Q

ストレスと生理周期の乱れの関係とは?

生理の周期がしばしば乱れてしまいます。振り返ってみると特に忙しくてバタバタしていたり、ストレスが多かった月に、生理の周期が乱れる傾向があるように思います。生理周期の乱れには自分の生活習慣やストレスが関係しているのでしょうか?

専門家からの回答
自覚の有無にかかわらず、ストレスが月経(生理)周期を乱す可能性があります。
3行でまとめると?
  • 心身のストレスが間接的に月経(生理)不順の原因になることが
  • 月経(生理)周期が乱れる原因は卵巣機能の低下や脳の働きが悪くなるため
  • ストレス源がはっきりしている場合はそれを取り除くことが根本対策に

月経(生理)周期が乱れる理由

月経(生理)の不順とは
正常な月経(生理)周期は25~40日くらいの範囲で、これより短くても長くても月経(生理)不順と言えます。脳から卵巣にうまく指令が出なくなったり、卵巣そのものの働きが悪くなったりすると、月経(生理)周期が乱れてきます。

月経(生理)周期の乱れが起こると
周期が短い場合は排卵していないことが多く、少量で何度も月経(生理)がきたり、月経(生理)が8日以上だらだらと長引いたりすることがあります。

周期が長い場合は、排卵するまでに時間がかかっていたり、卵巣から出ている女性ホルモンが極端に減っていたりすることがあります。

また、プロラクチンというホルモンが出過ぎていたり、甲状腺機能に異常があったりする場合にも月経(生理)周期が乱れることがあります。

ストレスが月経(生理)不順を引き起こす理由

よくストレスで月経(生理)が止まったという話を聞きますが、ストレスが直接卵巣機能を妨げるわけではありません。

ストレスフルな状態が続くと、脳のホルモン司令塔である「視床下部―下垂体」という部分が正常に働きにくくなり、卵巣へ正しく命令が伝わらなくなるので、間接的に卵巣機能を妨げることになります。

生活の乱れが引き起こすストレス
また、ストレスフルな生活をしている時は、多くの場合食事がきちんととれていなかったり睡眠のリズムが乱れていたりします。これらの生活全体の乱れは、脳にとってはかなりの負担になるもので、脳の司令塔が正しく働けなくなる要因になります。

「ストレス」というものは実際は影も形もないもので、存在はしていません。本人にとって負担だと感じるものが「ストレス」と呼ばれているわけですが、例え本人が負担だと自覚していなくても、脳にとっては体重の増減や極端な栄養の偏りも「ストレス」になりえます。

根本対策は「ストレス」を軽減すること

ストレス源が分からない場合
何らかのストレスで月経(生理)が止まってしまった、または少量でずっと出血し続けるなどの場合は、ひとまずホルモン剤を使って月経(生理)周期を整える必要があります。

ストレス源の終わりが分かる場合
ストレス源が受験など、はっきりと「いつ終わる」ということが分かっている場合は、それが終わるまでいったんホルモン治療を継続し、「ストレス」に対する対策はその期間が終わってからゆっくり行うという方法もあります。体重の増減があった場合は、適正体重に戻すことが治療になります。

ストレス源が分かっている場合
何が「ストレス」なのかがはっきりしている場合は、それを軽減するためのカウンセリングが根本対策となります。

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私がお答えしました

産婦人科医 清水なほみ
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~院長。女性特有の病気を中心に日頃の不調を改善するためのアドバイスをいたします。

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