Q

痩せすぎや太りすぎも生理不順の原因になるって本当?

ダイエットが成功して1か月で5kg痩せることができたのですが、生理が止まってしまいました。痩せすぎが生理不順の原因になることはありますか?

専門家からの回答
1か月で元の体重の10%落とすと生理が止まってしまうと言われています。また痩せすぎや太りすぎも生理不順の原因になります。
3行でまとめると?
  • 急激な体重増減や痩せすぎ・太りすぎは生理不順につながることも
  • BMIが18.5未満は痩せすぎ、25以上は太りすぎ
  • ダイエットをする場合は1か月で1kg程度にとどめる

生理不順の原因とは?

初潮を迎えてから閉経に至るまで、女性が長く付き合っていく生理。妊娠・授乳中以外は定期的に排卵と生理を繰り返します。このサイクルが「生理周期」です。

生理不順とは?

「生理が2か月に1回しか来ない」「生理が1年に3~4回しか来ない」「生理が3週間で来る」「生理の量が少なく1~2日で終わる」などのように、
・生理周期が短すぎる/長すぎる
・規則的にならない
・月経血の量が多すぎる/少なすぎる
・期間が短すぎる/長すぎる
などの状態を「生理不順」と呼びます。

生理不順の原因とは?

「生理不順」とひとことで言っても、周期の長さ、期間の長さ、経血量の変化など悩みの内容も原因もさまざま。生理の周期や期間などは個人差が大きく、環境や体調の変化によっても変わるものです。過度に神経質になることはないとは言え、不調の多くの原因はホルモン分泌のアンバランスです。

ストレスなどにより働きが乱れる
生理は、脳の視床下部・下垂体の指令を受けて卵巣から分泌される女性ホルモンによってコントロールされています。つまり視床下部、下垂体、卵巣の連係プレーが乱れれば、すぐに生理に異常が起きてしまうのです。

これらの働きが乱れる原因としては、不規則な生活や激しいスポーツ、ストレスなどが挙げられます。視床下部は特にストレスに敏感なので、日々のストレスが蓄積されると生理の状態に悪影響を及ぼしてしまうのです。

急激な体重の増減も原因に
また、極端なダイエットによる急激な体重減少や、ダイエット後のリバウンドなどによる急激な体重増加、痩せすぎや太りすぎも生理不順の原因になるので注意が必要です。

急激な体重の増減や痩せすぎ・太りすぎと生理不順の関係とは?

急激な体重の増減とはどれくらい?

個人差はありますが、過度なダイエットで1か月に10%体重を落とすと、生理が止まってしまうと言われています。

急激な体重の増加については、明確な基準はなく一概には言えませんが、やはり1か月に10%の体重増加が目安となるでしょう。

なぜ急激な体重減少や痩せすぎが原因に?

急激な体重減少や痩せすぎの場合、栄養不足に陥った状態を脳は“生命の危機”ととらえ、生命の維持に直接関係のない生殖機能を真っ先にストップさせてしまいます。
また、栄養が十分に入ってこない状態では妊娠するのは危険と判断し、妊娠しないように排卵や生理を止めてしまうのです。

なぜ急激な体重増加や太りすぎが原因に?

急激な体重増加や太りすぎの場合は、ホルモンバランスの乱れで生理不順になることがあります。

女性ホルモンのエストロゲンは、卵巣だけでなく脂肪細胞からも分泌されています。そのため、太りすぎて脂肪細胞が多いとエストロゲンも過剰になって、ホルモンバランスが乱れてしまうのです。

また、脂肪細胞は「アディポネクチン」というたんぱく質を作っているのですが、太って脂肪細胞が大きくなると、アディポネクチンの分泌が低下し、その影響で卵巣の皮が分厚くなって排卵しにくくなることがわかっています。

健康的な体型を維持して生理不順を改善するには?

健康的な体型を維持するためには、食事や運動など日常生活に気を配ることが大切です。

生理が止まってしまうような過度なダイエットは禁物。生理に影響をきたすようなダイエットは、”間違ったダイエット”であるというシグナルです。また、急激に体重を減らすとリバウンドを起こしやすく、急激な体重の増減でさらにホルモンバランスが崩れるという悪循環に陥ってしまいます。

ダイエットは1か月にkg程度の体重減少にとどめ、階段状に体重を減らしていくのが理想です。

バランスの良い食生活を
単品ダイエットや極端な糖質制限など偏った方法ではなく、栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。肉や魚、卵、大豆製品などのタンパク質は毎食片手のひらにのる程度の量を食べるようにします。野菜や果物、いも類などでビタミン・ミネラルもしっかり摂取するようにしましょう。

無理がなく、自分のライフスタイルに合った方法であれば、ストレスも少なく、ダイエットも継続しやすいでしょう。

急激な体重の増減や痩せすぎ・太りすぎは外見上の問題だけでなく、生理不順を引き起こしてしまうことにもつながります。生活習慣に気を配り、適正な体重を維持することが大切です。

この記事をシェアする

私がお答えしました

婦人科医 松村圭子
成城松村クリニック院長。女性の生涯に寄り添い、女性に起こりやすい不調の悩みにわかりやすくお答えいたします。

関連する記事

  • 17.05.26

    生理不順は放置してはいけない?生理不順の影響とは?

    17.05.26

  • 15.04.09

    漫画で知る!生理前ニキビの新事実

    15.04.09