Q

ハリのある肌とは?ハリのある肌構造を解説

最近忙しいせいか、肌にハリがなくなってきたように思います。寝ると少しよくなるのですが20代前半のようなツヤツヤした感じはなく、キメも粗いです。ハリのある肌は、どうしたら取り戻せるのでしょうか?気をつけるべきポイントを教えてください。

専門家からの回答
肌の保湿と紫外線予防、生活習慣の見直しにより肌のターンオーバーを整えましょう。
3行でまとめると?
  • 肌のハリとは「弾力」のこと
  • 真皮のコラーゲンとエラスチンを低下・劣化させないことが重要
  • 保湿と紫外線予防、生活習慣の改善によりハリを回復

目次

ハリのある肌とは?

忙しい毎日、いつでも肌のコンディションは万全!というわけにはいきませんよね。少し寝不足なだけでも目の下にはクマができるし、冷暖房にさらされて乾燥した肌環境ではファンデーションのノリが悪くなる…とお悩みの人は多いことでしょう。

そんな中、誰もが理想とするのが美しく「ハリ」のある肌。ハリがあれば年齢に関係なく若々しく見えますし、老け顔とも無縁。ここでは、美肌に重要なハリをキープするにはどうしたらよいか、また、なくしたハリを取り戻すにはどうしたらよいかを考えていきましょう!

冒頭から肌のハリについて触れてきましたが、ハリのある肌とはどのような状態のことをいうのでしょうか?人によりその表現は色々ですが、一般的には以下のような状態が挙げられます。

・しぼんでいない、たるんでいない肌
・キメが整っている
・毛穴が開いていない
・水分がある、プリプリしている

肌の良好な状態はさまざまですが、中でもたるみがなく毛穴の開きがない状態というのはピンと張った肌ということですよね。そう、つまり肌のハリとは「弾力」のことなのです。

肌の基本構造とは?

肌は弾力が失われると、しぼんでシワが出てきます。そうならないためにはどうしたらよいのか、肌の構造から理解しましょう!

肌は大きく3つ「表皮」「真皮」「皮下組織」に分けることができます。そのうち、表皮と真皮についてお話しします。

表皮
肌の一番表面にあるのが「表皮」です。表皮は「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4つの層に分かれており、中でも化粧品のCMなどでおなじみなのが、表皮の中でも最も外側にある角層。

角層には角質細胞がびっしりと並んでいて、その間を水分やセラミドなどが満たしています。この角質細胞に隙間ができてしまい、肌のバリア機能が落ちると肌が乾燥し、外からの刺激にも弱くなってしまいます。

真皮
肌のハリに直接的にかかわる大事な組織の真皮は、表皮の下に存在します。その約70%を占めるコラーゲンがネット状にあり、エラスチンという物質が要所要所でコラーゲンのネットを支えています。いずれも線維芽細胞(せんいがさいぼう)という細胞から生み出されているのですが、このコラーゲンやエラスチンは加齢とともに低下・劣化。弾力を失うことにより、肌にハリがなくなりたるんだ状態になります。

また、紫外線やタバコ、ストレスも線維芽細胞が弱まる原因となり、年齢が若くても、コラーゲンやエラスチンの生成が減ると、ハリが失われてしまいます。

ハリのある肌を取り戻すためにはどうしたら良いの?

ハリのある基本的な肌構造についてお話ししたところで、続いて肌のハリを取り戻すためにはどうしたらよいのかご紹介します。

肌のターンオーバー周期を整える

肌のターンオーバーとは、皮膚の新陳代謝のこと。髪や爪が新しく伸びて古い部分を切り落とすのと同じように、表皮の最下層部分の細胞が上に押し上げられて剥がれ落ちます。肌のターンオーバーは通常28日の周期で巡りますが、サイクルは早くても遅くても問題。肌を美しく保つには正常な周期に整えることが重要となります。

それでは、肌のターンオーバー周期を整えるにはどのような対策が必要なのでしょうか?具体的な対策をご紹介します。

エイジングケア化粧品による保湿
表皮の角質層について、「角質細胞に隙間ができると肌が乾燥したり、外からの刺激に弱くなってしまう」とお話ししました。そのため、この角質層を保湿することが重要です。エイジングケアのための化粧水や美容液で角質層の隙間を埋め、肌のバリア機能を向上してあげることで、ハリが復活しやすくなります。

紫外線予防
「紫外線は美容の大敵」とよくいわれますが、なぜ大敵となるのか理由をきちんと知っている人は少ないのではないでしょうか?紫外線は表皮よりも深い真皮にまで届いて、肌にダメージを与え老化させます。年齢を重ねてもハリのある肌を保つためには、日ごろの紫外線対策が重要なポイントになるわけです。日焼け止めは今日からできるエイジングケア。早速、取り入れていきましょう。

食事による栄養補給
肌のハリを復活させるためには、肌のしぼみを改善させるコラーゲン・セラミドの働きが必要となります。これらの原料となるのはタンパク質や脂質。女性からは犬猿されがちなタンパク質と脂質ですが、これらの栄養素をバランスよく摂ることが大切です。

また、線維芽細胞を傷つける「活性酸素」への抗酸化作用があるビタミンA、C、Eも積極的に摂っていきたいですね。

具体的には以下に挙げるような食材となります。
タンパク質…納豆、ツナ
脂質…オリーブ油、牛肉
ビタミンA…豚肉、卵
ビタミンC…アセロラ、ピーマン
ビタミンE…かぼちゃ、アーモンド

運動や睡眠などの生活習慣
そのほか、普段の暮らしの中で肌のハリにとって問題なのは、代謝を妨げる筋肉の衰えです。顔のマッサージやエクササイズ、身体を動かす習慣を取り入れることをおすすめします。

また、良質の睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、肌などの修復を助けます。毎日できるだけ同じ時間にベッドに入り、ぐっすり眠ることが明日のハリのもと。ピカピカのお肌で朝を迎えましょう!

今回は、ハリのある肌と肌構造についてお話ししました。赤ちゃんのようなみずみずしくて透明感のある肌は一朝一夕ではできあがりません。スキンケアはもちろん食事や睡眠にも気をつけて、魅力的な美肌を目指しましょう!

私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

この記事をシェアする