Q

生理前や生理中に過食になるのはなぜ?

生理前や生理中になると食欲を我慢できずに普段よりたくさん食べてしまいます。生理と食欲にはどのような関係があるのでしょうか。生理前や生理中の食欲を抑える方法を教えてください。

専門家からの回答
月経(生理)前や月経(生理)中の食欲にはホルモンバランスが影響するので、血糖値をコントロールしましょう。
3行でまとめると?
  • 月経(生理)前はホルモンの影響で過食傾向に
  • 月経(生理)前や月経(生理)中は甘い物を控えた方がベター
  • 月経(生理)中の食欲コントロールが難しい場合はカウンセリングが有効

月経(生理)前の黄体ホルモン増加が過食を促進

月経(生理)の1~2週間前は黄体ホルモンが増える時期なので、ホルモンの影響を受け体に様々な変化が生じます。

黄体ホルモンの影響とは?
黄体ホルモンは別名「妊娠のホルモン」と言われており、妊娠の状態を継続するために重要なホルモンです。なので、月経(生理)前に黄体ホルモンが増加すると「妊娠に備えた体」を作るために体温が上がり、水分と脂肪を体に溜め込もうとするのです。

このため、月経(生理)前には普段より過食になり、むくみもあって体重が増えやすくなります。

また、黄体ホルモンの影響で血糖値が下がりやすくなるため、空腹感をより感じやすくなり、その結果過食傾向になってしまう場合があります。

月経(生理)前の過食には血糖のコントロールを!

急激に血糖値が上がるとその後血糖値を下げようと「インスリン」が大量に出るため、空腹感が促進されます。そのため、血糖値は上げ過ぎないことが重要です。

甘い物を控え過食を抑えよう
食後の低血糖や月経(生理)前の極端な過食を防ぐには、「血糖値を上げる速度を遅くする」ということもとても大事なポイントになります。

血糖値が急激に上がるのは、空腹状態、つまり血糖値が下がっている状態の時に血糖値が上がりやすい物を摂取した時です。

血糖値を急激に上げるのは、飲み物も含めて、砂糖が含まれている食品です。お腹が空いたからといって甘い飲み物を飲んだり、砂糖が含まれたお菓子をつまんだりするのが最も良くありません。間食をとるのであれば、ナッツ類や小魚などにしましょう。

食事をとる順番に気をつけよう
また、食事をとる時も、パンやごはんなどの糖質を多く含む主食から食べ始めるのではなく、まず食物繊維が豊富な野菜類を食べておくと、その後に入ってくる食べ物での血糖値上昇を防ぐことができます。

なので、
野菜類→肉や魚→最後に主食
といった、コース料理を食べる時の順で食事をとるとよいでしょう。

月経(生理)前の「やめられない」を改善するにはカウンセリングを

月経(生理)前は無理をせず
月経(生理)前・月経(生理)中の過食をやめたいのにやめられない、甘い物を食べてはいけないと分かっているのにやめられないなど、「やめなければいけない」と頭では分かっているのにやめられないという場合は、無理にやめようと思うことが逆効果になります。

過食の要因を探る
無理に過食をやめようと「甘い物を食べてはいけない」と考えている時、頭の中で「甘い物を食べている自分」をイメージしてしまうことになるからです。

月経(生理)前にどうしても衝動的な過食や偏食が抑えられない場合は、そもそもなぜそのような行動をとってしまうのかをクリアにすると自然に「卒業」できます。

衝動を抑えられないような場合、根本的な原因を探して解決するには、カウンセリングが有効です。

月経(生理)前は過食や偏食の傾向が出てしまいがちですが、血糖値のコントロールなど自分でできる対策から始めていきましょう。

この記事をシェアする

私がお答えしました

産婦人科医 清水なほみ
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~院長。女性特有の病気を中心に日頃の不調を改善するためのアドバイスをいたします。

関連する記事