18.08.22  更新:18.10.12

Q

あなたにおすすめの洗顔とは?選び方と使い方をご紹介

洗顔するときは、洗い上がりが「キュッキュッ」としないとちゃんと洗えた感じがしないので、しっかりと洗ってしまいます。毛穴が目立つところは特にくるくる…。美容雑誌などには「洗い過ぎはよくない」と書いてあるけれど…。それなら、どんな洗い方をすればいいのでしょうか?

専門家からの回答
洗顔の目的は、肌の汚れを落とすこと。自分に合った洗顔料で、肌に余計な負担をかけず、正しく行うことが大切ですよ。
3行でまとめると?
  • 洗顔の目的は、顔の汚れを落とすこと
  • 洗顔料には、洗い上がりやテクスチャーによってさまざまな種類がある
  • 肌質や毛穴などの汚れ具合に合った洗顔料で、正しく洗顔することが美肌作りの基本

目次

正しい洗顔方法

化粧水やクリームをつけるスキンケアの前に、まず必要なプロセスが「洗顔」。歯磨きなどと同じ、ごく日常的な習慣のひとつともいえますが、当たり前だからこそついおざなりにしてしまっていませんか?

「休日は寝たきり、顔を洗わずにゴロゴロと過ごしてしまう」「夜はお風呂のシャワーでザーッとすすいで終わり」…なんていうクセがついていたら、要注意。

洗顔の目的は、肌の汚れや余分な皮脂を落とすことです。肌の上に不要なものが残ったままだと、スキンケアを行っても美容成分がきちんと届けられず、毛穴の詰まりやニキビといった肌トラブルも引き起こしてしまいます。毎日の洗顔は、美肌作りに欠かせない大切なケアなのです。

スキンケアに気を配っていても、なかなかお悩みが解決しない…という人は、もしかすると洗顔が原因かもしれません。理想的な肌状態を目指すなら、洗顔をもう一度見直してみませんか?

洗顔のポイントをおさらい

洗顔を行うとき、覚えておきたい大切なポイントは「ぬるま湯を使うこと」、そして「たっぷりの泡でやさしく行うこと」。

熱いお湯を使ったり、こすり洗いで摩擦をかけたりすると、必要以上に皮脂が落とされて肌が乾燥してしまいます。すると、皮がむけたり、かえって皮脂が多くなり「テカリ」「開き毛穴」につながったりする場合もあるので、洗顔はあくまで肌に負担をかけないことを心がけましょう。

洗顔の手順と、洗顔グッズの使い方

[ 1 ] まず手を洗い、次に顔を人肌程度のぬるま湯で十分に濡らします。

[ 2 ] 洗顔料を手に取ります。使用量は説明書に従うのが基本ですが、およその目安は次の通りです。

・固形石鹸…10回ほど手のひらで転がしたくらい
・チューブ入りの洗顔フォーム…1cmほど
・泡洗顔料…ディスペンサーを1~2回押したくらい、炭酸泡タイプはピンポン玉1~2個分くらい
・洗顔パウダー…1回振り出したくらい

[ 3 ] 洗顔料を泡立てます。固形石鹸、フォームタイプ、パウダータイプは、手のなかでぬるま湯を加えながら泡立てるか、泡立てネットを使います。

泡立てネットの使い方
泡立てネットをぬるま湯か水で十分に濡らしたら、軽く水気を切ります。洗顔料をネットに取り、大きく動かすようにして泡を立てます。泡立ちが足りない場合は、少し水を足しましょう。十分に泡立ったら、ネットから絞るようにして泡を手のひらに取ります。

[ 4 ] 顔と手の間にクッションができるくらい泡を取り、洗います。洗う順番は、皮脂の多いTゾーンから。おでこ・鼻に泡をのせ、指でくるくるとなでるように洗いましょう。毛穴汚れなどが気になるかもしれませんが、あまりゴシゴシこすると肌を傷つけたり乾燥させてしまったりする原因に!

