15.07.16  更新:16.12.09

Q

生理期間が長い、8日以上生理が続く時の原因と対処法とは?

最近、生理の期間が長く、8日以上も出血が続く日もあります。生理期間が長く続く場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?生理期間が長い時の対処法を教えてください。

専門家からの回答
通常の出血量が8日以上続く場合は、注意が必要です。
3行でまとめると?
  • 月経が8日以上の長い期間続く場合「過長月経」と呼ぶ
  • 無排卵周期の場合と筋腫などによる過多月経を伴っている可能性も
  • 毎月10日以上月経が続く場合は治療が必要

生理期間が長い場合の原因とは?治療は必要?

正常な月経期間は3~7日間です

月経が8日以上長く続く場合を「過長月経(かちょうげっけい)」といいます。月経が始まる前にごく少量の出血が2~3日続いたり、月経の終わりかけの出血が数日ダラダラ続くせいで、トータルの出血期間が8~10日になるという程度であれば何もせず様子を見ても問題ないことが多いですが、しっかりした月経様の出血が8日以上続く場合、たいていは徐々に貧血になってしまいますので注意が必要です。

生理期間が長い原因は月経不順によるものと過多月経によるものに分けられます

■原因[1]排卵がない
過長月経になる原因の一つが、排卵しないのまま月経が来る「無排卵性月経」です。月経不順のパターンの1つですが、周期は大体月1回くらいのペースでも排卵せずに月経が来ているという場合があります。

排卵しないとホルモンの波がしっかり作られないので中途半端な出血がダラダラ続く感じの月経になります。少量で2~3日で終わってしまう場合もありますが、逆に量は少ないまま2週間近く出血が止まらないという場合もあります。無排卵になっているかどうかは基礎体温をつければわかります。

■原因[2]月経量が多い
もう一つの原因が、過多月経つまり月経量が多いために出血期間も長くなっているというパターンです。過多月経になる原因は子宮腺筋症・子宮筋腫・子宮内膜ポリープなど、何らかの形的な異常が子宮そのものにあることがほとんどですが、子宮の形や大きさは正常なのに、月経量が多くなる場合もあります。筋腫などの異常があるかどうかは、超音波検査をすればはっきりします。

生理期間が長い場合、どんな治療をするの?

生理期間が長く貧血になっている場合は必ず治療が必要

■原因をはっきりさせよう
無排卵による過長月経の場合は、多少、月経期間が長めでも貧血になっておらず、妊娠の希望もない場合は、そのまま様子を見ても大きな問題はありません。妊娠の希望がある場合は、排卵を促す治療が必要になります。

筋腫や腺筋症があって過長月経になっている場合は、ピルなどのホルモン剤による治療を行うか、手術を検討する必要があります。特に、貧血を伴っている場合は、少なくとも貧血に対しての治療は継続的に必要です。

毎月月経量が多くてゆっくりと貧血になっていった場合、かなりひどくなるまで自覚症状が出ないことがありますので注意しなければいけません。筋腫などがないのに月経量が多い場合も、ピルで月経量のコントロールをしたり、閉経が近い場合は偽閉経療法を行って閉経を早めたりします。

私がお答えしました

産婦人科医 清水なほみ
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~院長。女性特有の病気を中心に日頃の不調を改善するためのアドバイスをいたします。
編集部からのコメント

生理期間が長い場合の原因と対処法とは?

生理期間が長いと気分もなかなか晴れない

ただでさえ憂鬱な生理期間。その生理期間が長引いてなかなか終わらないと、気分もなかなか晴れませんよね。あまりに生理が長いと、何か異常でもあるのかと心配になってしまいます。

また、普段より体が重くてつらい生理期間が長いと、それだけ体にも負担がかかってしまいます。毎日出血していると徐々に貧血になってしまうことも。

生理期間が長い原因には2パターンの可能性が

清水先生の解説によると、生理期間が長い原因は大きく分けて2つのパターンがあるとのことでした。生理が8日間以上続いている場合は原因をはっきりさせて、それぞれにあった対策を取る必要があります。

生理期間が長くなる原因、無排卵月経とは?

生理期間が長くなる原因のひとつに、無排卵月経が考えられるとのことでした。無排卵月経とは、その名の通り排卵がないまま生理が来ている状態のことです。

通常、脳の司令によって卵巣の中で「卵胞」という卵の元が育ちます。毎月1つの成熟した卵胞が卵管へと飛び出します。これが排卵です。この卵子が受精すると妊娠が成立するのです。

生理の仕組みについて詳しくはこちらで紹介しています。

この排卵が起こっていない状態が無排卵月経です。つまり無排卵月経だと妊娠できないということが問題になります。

無排卵月経になる原因とは?

