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生理痛の痛み止めは、どれくらいまでなら飲んでも大丈夫?

毎月生理痛に悩まされています。生理痛の痛み止めを飲むとスッキリするのですが、何時間か経つと痛みが復活することもあります。生理痛の痛み止めは1日どれくらいまでなら飲んでも問題ないですか?

専門家からの回答
月経痛(生理痛)治療薬は4~6時間あけて1日3回まで。それ以上の量が必要なら婦人科を受診しましょう。
3行でまとめると?
  • 月経痛(生理痛)は痛みの伝達物質が内膜から放出されることで起きる
  • 胃が弱い人は痛み止めの飲みすぎに注意が必要
  • 痛み止めが1日3回以上必要・飲んでもすぐに痛くなる・飲んでも効かない場合は受診を

月経痛(生理痛)が起こる仕組み

月経痛の原因の一つは、子宮内膜から放出される、痛みの伝達物質です。 月経では子宮内膜がはがれ、出血として出てきます。この子宮内膜がはがれる時に痛みの伝達物質が多量に放出され、お腹や腰が痛くなります。

月経痛の原因の二つ目は、子宮の収縮によるものです。 出血がスムーズに出にくい場合、子宮の筋肉が陣痛の時のように収縮して血液を押し出そうとするため、痛みが出る場合があります。

また、月経の時期、子宮の周りは骨盤内に血液が滞った状態(うっ血)がひどくなりますので、血の巡りが悪いせいでお腹や腰が重くなる場合もあります。

月経痛(生理痛)の鎮痛剤は痛みの伝達物質をブロック

市販されている「生理痛の治療薬」のほとんどは、痛みの伝達物質をプロックするタイプのものです。また、病院で処方される鎮痛剤や座薬も同じ仕組みのものがほとんどです。

痛みの伝達物資が作られる途中をブロックして、伝達物資が放出されるのを防ぐという仕組みなので、月経痛がひどくなってから飲んでも効きません。痛みがひどいということは、すでに痛みの伝達物質が多量に放出された後だからです。

月経痛の鎮痛剤を飲む上での留意点
これらの月経痛治療薬には、血圧を下げたり胃を荒らしたりする副作用がありますので、通常は4~6時間あけて1日3回までしか服用しないことになっています。

2~3時間ごとに服用したり、1回の服用量を指定の量より増やしたりするのは「飲みすぎ」ということになります。そのくらいの量が必要な痛みであれば、すぐに婦人科を受診しましょう。

病院で処方される月経痛治療薬の中には、子宮の収縮を抑えるタイプのものもあります。下腹が絞られるような月経痛が出る人には有効と言えるでしょう。
市販の鎮痛剤が効かない月経痛の場合、病院で処方してもらうといいでしょう。

月経痛(生理痛)の痛みがスッキリ改善しない場合は受診を

どのくらいの痛みなら『大丈夫』という明確な線引きはありませんが、鎮痛剤を1回飲めばスッキリよくなって楽に過ごせるという場合は、まず生活改善を心がけながら、早めに鎮痛剤を服用してみるといいでしょう。

ただし、
・鎮痛剤を飲んでも痛みが残る
・2~3時間おきに鎮痛剤の服用が必要
・鎮痛剤を服用しても日常生活が送りにくい
などの症状がある人は、早めに婦人科を受診した方がベターです。

痛みが強すぎる月経痛は、無理をせずに医師に相談してください。

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私がお答えしました

産婦人科医 清水なほみ
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~院長。女性特有の病気を中心に日頃の不調を改善するためのアドバイスをいたします。

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