17.05.26  更新:17.06.26

Q

生理不順は放置してはいけない?生理不順の影響とは?

ここ数ヵ月、生理不順が続いています。不安もありますが、少し様子を見ようと思っています。生理不順は待っていれば改善しますか?やっぱり生理不順を放置するのはよくないのでしょうか?

専門家からの回答
生理不順が気になる場合、まずは生活習慣を見直して、生理不順を放置しないようにしましょう。
3行でまとめると?
  • 生理不順の原因はホルモンバランスの乱れであることが多い
  • 思春期や更年期以外の生理不順には要注意
  • 生理不順が見られる場合は生活習慣の改善を

生理不順の原因とは

生理不順とは?

初潮を迎えてから閉経に至るまで、女性が長く付き合っていく生理。
妊娠・授乳中以外は定期的に排卵と生理を繰り返します。このサイクルが「生理周期」。

この生理周期が以下のような状態になっている場合を「生理不順」と呼びます。
・生理周期が短すぎる、長すぎる
・生理周期が規則的にならない
・月経血の量が多すぎる、少なすぎる
・生理期間が短すぎる、長すぎる

生理不順の原因とは?

生理の周期や期間などは個人差が大きく、環境や体調の変化によっても変わるものですが、不調の多くはホルモン分泌のアンバランスから起こります。

生理は、脳の視床下部・下垂体の指令を受けて卵巣から分泌される女性ホルモンによってコントロールされており、視床下部・下垂体・卵巣の連係プレーが乱れれば、すぐに生理に異常が起きてしまいます。

視床下部・下垂体・卵巣の働きが乱れる原因としては、
・不規則な生活
・極端なダイエット
・激しいスポーツ
・ストレス
などが挙げられます。

特に視床下部はストレスに敏感なので、日々のストレスが蓄積されると生理の状態に悪影響を及ぼしてしまうのです。

このように、生理不順は、視床下部・下垂体・卵巣からのホルモン分泌の乱れによるものが多いのですが、甲状腺の病気が原因で起こることもあります。

生理不順の影響とは

注意したい生理不順の時期とは?

思春期は生理不順が起こりやすい
思春期はホルモン分泌の状態が大きく変化することから、生理不順になってもおかしくはありません。一般的には初潮を迎えて4~5年経ってホルモン分泌が安定すると、生理周期も安定します。

更年期も生理不順が起こりやすい
また、40歳頃からは、女性ホルモン分泌が低下することから生理の周期が少し早まったり経血量が減ったりなどの変化があらわれ、更年期を迎える40代後半あたりになると生理周期がさらに乱れてくるようになります。

これらの時期または妊娠・授乳中以外で生理不順が見られる場合は注意が必要です。

生理不順を放置すると?

生理不順を放っておくと、将来妊娠しにくくなってしまう可能性もあります。
特に無月経の場合は、長引くと排卵が完全に止まって、子宮や卵巣の機能が失われてしまうことも。放置しておいた期間が長引くほど治療も難しくなってしまいます。

生理不順を改善するためにできることとは

生活習慣の改善

生理不順を改善するために、まずは自分のライフスタイルをしっかり見つめなおしてみましょう。

・不規則な生活
・極端なダイエット
・過度なストレス
・過度な運動
・肥満
などは無排卵を招き、生理が止まってしまうことも。

生理があるのに排卵していない無排卵月経とは?

無排卵についてはこちらで詳しく解説しています。

1か月に体重を10%減らすと生理が止まってしまうと言われています。急激に体重を減らすような極端なダイエットはしないで、栄養バランスのとれた食事を規則的に摂るようにしましょう。

ストレスをうまく発散する
また、生理はストレスのバロメーターとも言われるほどで、身体的・精神的ストレスがホルモン分泌に影響を与え、生理不順を引き起こしてしまいます。

多様なストレスにさらされがちな現代女性にとっては、生理不順の大きな原因はストレスといっても過言ではありません。趣味や音楽、入浴などでリラックスする時間を作り、ストレスをうまく発散するよう心がけましょう。

基礎体温の記録

そして、排卵の有無や女性ホルモンの働き具合を確認するために、毎朝基礎体温をつけるようにしましょう。

基礎体温は女性の体のリズムの日記帳です。何らかの異常に気付き、早めに対処するためにも、基礎体温をつけて生理周期や排卵の有無など自分の体のリズムをしっかり把握することが大切です。

受診の際は基礎体温表を持って行く
生理不順が気になる場合は基礎体温表を持って婦人科を受診して相談してみましょう。基礎体温表を医師に見せれば、どの時期にどのホルモンが不足しているかなどホルモンバランスの状態がある程度わかります。

生理不順が気になる場合は放置せず適切に対処し、自分の体を守りましょう。

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私がお答えしました

婦人科医 松村圭子
成城松村クリニック院長。女性の生涯に寄り添い、女性に起こりやすい不調の悩みにわかりやすくお答えいたします。

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