Q

生理じゃないのに生理痛のような痛みがあるのはなぜ?

生理痛のような痛みが続いています。生理期間中ではないので、生理痛ではないと思うのですが、この痛みは何でしょうか?痛みの原因について教えて下さい。

専門家からの回答
月経期(生理期)以外に起こる下腹部痛の原因は様々で、様子を見ていいものと治療が必要なものがあります。
3行でまとめると?
  • 不正出血やおりものの増量、発熱を伴う場合は注意が必要
  • 月経期(生理期)以外の下腹部痛には様々な原因があるので早めに受診した方が安心
  • 鎮痛剤はあくまで対症療法。原因に合わせて適切な治療を

月経期(生理期)以外の痛みは病気の可能性も

月経期の生理痛はよくあることですが、月経期以外で生理痛のような痛みを味わい、不安になった経験はありませんか?

月経期以外に腹痛が出現しても、明らかな器質的異常がなければしばらく様子を見ても問題ありません。

不正出血や発熱がある場合は受診を
ただ、不正出血やおりものの増量・発熱などの症状が伴っている場合は注意が必要です。

下腹部痛と同時におりものの増量や発熱などが見られた場合は、何らかの炎症による症状の可能性が考えられます。適切な治療を行わなければ炎症がひどくなってしまう危険性がありますので、早期に治療を開始した方がベターです。

不正出血は、月経不順の症状として出現する場合がほとんどですが、子宮頸がんや子宮体がんなど、見逃してはいけない病気が隠れている可能性もありますので、検査を受けたことがない人は早めに婦人科を受診した方が安心です。

月経期以外に生理痛のような痛みを感じた時の原因や治療法について把握しておきましょう。

月経期(生理期)でないのに腹痛が出る原因とは?

月経中に下腹部や腰が痛くなる場合は「月経痛」の可能性が高いですが、月経期ではない、つまり出血中ではないのに下腹部の痛みが出る場合は次のような原因が考えられます。

PMS
月経1~2週間前から月経が来るまでの期間中に下腹部痛や腰痛が出現することがあります。

腸管からの痛みのこともあり、必ずしも子宮や卵巣の痛みとは限りません。痛みの場所が下腹部全体であったり、周期によって痛くなる場所が異なったりします。

鋭い痛みよりは、鈍痛や重い感じの痛みだったり、お腹の「張り」がメインで出ることがあります。

排卵痛
排卵の影響で左右どちらか片方の下腹部が痛くなります。毎月交互に痛みが出る人もいれば、左右どちらか決まった側から排卵する時だけ痛くなる人もいます。

排卵日当日に痛みが出ることが多く、続いても2~3日で治まります。

子宮筋腫
子宮の内腔に子宮筋腫ができると、この筋腫を押し出すような力が働いて子宮が収縮する痛みが出る場合があります。

痛みは下腹部の正中に出現し、軽い陣痛のような周期的な痛みが、月経期だけでなく不定期に出現します。

子宮内膜症
内膜症による癒着が起きると、下腹部につれるような痛みが出現することがあります。

月経周期とは無関係に、腸の動きに伴って痛くなったり、排便時や性交時に痛くなったりする場合もあります。

不正出血
月経ほどではないけれど少量出血がある場合、その出血は不正出血と言われます。

この出血は月経と同じ場所から出血するため、軽い月経痛のような腹痛が続く場合があります。痛みの程度は軽いことが多く、止血とともに痛みが治まります。

月経期(生理期)でないのに腹痛が起こる時の原因別治療法とは?

PMSや排卵痛
PMSや排卵痛による痛みは、ピルで排卵を抑えることによって改善が期待できます。 基礎体温とともに痛みの出現時期を記録してみて、明らかに排卵と関係がある場合はピルを試してみるといいでしょう。

子宮内膜症
内膜症の症状として月経期以外に腹痛が出ている場合は、ピルでは痛みが改善しきらないことがあります。

内膜症治療薬である黄体ホルモン剤は月経期以外の腹痛にも有効で、内膜症による癒着病変も小さくする作用があります。

子宮筋腫
筋腫による痛みは、子宮の収縮を抑える薬が有効な場合もありますが、薬物治療が困難なケースも多く、筋腫を取り除く手術が必要になります。

月経不順による不正出血
月経不順による不正出血に伴って腹痛が出ている場合は、ホルモン剤で止血を図ったり、月経周期を整えたりします。また、軽い月経不順であれば漢方治療で様子を見ることもあります。

妊娠中以外は、いずれの場合も鎮痛剤の使用は可能ですが、鎮痛剤はあくまで対症療法であって根本治療にはなっていません。

鎮痛剤で痛みが治まったとしても、原因となる大きな異常がないかどうかは必ず検査を受けるようにしましょう。

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私がお答えしました

産婦人科医 清水なほみ
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~院長。女性特有の病気を中心に日頃の不調を改善するためのアドバイスをいたします。

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