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生理痛を和らげる食べ物とは?

生理痛がひどいので、どうやったら和らげられるか調べています。生理痛を和らげるためには食生活を整える必要があると聞いたのですが、具体的にどのような食生活に気をつけたらいいのでしょうか?生理痛を和らげる食べ物や、逆に注意した方がいい食べ物があれば教えてください。

専門家からの回答
生理痛を和らげるためには、DHA・EPAや血流を良くする食べ物を積極的に摂りましょう。
3行でまとめると?
  • 生理痛は、「プロスタグランディン」というホルモンが原因。冷えが原因になることも
  • 生理痛を和らげるには、DHA、EPA、香味野菜などの摂取を
  • カフェインや砂糖、脂肪分などの摂取は生理痛を悪化させる恐れも

生理痛はなぜ起こる?

生理中にあらわれる下腹部痛や腰痛、頭痛などのつらい症状は、女性にとって深刻な悩み。
痛みだけでなく吐き気、嘔吐、下痢、疲労感、神経過敏、めまいなどの症状があらわれる人もいます。

プロスタグランディンの影響
生理痛が起こるのは、子宮内膜から分泌される「プロスタグランディン」というホルモンの作用によるもの。このホルモンが子宮の収縮を促すために下腹部痛が生じます。

さらに、プロスタグランディンは痛みや炎症を起こしたり、腸のぜん動運動を促す作用もあるため、下腹部痛だけでなく、頭痛、腰痛、吐き気、下痢などの症状も引き起こしてしまうのです。

このプロスタグランディンの分泌量には個人差があり、体質的に分泌が多い人では痛みが強く出る傾向があります。

体の冷えや血行不良の影響
体の冷えも生理痛の原因となるので要注意です。冷えると、子宮の筋肉が硬くなってスムーズに収縮できないため、プロスタグランディンが過剰に分泌されてより強く子宮が収縮し、生理痛が強くなってしまうのです。

また、冷えて血行が悪くなると、プロスタグランディンの体外への排出も滞ってしまいます。冷えだけでなく、ストレスや運動不足などでも、血行不良を招いて生理痛の原因となってしまいます。

生理痛は、特に疾患がない場合のほか、子宮筋腫や子宮内膜症など何らかの疾患が原因となって起こる場合もあります。

生理痛の症状がひどい場合は、我慢しないで早めに婦人科で相談するようにしましょう。

生理痛を和らげる食べ物とは?

DHA、EPA
アジやイワシなどの青魚に豊富に含まれるオメガ3系脂肪酸のDHAやEPAは、プロスタグランディンを合成するのに必要な酵素の働きを抑えるため、生理痛の改善が期待できます。

ビタミンE
ビタミンEには血管を拡張して血行を良くする働きがあります。ナッツ類やカボチャ、ゴマ、アボカドなどに豊富に含まれています。

香味野菜
ショウガには、体を温めてくれる「ジンゲロール」という成分がありますが、加熱することによってさらに効果の高い「ショウガオール」という成分に変わり、温め効果をアップしてくれます。

また、ニンニクやタマネギに含まれる「アリシン」という成分も血流を促して体を温めてくれます。

鉄分
生理中は、経血の排出とともに鉄分も失われて貧血気味に。 血液の材料となる鉄分が不足すると血流が悪くなり、冷えの原因となってしまいます。

レバーや貝類など動物性の食材に豊富に含まれる「ヘム鉄」と、ほうれん草や小松菜など植物性の食材に含まれる「非ヘム鉄」をバランス良く摂取するようにしましょう。

生理痛を悪化させる恐れのある食べ物とは?

カフェイン
カフェインには、血管を収縮させる作用があるため、体を冷やしてしまいます。 カフェインはコーヒーや紅茶、緑茶のほか、ココア、コーラ、チョコレートにも含まれています。

生理の1週間くらい前からカフェインの摂取は控えるようにし、飲み物は温かいハーブティーなどにするとよいでしょう。

精製された食べ物
白米や白砂糖など精製されたものは体を冷やすとされていますので、玄米や黒糖など精製されていないものを摂るようにすると良いでしょう。

砂糖や脂肪分の多い食品
甘いスイーツやスナック菓子など、砂糖や脂肪分、添加物の多い食品を摂りすぎると、「お血」と言われる、いわゆる「血液どろどろ」の状態になり、血流が悪くなってしまいます。 血行不良は冷えを招いてしまいますから、これらの食べ物はなるべく控えるようにしましょう。

普段の食べ物にも気を配って、生理痛を悪化させないようにしましょう。

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私がお答えしました

婦人科医 松村圭子
成城松村クリニック院長。女性の生涯に寄り添い、女性に起こりやすい不調の悩みにわかりやすくお答えいたします。

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