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生理不順に病気が隠れている可能性は?

以前より生理不順があります。生理のような出血が2回ある月があったり、なかなか生理が終わらない月があったりします。生理不順の原因に病気が隠れていないか心配です。生理不順にはどんな病気が隠れている可能性がありますか?

専門家からの回答
生理不順には、ホルモンバランスの乱れや、子宮筋腫などの病気、甲状腺の病気などの可能性が考えられます。
3行でまとめると?
  • 生理周期や日数、月経血量に異常がある場合は、何らかの病気が隠れていることも
  • 生理不順はホルモンバランスの乱れや子宮筋腫などの病気のほか、甲状腺の病気の可能性も
  • 生理不順の治療は、ホルモン治療や漢方薬など、原因となっていることに合わせて行う

生理不順とは?

生理不順とは、生理周期(生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの日数)や生理期間が規則的でなく短すぎたり長すぎたり、月経血の量が多すぎたり少なすぎたりする状態のことを言います。

生理の状態は個人差が大きいのですが、生理周期は一般的に25~38日くらいで、日数は3~7日が正常とされています。経血の量は、最も多い日で2~3時間に1回ナプキンを替えるくらいが一般的です。

生理周期がこれより短い状態を「頻発月経」、長い状態を「稀発(きはつ)月経」、期間の短い状態を「過短月経」、長い状態を「過長月経」、経血量が多い状態を「過多月経」、少ない状態を「過少月経」と言います。

受診を検討するべき症状
生理周期が1週間ずれる程度であれば、問題ないことがほとんどです。

以下のような状態がある場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。
・次にいつ生理が来るのかわからない
・生理周期が短すぎる、長すぎる
・出血が1~2日で終わる
・出血がだらだら続く
・多い日は昼用ナプキンが1時間もたない
・ナプキンを1日1~2回しか替えなくて済む

このような場合は婦人科を受診して原因を探りましょう。

生理不順の症状に隠れている病気とは?

頻発月経・稀発月経
生理周期の異変(頻発月経・稀発月経)は、ストレスなどによる視床下部・下垂体・卵巣からのホルモン分泌の乱れから起こります。経血があっても、無排卵になっている場合があります。

頻発月経の場合は、排卵があっても排卵後から生理までの期間が短い「黄体機能不全」の可能性も考えられます。

過短月経・過長月経
1回あたりの生理期間の異変(過短月経・過長月経)の原因としては、やはりホルモンバランスの乱れが考えられます。頻発月経・稀発月経同様、経血があっても、無排卵になっている場合もあります。

過多月経・過少月経
ナプキンが1時間もたない、親指大くらいのレバー状の塊が出るなどの過多月経の場合は、子宮筋腫や子宮腺筋症などの病気が疑われます。 過少月経の原因としては、女性ホルモンの低下で子宮内膜が厚くならないことなどが考えられ、経血があっても、無排卵になっている場合もあります。

生理不順は、子宮に問題があったり、視床下部・下垂体・卵巣からのホルモン分泌の乱れによるものが多いですが、バセドー病や橋本病といった甲状腺の病気が原因で起こることもあります。

生理不順の身体への影響と、治療法は?

不妊につながる恐れも
頻発・稀発月経や過短・過長月経などで、無排卵の状態になっている場合、放置していると将来妊娠しにくくなったり、不妊につながる恐れがあるので注意が必要です。

子宮筋腫などが原因で過多月経になっている場合、鉄欠乏性貧血になる可能性もあります。

生理不順の治療
生理不順の治療は、原因となっている病気や抱えている問題によって変わってきます。

ホルモン分泌の異常が原因の場合はホルモン治療を行います。 体の機能のバランスを整えるのに漢方薬が使われることもあります。

甲状腺や子宮筋腫などの病気が原因の場合や、過多月経による貧血がある場合は、その病気に合わせた治療を行います。

将来妊娠したいときに妊娠できる体を維持するためにも、“女性としての機能のバロメーター”とも言える自分の「生理」の周期や期間、量に気を配りましょう。気になる症状がある場合は婦人科を受診して、生理不順の原因を探ることが大切です。

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私がお答えしました

婦人科医 松村圭子
成城松村クリニック院長。女性の生涯に寄り添い、女性に起こりやすい不調の悩みにわかりやすくお答えいたします。

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