずしく、ぷりっと弾むような感触。これが、肌表面下の組織内で肌を健康に保つために必要な要素のバランスが取れている、といえるでしょう。

肌の三層構造が正常だとハリが保たれる

肌の構造は、大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層から成ります。私たちが普段「お肌」と呼んでいるのは表皮と呼ばれる一番上の部分。その表皮の下を深く進むと、コラーゲンとエラスチンなどで構成される厚い「真皮」があり、その下に脂肪から成る「皮下組織」があります。

ハリがあると感じるのは真皮層のコラーゲン、エラスチン、線維芽細胞(せんいがさいぼう)などの働きによるもの。真皮に入り組んでいるそれぞれの組織がうまく機能せずに、肌全体を支えられなくなると、ハリがなく、たるみが起こることになります。

肌のハリがなくなる原因とは?

コラーゲン、エラスチン、線維芽細胞がうまく機能されなくなる原因は、大きく3つに分けることができます。

[ 1 ] 加齢

真皮層に網目状に張り巡らされたコラーゲンは、規則的に点在するエラスチンによって支えられ、どちらも線維芽細胞から生み出されます。加齢によって線維芽細胞の機能も数も低下してしまうため、コラーゲンの産生が少なくなり、それを支えるエラスチンも同時に衰えることに。
そうすると、肌の基礎的なネットワークが乱れて、肌全体の弾力も失われます。

また、加齢によるホルモンバランスの変化も原因の1つ。女性ホルモンのなかには、コラーゲンやエラスチンの産生を促す働きを持つものがありますが、加齢からホルモンの分泌量が変化すると産生が減ってしまいます。よって、ハリのない肌につながるのです。

[ 2 ] 肌老化

肌のハリは加齢によって失われますが、年齢や性別に関係なく、若くてもハリが失われる原因があります。肌老化の五大原因は光老化・酸化・乾燥・菲薄化・糖化です。
それぞれの老化のメカニズムは異なりますが、ここに挙げたいくつかの肌老化に共通して影響を与えるのが紫外線。毎日の生活で浴びる紫外線によって、肌の老化は加速して進み、紫外線対策をしている肌と無防備な肌では、長期的に比べると、大きな差に。紫外線のうち、特にUVAは皮膚の深部まで到達し、コラーゲンなどに影響を与えてしまいます。紫外線やストレスによって体内に発生するといわれる「活性酸素」は増殖すると肌の細胞を攻撃。活性酸素に対抗する栄養素のビタミンCはコラーゲンの生成に必要となるため、紫外線を浴びすぎると不足しがちに。

[ 3 ] 生活習慣

そのほかにも、日常のダメージが重なると20代でも肌のハリが失われることがあります。スキンケアがバッチリでも、ハリを奪う原因となるのが生活習慣。姿勢が悪く、いつも猫背ぎみの姿勢でいると背筋が衰え、上半身全体、さらに肩や首を支える筋力が弱くなってしまい、顔の表情筋にも影響が…。睡眠不足、食生活の乱れなど、日々の何気ないしぐさがハリの低下を招いているかもしれません。

ハリのある肌を取り戻したい!そんな人には…?

手のひらで触れても弾力がイマイチ、メイクのノリも悪いな…と感じたら、ケアの見直しどきかもしれません。一度衰えてしまった肌のハリは、どうしたら復活するのでしょうか?

美容医療でハリを復活!

加齢による肌の衰えである場合、美容皮膚科で相談することも考えてみて。減ってしまったコラーゲンの分泌を促すCO2フラクショナルレーザーなどの機器、古くなった角質の生まれ変わりを促すケミカルピーリング、注射でヒアルロン酸を注入するなどの方法があります。

コラーゲンやエラスチンの働きが弱まっていたり、女性ホルモンの分泌が少なくなった場合に、これらの施術は効果が期待できるかもしれません。

日頃のスキンケアで予防も忘れずに

美容医療に興味はあるけど、「そんなにお金や時間をかけられない」そんな人も多いはず。でも諦めないで!肌の乾燥を防ぐこと、紫外線ダメージを減らすこと。この2つは、肌の状態を良好に保つためにもっとも基本的な心がけです。保湿は肌の角質層のバリア機能を高め、適切な水分量をキープします。

過剰なクレンジングは肌の負担になるため、肌質に合った製品で手早くメイクを落とし(長くても1分以内)、普段のスキンケアにエイジングケアの要素を取り入れましょう。

また、紫外線を防ぐことで、肌の老化につながるダメージのほとんどを減らすことができるともいわれています。日焼け止めはSPF値だけでなくUVAの指標であるPAも意識して選び、製品に記載された正しい量を使いましょう。日傘や帽子などのアイテムも併用し、日常生活で浴びる紫外線をできる限り減らすことも大切です。

バランスの良い食事、良質な睡眠、適度な運動など、生活習慣を見直して、ハリのある元気な肌が生まれるサイクルを取り戻したいですね!

私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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