18.11.27

Q

肌の曲がり角って何歳?肌の衰えを感じたときの対処とは?

先日、風邪予防のためにマスクをしたのですが、マスクの跡がなかなか消えず、困りました。シミやほうれい線も気になります。私は、30代後半。お肌の曲がり角はとっくに過ぎたはずなのに、もう一度、曲がり角?と思ってしまいます。そもそも、肌の曲がり角って何でしょう?肌の老化にどう対処していけばいいのか、教えてください。

専門家からの回答
肌の曲がり角は一度だけではなく、人生のなかで何度か訪れます。肌が急に衰えないように、正しくケアをして、曲がり角を穏やかにしていくことが大切です。
3行でまとめると?
  • お肌の曲がり角は加齢による肌質の変化から各年代ごとに違ったサインで現れる
  • 早めにエイジングケアをはじめることが大切
  • 肌の衰えを感じたら基礎化粧品を変えてみる

目次

そもそもお肌の曲がり角はなぜくるの?

「25歳はお肌の曲がり角」という言葉を耳にしたことがあると思います。肌の曲がり角は20代に一度だけ来るわけではなく、長い人生のうちに何度も肌の曲がり角に出会うことになります。肌の曲がり角とは、「肌の転換期」という意味で、肌の状態が変わっていく時期のことを指します。

ファンデーションのノリも悪くなっていくため、これまでの化粧品を買い替えていく時期です。

加齢によるハリ成分の減少

肌は、外側から表皮、真皮、皮下組織の三層で構成されています。
表皮は肌を紫外線や乾燥から守るバリア機能を備え、真皮には、肌に弾力やハリを与えるコラーゲン、エラスチン、うるおいを与えるヒアルロン酸などが存在しています。

若く健康な肌は、バリア機能も十分に機能し、コラーゲンやエラスチンを生み出す繊維芽細胞(せんいがさいぼう)も元気で、ヒアルロン酸も真皮にたっぷり存在しているため、肌はぷるぷるし、みずみずしい状態です。
しかし、ハリ・弾力をサポートする成分、コラーゲン、エラスチンは20代をピークに年々減少していきます。そのため、加齢とともに頬やアゴのたるみが生じるのです。

また、表皮の細胞は生まれ変わる性質があるため、新しい細胞を次々と生み出しています。肌が生まれ変わる周期を「ターンオーバー」といい、10代後半から20代前半なら、ターンオーバーの周期は28日間です。

しかし、年を重ねるとターンオーバーの周期は長くなり、28歳から30代前半で約40日間、30代後半で約55日間、40代後半で約75日間になります。

10代、20代前半の頃、たとえ日焼けをしてもシミにならなかった人は多いのではないでしょうか?それは、ターンオーバーが正常に機能していて、28日間で肌が生まれ変わっていたからです。
年齢を重ねてから日焼けすると、表皮にできたメラニン色素がターンオーバーの周期が遅いために剥がれ落ちず、そのまま肌に残ってシミになります。

このように、年を重ねていくと、肌は自然に老化していきます。

四大老化により加速

肌が老化するのは、加齢だけが原因ではありません。加齢以外に4つの原因があり、それを「肌の四大老化」といいます。

光老化…紫外線のダメージによる老化
酸化…活性酸素による老化
乾燥…乾燥による老化
糖化…タンパク質と糖分が結びついて起きる老化

以上の肌の四大老化によって、シミ、たるみ、シワ、毛穴の開き、くすみといった肌トラブルが起こります。

ひとつの肌トラブルが現れると、ドミノ倒しのように連鎖して肌の老化はどんどん進んでいきます。その途中で、肌が急にがくんと衰える時期があります。それがお肌の曲がり角です。

20代後半、30代後半、40代後半、50代後半にお肌の曲がり角を感じる人が多いとされています。

年代ごとに、肌の曲がり角を知らせるサインが肌に現れてきますから、そのサインを見逃さず、正しいケアをしていけば、やがて来る急な曲がり角を緩やかにすることができます。加齢を止めることはできませんが、原因を知って、的確な対策を行えば、エイジングを遅らせることができるということを知って、エイジングケアをしていきましょう!

お肌の曲がり角のタイミングとは?

これまで使っていた化粧品では肌がうるおわなくなった…。シミやシワが目立つようになった…。そう感じたら、それが第一期のお肌の曲がり角。第一期を含め、第二期、第三期にどのような症状が現れるか、肌の変化やその特徴をお伝えしましょう。

第一期は20代後半

□ シミ
□ 乾燥
□ 毛穴の開き

最初に肌の変化を感じるのが、20代後半~30歳にかけて。これまでいわれてきたように、25歳を第一期の曲がり角としましょう。

ターンオーバーの周期は「年齢×1.5倍」といわれますから、25歳のターンオーバーは37.5日間、28歳で42日間になります。ターンオーバーが長くなると、古い角質やメラニンが剥がれづらくなり、肌のバリア機能も乱れてきます。

この頃、感じる肌トラブルは、「シミ」。以前はシミにならなかったのに、ターンオーバーが遅いためにシミが表皮に残りやすくなります。また、ヒアルロン酸が減少していくため、肌が「乾燥」していきます。さらに、肌が乾燥すると皮脂の分泌が盛んになるため、「毛穴の開き」が気になりだします。

20年代後半になると、ストレスや不摂生など、生活習慣の乱れがそのまま肌に影響を与えますから、注意しましょう。

第二期は30代後半

□ シミ
□ くすみ
□ 乾燥
□ ほうれい線
□ 大人ニキビ
□ 化粧ノリが悪い

30代後半に、二期目の曲がり角が到来します。38歳のターンオーバーは、約57日間です。
「シミ」、「くすみ」、「乾燥」「ほうれい線」、「大人ニキビ」、「化粧ノリが悪い」といった症状が増えてきます。