[ 5 ] 次に、頬・アゴのUゾーンに泡をのせ、軽く包むように洗います。乾燥しやすい目元・口元は、最後にやさしく泡を伸ばしましょう。

[ 6 ] ぬるま湯で丁寧にすすぎます。熱いお湯は皮脂を落としすぎてしまい、乾燥の原因になるのでNG。また、毛穴を引き締めるために冷水ですすいでも、その効果は数十分程度。刺激で赤ら顔になってしまう場合もあるので、注意しましょう。

[ 7 ] 生え際や小鼻の脇、フェイスラインなどにすすぎ残しがなければOK。洗い過ぎを防いで肌のうるおいを守るため、ここまでのプロセスは1分半以内で終えるようにしましょう。

[ 8 ] 清潔なタオルで水気を拭き取ります。ゴシゴシこすらず、タオルで顔を押さえるようにして拭きましょう。

洗顔を行うタイミングは、基本的に朝と夜。「朝は洗顔しなくてもいいの?」という質問もよくありますが、眠っている間にも毛穴から汗や皮脂が分泌されていますし、寝具のほこりなどでも肌は汚れています。外出したときだけでなく、目覚めたときも正しい洗顔で汚れをさっぱり落としましょう。

自分に合った洗顔料の選び方をご紹介

正しい方法で洗顔を行っていても、「洗い上がりの肌がつっぱる」または「ベタつきが気になる」という場合は、もしかすると洗顔料が原因かもしれません。洗い上がりの肌を理想的な状態に導くには、自分の肌質に合った洗顔料を選ぶことが大切です。

まずは、自分の肌質を観察してみましょう。肌質は、皮脂量と水分量のバランスによって、一般的には次のように呼び分けられています。

・乾燥肌…皮脂も水分も少なめ
・脂性肌…皮脂が多くオイリー
・混合肌…皮脂と水分のバランスが部分的に異なる
・普通肌…皮脂と水分のバランスが理想的

カサつきやすく刺激に敏感な乾燥肌の人、ときどき乾燥が気になる普通肌~混合肌の人は、肌のうるおいを奪う界面活性剤が少ない固形石鹸や、着色料・防腐剤などが無添加の洗顔料がよいでしょう。

毛穴の汚れや角栓が気になりやすい脂性肌~混合肌の人は、十分に汚れを落とせていない場合があります。洗い上がりがさっぱりしたタイプの洗顔料で、毛穴汚れや余分な皮脂をきちんと落としましょう。

これらの肌質とは別に、肌のターンオーバーが遅れがちになる年齢肌、古い角質がたまったくすみ肌には、ピーリング効果のある酵素やAHAの配合された洗顔料がおすすめです。

洗顔料のテクスチャーから選ぶ

洗顔料には、さまざまなテクスチャーのものがあります。主に見られるのは、次の4タイプです。

[ 1 ] 固形石鹸タイプ
オイルや香料などが入ったものから、ごくシンプルなものまでさまざま。シンプルな石鹸は、さっぱりした洗い上がりが特徴です。

[ 2 ] フォームタイプ
チューブに入ったクリーム状のもの、ポンプに入ったリキッド状のものがあります。しっとり系からさっぱり系まで、洗い上がりはさまざま。

[ 3 ] 泡タイプ
ワンプッシュできめ細かな泡が出てくるタイプ。便利ですが、しっかりした硬い泡が出てくるものは発泡剤を多く含んでいる場合があります。

[ 4 ] パウダータイプ
古い角質を洗い落とす、酵素の配合されたものがよく知られています。パウダータイプも、洗い上がりの感触はさまざま。

洗顔料を使う量が多過ぎると、洗い過ぎによる乾燥や、すすぎ残しの原因になってしまいます。「つい使いすぎてしまう」「適量がわからない」という人は、柔らかくてたくさん出やすい洗顔フォームよりも、硬い固形石鹸のほうがおすすめです。

