18.11.27

Q

本気で若返りたい30代・40代がやるべきことは?

久しぶりに友だちに会いました。驚いたのは、彼女が昔と変わらず若々しかったこと。たるみもなければ、シミもありません。私はといえば、顔の輪郭が丸くなり、頬がたるみ、シミもあるし、ほうれい線も…。完全に老け顔です。同じ年なのにどうしてこうも違うのかと、愕然としました。私は30代なのに、見た目はまるで40代。本気で若返りたい!と思います。若返りの方法を教えてください!

専門家からの回答
若返りたい!そんな人は、若返り体操と年齢に合わせたスキンケア・メイク・髪型を心がけましょう。
3行でまとめると?
  • 30代・40代には肌のハリ成分が衰え老け顔になりやすい
  • 若返り体操や生活習慣の見直しで老け顔を改善
  • 年齢に合ったメイク・髪型で老けた印象から脱却も

目次

30代・40代になって老化を感じはじめていませんか?

10代の肌はぷるぷる、つやつやで、内側から輝いていますね。しかし、人は成長していく過程で、徐々に肌からみずみずしさが失われていき、25歳を過ぎる頃から、さまざまな肌のトラブルに出会うようになります。それが、いわゆる「お肌の曲がり角」。肌の曲がり角は一度だけではなく、何度も訪れ、やがて下り坂に出会います。

20歳までは、肌にはハリ・弾力があり、みずみずしさをキープしています。しかし、20代半ばになると、シミ、乾燥、毛穴の開きなどの肌トラブルが気になりはじめる人も。

30歳を超えると、シミ、乾燥に加えて、くすみ、ほうれい線、大人ニキビが見られはじめます。ほうれい線はシワでなく、頬のたるみから生じるもの。そのまま放っておくと肌のたるみはどんどん進行し、やがてマリオネットラインへと進行していきますから、注意が必要です。

40代になると、30代の悩みに加えて、たるみ、シワ、マリオネットライン、肌荒れなど、次々と肌トラブルが出てきやすいです。急激に肌の衰えを感じるようになる人が増えます。

また、40代は閉経に向けて女性ホルモンの分泌が急激に減少していく年代。そのため、白髪が出てくる人もいます。

老け顔の原因、理解していますか?

年代ごとにさまざまな肌トラブルを体験することになりますが、老け顔になる原因を知り、その原因にアプローチしていけば、老化のスピードを遅らせることができます。

まず肌の構造と、肌老化の原因をしっかり理解しましょう。
肌は一番外側から、表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されており、表皮には紫外線などの外的な刺激から肌を守り、肌のうるおいを保つためのバリア機能が備わっています。

この表皮の細胞は、古くなると剥がれ落ちて新しい細胞と入れ替わります。(=ターンオーバー)
ターンオーバーの周期は、20歳では約28日間、30歳では約45日間、40歳では約60日間といわれており、年々周期が遅ってしまいます

真皮には、肌にハリと弾力をもたらすコラーゲンとエラスチン、そしてうるおい成分のヒアルロン酸などがたっぷりあるために、肌にはハリ、弾力、ツヤがあります。しかし、年を重ねるうちに、バリア機能の働きが衰え、コラーゲンやエラスチンなどが劣化・減少していきます。

そのため、たるみやシワなど、さまざまな肌トラブルが起こっていくのです。

表情筋の衰えが一因

たるみは老化のサインです。ある日、鏡を見て、頬のたるみに気づき、大きな衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか?頬がたるむ大きな原因は、表情筋の衰えです。

表情筋は目や鼻、口などを動かすための顔の筋肉。若いときは表情筋が強く、皮膚や脂肪を支えることができています。しかし、年齢を重ねたり、使わない生活をしていると筋肉が弱まり、皮膚や脂肪が下がっていきます。頬の肉が口輪筋のうえに乗ってしまったものが、ほうれい線です。

毎日、長時間パソコンに向かって仕事をする人や、無表情な生活を送っている人の表情筋は早く衰えてしまいます。

ハリ成分の減少

肌にハリや弾力をもたらしているのは、肌内にあるコラーゲンとエラスチンという成分。ハリ成分は以下のようなことで劣化・減少していきます。

加齢
コラーゲン、エラスチンを生み出しているのは、繊維芽細胞(せんいがさいぼう)。若い頃は、この細胞は活発に働き、コラーゲンとエラスチンを大量に生産しますが、加齢ととも生産力が弱まっていきます。そのために、コラーゲンやエラスチンが減少していきます。

