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生理前の肌荒れにも効果的?当帰芍薬散の効果とは

生理前になると肌荒れやニキビがひどくなったり、様々な不調が出てしまいます。毎月生理が近づくにつれて、ニキビができてしまうのが憂鬱で仕方ありません。生理前の肌荒れやニキビを漢方で改善することってできるのでしょうか?

専門家からの回答
生理前のニキビや肌荒れに効果的な当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)をオススメします。
3行でまとめると?
  • 生理時は血の流れが変わり、様々な不調が出る
  • なかなか治らないニキビや肌荒れに漢方が有効
  • 冷えや貧血、むくみが気になるタイプに当帰芍薬散

生理前に増える黄体ホルモンが皮脂分泌を促す

女性は、生理周期とともにたえず2つの女性ホルモンのバランスが変動しています。その2つのホルモンの特徴や働きがまったく異なるため、心身のバランスが崩れやすくなり、生理前に様々な不調が起こりやすくなると言われています。

生理前に増える黄体ホルモンとは
女性ホルモンのなかでも、排卵期から生理前に分泌量が増える黄体ホルモンは、皮脂分泌を活発にする働き があります。生理前にニキビや肌荒れを起こすのは、そのような黄体ホルモンの影響が強いといえるでしょう。

また、生理前になると皮脂膜が厚くなって毛穴が詰まりやすくなったり、色素沈着も起こしやすくなるため、シミやくすみが気になる人もいます。

このように生理前は皮膚トラブルや肌荒れも出やすい時期だということがわかります。

血の流れを整えたり増やす、当帰芍薬散

漢方の世界では、いつもの体質に加え、生理時は血の流れが変化すると言います。それによって体内でも血の滞りが生じたり、血行不良にともない、水の流れも悪くなり、ニキビや吹き出物といった肌荒れ、肩こり、むくみ、おりものなどが出やすいようです。

生理前のニキビにオススメの漢方
こんなときに用いられる漢方薬の一つが当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) です。血液を補い、血の流れをスムーズにする当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)という生薬が配合され、水分代謝を改善する効果も含まれています。

当帰芍薬散が合うタイプとは
とくに当帰芍薬散が合うのは、赤く腫れあがるニキビや吹き出物というより、勢いはないけれど一度できるとなかなか治りにくいニキビ や、炎症も強くなく赤みの少ないニキビ タイプです。

不調の原因を細分化せず、包括的にとらえる漢方

当帰芍薬散は、生理前のニキビや肌荒れに有効だと言いましたが、実は生理痛やPMS によく使用される漢方薬でもあります。

これは漢方薬の組み立て方や、漢方の考え方によるもので、病名で方剤を選ぶわけではなく、その人の体質や体調に合わせて調合するからです。

当帰芍薬散にはどんな効果が?
当帰芍薬散には次のような症状に効果があると言われています。

・冷え性
・貧血気味
・むくみやすい
・体力がない

つまり冷え性などの症状が原因で起こるニキビ、肌荒れ、生理痛、PMS、肩こりもよくなる、というしくみです。

逆に言うと、同じようにニキビや生理痛があっても、その人の体質や体調によって処方が異なる場合もあります。

内臓と肌、心と体の疾患も一つに繋がっているととらえ、全体のバランスを整えることを良しとするのが漢方の大きな特長の1つです。

自分にどの漢方があうか気になる方は、漢方の専門家医に相談してみましょう。

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私がお答えしました

漢方&薬膳アドバイザー 杏仁美友
国際中医師、中医薬膳師。女性が美しく、快適に過ごすためのヒントを漢方の視点からご紹介いたします。

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