また、洗顔には十分な泡が必要ですが、泡立てが面倒な人・忙しい人には、泡タイプの洗顔料がおすすめ。泡タイプのなかには界面活性剤が強めのものもあるので、洗顔後の保湿ケアをすばやくきちんと行うようにしましょう。

洗顔料に配合されている成分から選ぶ

洗顔料は、洗剤ではなく「化粧品」に含まれるので、全成分表示がされています。

●洗顔料に配合されている成分の例
・古い角質を取り去る…スクラブ、AHA、酵素など
・汚れや皮脂を吸着する…クレイ(泥)など
・美白成分…ビタミンCなど
・保湿成分…ヒアルロン酸など

「使うならやっぱり、美容成分がたくさん配合されているものがいいの?」と思われるかもしれませんが、洗顔の目的はあくまで不要なものを洗い流すこと。まずは、「自分の肌に合った洗浄力で、汚れをきちんと落としてくれるもの」であることを基準にして選びましょう。

洗顔前後のケアも抜かりなく!

プレケア・アフターケアもきちんと行えば、洗顔の効果はますますアップ。洗顔前のクレンジング、洗顔後の保湿ケアについて、もう一度おさらいしましょう。

洗顔前のクレンジング

クレンジングの目的は、メイクによる油性の汚れを落とすこと。洗顔で落とすのは、それ以外の水性の汚れです。メイクをした日は、まずクレンジング剤を使ってメイクを落としてから、洗顔を行いましょう。

クレンジングのポイントは、基本的に洗顔と同じく「こすらずやさしく行うこと」が基本ですが、「時間をかけずに行うこと」も大切です。

洗浄力の強いクレンジング剤は、肌に負担がかかるもの。すすぎまではなるべく1分程度で済ませるように心がけましょう。ただし、落とし残りがないように、小鼻の脇やアゴなど、細かいところも忘れず丁寧になじませましょう。

クレンジングの手順
[ 1 ] クレンジング剤を、適量出します。
量が多過ぎると肌の乾燥につながってしまいますが、少なすぎても摩擦の原因に。使用量は、説明書を確認しましょう。

[ 2 ] クレンジング剤を、メイクになじませます。指先で円を描くように、くるくるとやさしく行いましょう。

洗浄力が強めのオイルタイプ・リキッドタイプ・ジェルタイプは、Tゾーンから先になじませ、次に敏感なUゾーン、最も敏感な目元・口元は最後に。クリームタイプ・ミルクタイプは、指先が軽くなったらメイクと十分なじんだサインです。

[ 3 ] クレンジング剤を、オフします。
オイルタイプ・リキッドタイプ・ジェルタイプは、ぬるま湯で洗い流します。
クリームタイプ・ミルクタイプは、清潔なティッシュで拭き取るか、ぬるま湯で洗い流します。
毛穴に流し残りがないようにしましょう。

毛穴の詰まりが気になるときは、クレンジング後にホットタオルを顔に2~3分当て、毛穴を開いてから洗顔を行ってみましょう。「角栓をなくす」「毛穴の黒ずみを治す」スペシャルケアとして、効果的ですよ。

クレンジング剤の選び方
・メイクが濃い日…オイルタイプ
・デイリーメイク/ニキビやベタつきが気になる…リキッドタイプ、ジェルタイプ
・メイクが薄め/カサつきやすく、刺激に敏感…クリームタイプ、ミルクタイプ

メイクを拭き取るシートタイプは、摩擦による負担がかかるので日常使いはNGです。急いでいるとき、洗い流せないときなど、緊急時だけの使用にとどめて。マスカラやティントリップなど濃いポイントメイクには、専用のリムーバーを使いましょう。

洗顔後には保湿。化粧水・保湿液の使い方

洗顔を行い、汚れや余分な皮脂を落とした後の肌からは、徐々に水分が蒸発していきます。このまま乾燥してうるおいのバランスが崩れると、肌はデリケートな状態に傾き、トラブルを抱えやすくなってしまいます。