紫外線
紫外線は、加齢以上に肌を老化させる大きな原因です。
紫外線を浴び続けると、表皮のバリア機能が低下するため、肌細胞はより多くのダメージを受けます。紫外線はハリ・弾力成分のコラーゲン、エラスチンを破壊し、劣化させてしまうのです。

このような紫外線によるダメージは「光老化」と呼ばれます。

乾燥
空気が乾燥する季節に感じる、肌の乾燥。カサついたり、つっぱったり、かゆくなったり…。
表皮が乾燥すると、バリア機能が低下し紫外線などの外からの刺激を受けやすくなるため、がコラーゲンやエラスチンを破壊します。うるおい成分のヒアルロン酸も減少するため、肌からハリやうるおいが減少してしまうのです。

食事
美しい肌は、栄養バランスがとれた食事から生まれます。肌の老化を食い止め、本気で若返りたいなら、一度、食生活を見直してみてください。

「肌の酸化」という言葉を聞いたことがありますか?鉄が空気に触れると錆びるように、肌も酸化してサビていきます。その酸化はシワやシミ、くすみやたるみなどの肌老化を加速させます。

肌の酸化には、活性酸素が大きくかかわっています。活性酸素は本来、体の免疫力を高めるために必要なものですが、増えすぎると肌細胞や体の細胞に悪影響を与える性質を持っているのです。
活性酸素は、紫外線、ストレス、喫煙、寝不足。そして、脂質の多い偏った食事と、過度なアルコール摂取などで増えていってしまいます。

加えて、肌の「糖化」にも注意。
糖化とは、肌のコゲのこと。ホットケーキの焦げでたとえると、ホットケーキが焦げるのは、小麦粉、砂糖、卵、牛乳に含まれるタンパク質と糖分が過熱されるためですが、同じ現象が体内でも起こっているのです。

肌のくすみは、透明のコラーゲンやエラスチンが糖化し、焦げ色に変化するために起こります。また、糖化によってシミの原因であるメラニンが活性化しやすいことも分かっています。

年齢と時代に合わないメイク・髪型

肌の老化に加えて、気にしたいのがメイクや髪型。
流行りのメイクは厚化粧になりがち。過度なメイクになると余計に老け顔に見えますから、気をつけましょう。

また、何年も髪型を変えないと、時代遅れになります。時代遅れの髪型では、老けて見られがち。数か月に一度、髪型や髪色を変えて老け顔に見られることを防ぎましょう!

若返りたい!見た目年齢を下げるにはどうしたらいいの?

若返りの方法には、大きく分けて2種類あります。

・専門機関での受診
・セルフケア

手っ取り早く効果が出せるのは専門機関(美容外科・美容皮膚科)での施術。しかし、施術によっては高額になるうえ、セルフケアを怠ってしまってはその効果も半減してしまいます。

必ず以下のようなセルフケアを怠らないようにしましょう。

・表情筋を鍛える
・スキンケアを変える
・生活習慣を見直す

ここでは、自分で簡単にできる若返りの方法をお伝えします。

若返り体操

まず、表情筋を鍛えるエクササイズをおすすめします。顔の筋肉を積極的に動かせば、血液やリンパの流れがよくなり、老廃物も流れやすくなります。さらにむくみも改善され、肌の細胞に栄養が行き渡り、美肌も期待できるでしょう。

リンパマッサージも自分でできる若返り方法も。老廃物が滞ると、顏がむくみ、たるみが生じます。リンパを流してあげることで、スッキリした小顔を取り戻すことができますよ。

年齢に合わせたスキンケアを

スキンケアアイテムは、自分の年代と肌の状態にあったものに変えるようにしましょう。これまで使ってきた化粧水ではうるおいが足りないと感じたら、すぐに高保湿成分入りの化粧水に乗り変えてくださいね。