これまでの基礎化粧品やファンデーションを買い替えていく時期です。

30代後半は、仕事や家事などに追われて忙しい時期ですから、自分のケアを疎かにしてしまいがち。しっかり肌をケアをしてあげましょう。

第三期は40代後半

□ シミ
□ たるみ
□ シワ
□ ほうれい線
□ マリオネットライン
□ 乾燥
□ 肌荒れ

40代後半になると、肌の衰えを感じるようになります。ターンオーバーは、48歳で72日間、50歳で75日。肌が生まれ変わるためには2カ月以上かかります。

また、美肌ホルモンといわれる女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が急激に減少していくため、肌の衰えを感じやすくなります。

この年代になると、コラーゲンやエラスチンも急に減少するため、肌からハリが失われ、「シミ」、「たるみ」、「シワ」、「ほうれい線」、「マリオネットライン」、「乾燥」、「肌荒れ」などの肌の悩みが増えていきます。

お肌の曲がり角に負けないための対策とは?

年代ごとに訪れるお肌の曲がり角。エイジングのサインが現れているのに、それに気づかず放っておくと、ある日、突然肌の衰えに驚くことになりますから、早いうちから適切なエイジングケアをスタートしましょう。早めにケアすることで、急なお肌の曲がり角をスローカーブに変化させることができます。

ケアをする人と、しない人の間には、いずれ愕然とした差が現れます。肌をいたわりながら、怠ることなくケアをしていきましょう。

紫外線対策は各年代共通のケア

肌老化の大きな原因は、加齢だけではなく、紫外線。紫外線は、シミ、乾燥、たるみ、シワ、くすみといった肌トラブルを引き起こす大きな原因です。

外出する際は日焼け止めを塗り、帽子や日傘、サングラスなどで紫外線を防止するようにしましょう。戸外でスポーツをしたり、レジャーを楽しむときは、日焼け止めをときどき塗り直すことをお忘れなく。紫外線は夏だけでなく、1年中、曇りの日でも降り注いでいます。また、紫外線はガラスも通過しますから、室内にいるときもUVカットの下地クリームやパウダーなどを塗り、紫外線から肌を守るようにしてください。

紫外線対策は、20代、30代、40代にかかわらず、どの年代層にも必要なエイジングケアです。

保湿対策を徹底する

乾燥は、肌の老化を早める大きな原因です。お肌の曲がり角を感じたら、今の化粧魅水で十分保湿されているかどうかを見直して、徹底した保湿ケアをスタートしてくださいね。

20代後半の対処法
紫外線対策のほかに、肌をしっかり保湿するようにしましょう。化粧水だけでなく、保湿液やクリームを忘れずに。

30代後半の対処法
徹底して保湿を心がけましょう。とにかく、保湿、保湿、保湿です!また、化粧水で外からうるおいを与えるだけでなく、食生活の見直しも大切です。30代の肌の悩みとして多いくすみを解消するには、代謝を上げることが大切です。タンパク質やビタミンなど、肌に大切な栄養素を意識して、バランスのとれた食事をとり、血流をよくするように心がけてください。

使っていた化粧品で肌のうるおいが感じなくなったら、勇気をもって基礎化粧品を変えてみるのもよいですよ。普通肌用の化粧品を敏感肌用に変えたら肌の調子がよくなったという人も多くいます。化粧水を選ぶ際は、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどの高保湿成分が入ったものがおすすめです。

また、この頃から、リンパマッサージを自分で行い、顏にむくみが起こらないようにケアしてあげることが大切です。さらに、表情筋も弱まり、ハリが失われていく時期ですから、表情筋エクササイズで顔の筋肉を鍛えておくとよいでしょう。

40代後半の対処法
紫外線対策も保湿対策も、これまで以上に手をかけていきたい年代です。必要に応じて、基礎化粧品にお金をかけてもよい年代ともいえます。

肌のたるみを感じはじめる年代のため、マッサージで血流をアップしたり、表情筋を鍛えるエクササイズを気長に続けていきましょう。また、エステサロンに行き、プロの手で定期的にケアしてもらうのもよいですね。

なお、すべての年代を通して、空気の乾燥に気をつけたいもの。肌は外気に敏感です。特に冬は戸外だけなく、室内も暖房で空気が乾きがち。加湿器などで室内の湿度を適度(50〜60%)に保ち、肌を乾燥させないようにしてくださいね。

生活習慣の改善を!

肌を美しく若々しく保つには、化粧品だけではなく、さまざまな栄養をバランスよく食事からとることが大切です。栄養が偏った食事を続けることは、肌の老化を早めます。たくさんの栄養をまんべんなく、多くの食材からとり、肌老化に負けない健やかな肌作りを目指していきましょう。

シミ…ビタミンC・ビタミンA
皮脂分泌のバランス…ビタミンB2・B6
代謝のアップ…ビタミンB・ビタミンE

誰もがとおることになるお肌の曲がり角ですが、エイジングケアをしっかり行えば、急な曲がり角を緩やかなカーブへと作り変えることができます。紫外線対策を怠らず、保湿ケアを日々行い、栄養バランスがとれた美味しい食事を楽しみ、適度な運動をして代謝をアップしていきましょう。

そうすることで、お肌の曲がり角に来ても慌てずにすみます。気がついたときから、エイジングケアをはじめて、いつまでもみずみずしい肌をキープしてくださいね!

私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

この記事をシェアする