●乾燥によって起こる肌トラブル
・肌がくすみ、透明感が失われる
・ハリが失われ、シワ・たるみが出やすくなる
・うるおいが不足する分、皮脂量が増えて毛穴が開く
・紫外線などのダメージを受けやすくなる

こうしたトラブルを防いですこやかな肌を保つために、洗顔後の保湿ケアは不可欠です。特に、肌の保水力が弱まってくる30代以降は、より丁寧な保湿を意識しましょう。

正しい化粧水のつけ方
洗顔後に使う最初のアイテムといえば、一般的なのは化粧水。
たくさんつければつけるほど肌がうるおうようなイメージがありますが、化粧水の水分は、肌につけても時間が経てば蒸発してしまいます。

化粧水の本来の目的は、「肌表面をうるおして柔らかく整え、次に使うアイテムの浸透を助けること」。説明書に書かれた通りの量を、やさしくなじませるだけで十分なのです。

[ 1 ] 化粧水を、手に適量取ります。
コットンを使うと、パッティングが刺激になったり、繊維が肌に残ったりする場合があるので、なるべく手でつけることをおすすめします。

[ 2 ] 全体に、やさしくなじませます。
肌の奥に水分を押し込むイメージで、手のひらで軽くプッシュするとよくなじみます。
手よりもコットンのほうが慣れている人は、強く叩いたりせず、すべらせるようになじませましょう。

化粧水の選び方
・ベタつきがちで、ニキビや毛穴の角栓が気になる…さっぱりタイプのもの、ニキビを防ぐ薬用成分が配合されたもの
・日焼けによるくすみやシミが気になる…美白成分が配合されたもの
・カサつき、シワ、たるみが気になる…保湿成分が配合されたもの、エイジングケア用のもの
・刺激に敏感…アルコールや香料が含まれない低刺激のもの

美容液やクリームで、うるおいをキープ!

化粧水で肌を整えた後は、美容液・乳液・クリームなど、肌のうるおいを守ってくれる保湿アイテムをプラスしましょう。自分の肌状態のほか、シーズン・年齢に合わせても使い分けると、より効果的です。

保湿アイテムの使い方
[ 1 ] 化粧水の後に保湿アイテムを使う順番は、美容液→乳液→クリーム。油分の多いものが最後になります。

[ 2 ] 美容液は、顔全体にまんべんなく伸ばし、指をすべらせるようになじませます。
量が少なすぎると、十分な効果が得られません。説明書に書かれた適量を確認しましょう。

[ 3 ] 乳液は、頬から全体に広げてなじませます。
オイリーになりやすい人は、Tゾーンを控えめにしましょう。

[ 4 ] クリームは、皮脂量の少ない目元・口元を中心に、薬指でなじませます。
ほかに乾燥が気になる部分があれば、そこにもやさしくなじませましょう。

保湿アイテムの選び方
・カサつきが気になる、皮脂量が減ってくる40代以上…保湿成分が配合されたもの
・ベタつきが気になる…ノンオイル処方のもの
・シワなどエイジング対策もしたい…レチノールなどエイジングケア成分が配合されたもの

間違った洗顔・ケアをし続けると、どうなるの?

洗顔とその前後のケアが正しく行われていないと、さまざまな肌トラブルや老化を引き起こしてしまいます。

・皮脂や古い角質が毛穴に残り、肌がくすむ
・毛穴が詰まって黒ずみ、角栓やニキビができる
・酸化した皮脂が、肌荒れを起こす
・基礎化粧品の美容成分が届きにくく、肌老化が進む
…など

高価な化粧品をあれこれ買い求めるより、当たり前のケアを毎日丁寧に行うことで、肌の状態はグッと変わるはず。肌の不調が気になったときこそ、まず基本を見直してみてくださいね!

私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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