今は、多くの化粧品会社からエイジングケアのための化粧品が研究、開発されています。やみくもに選ぶのではなく、成分や効能をチェックして選ぶようにしましょう。

ビタミンC誘導体
エイジング成分の主役といえば、ビタミンC誘導体。美白、抗酸化作用、シワ予防など、さまざまな効果を発揮します。

セラミド
セラミドは最高の保湿成分といわれます。刺激性がないため、敏感肌の方でも安心して使用できます。

コラーゲン
高保湿成分として名高いコラーゲン。肌の表面に膜を作り、うるおいを守り、乾燥による小ジワを防ぎます。加水分解コラーゲンや低分子コラーゲンは、分子が小さいため、肌に浸透しやすいのでおすすめです。

エラスチン
エラスチンはコラーゲンと共に肌にしなやかさをもたらすエラスチン。化粧品成分としては、「加水分解エラスチン」と表記されます。肌のうるおいをアップします。

ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、肌のうるおい成分です。保水力が高いため、化粧水、保湿美容液に使われています。肌のバリア機能をサポートします。

ハイドロキノン
シミに効果的な成分です。ハイドロキノンを2%以上含むクリームは美白に効果的ですが、医師の処方が必要になります。美白を求める方は、皮膚科に相談しましょう。

レチノイン酸
ビタミンA誘導体のひとつで、「若返りの薬」と呼ばれています。肌のターンオーバーを促し、古い角質を排出します。刺激性が強いため、医師の処方が必要です。なお、市販のクリームは濃度が低く抑えられています。

抗酸化・抗糖化の食生活を

肌の老化を早めるだけでなく、健康にも害を及ぼす、酸化と糖化。体を酸化と糖化から守るには、食事に気をつけることが大切です。

抗酸化ビタミンをとる
紫外線で壊されたコラーゲンの再生を促し、シミ、ソバカスを防ぐビタミンC、細胞を作るタンパク質と一緒にビタミンA・Eを合わせてとることで丈夫な肌をキープできます。

抗酸化ビタミンを多く含む食物
バナナ、大豆、アーモンド、キャベツ、カボチャ、ニンジン、アボカド、ショウガ、ニンニク、ネギ、緑茶、オレンジ、レモン、キュウイ、ベリー類など

調理法を工夫し、糖化を抑える!
食事は食べる順序が大切です。順序を変えるだけで、糖化を抑えることができます。
最初に野菜、次に肉や魚などのタンパク質、最後にご飯などの炭水化物をとるようにしましょう。血糖値の上昇を抑えることができますよ。

また、肉や魚、チーズなど、タンパク質が多い食材は、焼く、揚げるなどの高温調理すると、糖化しやすくなります。糖化した食品を食べると、体内に糖化物質がたまり、老化スピードを早めます。

肉や魚は、揚げるよりも、焼く。焼くよりも、ゆでる。その方が食材の糖化を抑えられます。

食事は、健康な体と美肌を作る一番大事なもの。栄養が偏っていると、健康を害し、肌にも悪影響を与えます。スナック菓子や甘いものを過度に食べすぎないように注意しながら、栄養バランスのとれた食事をとることが、若返る食事法です。

人が絶対とるべき食べ物は、肉や魚、卵、大豆などのタンパク質、ビタミン豊富な野菜と果物類、そして、キノコ、海藻など。カロリーを摂りすぎないようにしながら、栄養をまんべんなく摂ることで、健康な体とで若々しい肌がよみがえります。

なお、食事で足りない栄養素はサプリメントで補うのもよいでしょう。

紫外線対策を忘れずに

老化の最大の原因は紫外線。夏だけではなく一年中降り注ぐ紫外線が肌を老化させます。外出する際は、日焼け止めや帽子、日傘を忘れずに。レジャーのときは、何度も日焼け止めを塗り直すようにしましょう。

また、紫外線はガラスを通過して室内にも降り注いでいますから、部屋にいるときも、UVカットの下地クリームなどで、紫外線から肌を守るようにしてくださいね。

自分に合ったメイクと髪型を

若作りしたいがために、流行のメイクに挑戦して厚化粧をするのはやめましょう。30代・40代の女性はナチュラルメイクが一番きれいに見えます。

またヘアースタイルは、時々変えるといいでしょう。髪型が変わるだけで、見た目も若返りますし、気分もリフレッシュします。

誰もが憧れる「若返り」。その方法はたくさんあります。自分で表情筋を鍛え、栄養バランスがとれた食事を楽しみ、健康な体を作っていくことで、肌を若返らせることができます。
明るい気持ちをキープして、いつまでも若々しく、表情豊かな日々を送っていきましょう!

私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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