無排卵月経になる原因には、ストレスが影響していると言われています。
排卵は脳の視床下部という箇所によってコントロールされていますが、この視床下部がストレスによってダメージを受けると、動きが乱れてしまうようです。

ストレスとは、精神的なストレスだけでなく、寝不足や栄養不足など生活習慣の乱れや、体の冷えなども指します。生理期間が長いようなら、自分の生活を振り返って、上記に思い当たる節がないか考えてみましょう。

寝不足の解消方法とは?

仕事や家事が忙しくて、思ったように睡眠時間が取れずいつも寝不足気味という人も多いのではないでしょうか?生理期間を正常にするためだけでなく、日中にしっかり活動するためにも、限られた睡眠時間の中でちゃんと疲れをとって、寝不足とはおさらばしたいですよね。

きちんと眠って、翌朝に気持よく目覚めるためには、就寝前にリラックスすることが大切です。リラックスしてから眠りにつくことは、睡眠の質を高めることにもつながるので、寝る前に次のリラックス法を試してみてください。

  

就寝1~2時間前に温かい湯船につかる
温かいお風呂に入ってしっかり体が温まったあとは、時間とともにだんだんと体温が下がっていきます。体温がゆるやかに低下することで自然な眠りを誘い、スムーズに眠りにつくことができます。

寝る前にストレッチをする
日中はずっとオフィスでパソコンとにらめっこ。長い時間同じ体勢を続けっぱなし。ということはありませんか?そんな人は血行不良から、血の流れが滞りがちになっているかもしれません。

温かい湯船にゆっくりつかると同時に、全身をしっかりストレッチしてあげると、血行が改善し翌朝にはスッキリと起きられますよ。

ここでは、限られた睡眠時間の中でもリラックスして深い眠りにつく方法をご紹介しました。とはいえ睡眠不足の解消に最も大切なのは、きちんとした睡眠時間を確保すること。

テレビやスマートフォンを見ているとついつい夜更かししてしまいますが、睡眠は体調を整えるための最も基本的な方法です。生理期間に異常を感じていたり、肌や体に不調が出ているようなら、なるべく早くベッドに入って、しっかり眠れるようにしてくださいね。

無排卵月経で生理期間が長い時はどうするべき?

清水先生の解説にもあったように、無排卵月経が疑われる場合でも、特に妊娠を望んでいるわけではないのであればそのまま様子を見ても問題ないとのことです。

ただ、生理期間が長い原因が無排卵月経によるものかどうか、はっきりさせるようにしましょう。

無排卵月経を調べるための基礎体温の測り方とは?

無排卵月経かどうかは、基礎体温を測ることによって調べられるとのことでした。

基礎体温の測り方は、風邪で熱がある時の測り方とは少し違います。
・朝目覚めてすぐ、動く前に
・婦人体温計を使って
・口の中で測る
というのが一般的な基礎体温の測り方です。

詳しくはこちらで説明しています。

基礎体温から無排卵月経かどうかを調べる方法とは?

測った体温は毎日記録してグラフにします。最近はアプリに入力するだけでグラフを作成してくれるものがあるので活用しましょう。そのグラフを見て無排卵月経になっているかどうかを見分けます。

詳しい基礎体温の見方はこちらで紹介しています。

月経量が多くて生理が長いのは病気?

生理期間が長い時に考えられるもうひとつの原因は、何らかの病気によって生理の量が多くなっている可能性があるとのことでした。病気となると恐いですよね。

清水先生が紹介していた子宮腺筋症・子宮筋腫・子宮内膜ポリープなどの主な症状は、重い生理痛や、生理の量が多いせいで生理が長いというものだそう。見つかったからといって、今すぐに入院や手術が必要となるような重篤な病気ではないようです。

ただ、生理期間が長いせいで貧血になってしまう可能性があるので、医師の診察の上適切な治療を受けるようにしましょう。

生理期間が長くて貧血になるとどうなるの?

貧血の場合の症状は、
・めまい、立ちくらみ
・疲れやすい
・頭痛
・動悸、息切れ
など、毎日を元気に過ごせない原因となってしまいます。

貧血になっているかどうかは血液検査で調べることができます。

生理期間が長い場合の貧血対処法とは?

生理期間が長いせいで貧血になってしまっている場合、その原因を解消することも重要ですが、まずは鉄分を補うようにしましょう。

成人女性の場合1日10.5mgの鉄分を摂取することが推奨されています。生理期間だけでなく、普段の食事から鉄分を意識して、貧血を改善しましょう。

鉄分豊富な食事で生理期間が長い時の貧血を改善

鉄分には大きく分けて2つの種類があります。
肉や魚など動物性の食材に含まれる「ヘム鉄」と、野菜や海藻など植物性の食材に含まれる「非ヘム鉄」です。ヘム鉄は非ヘム鉄に比べ吸収されやすいと言われています。

ヘム鉄  :豚レバー、鶏レバー、卵、乾燥きくらげなど
非ヘム鉄 :ひじき、干しエビ、レーズン、小松菜、大豆製品など

生理期間が長引いていて貧血を感じている時は、これらの食材を積極的に選ぶようにしましょう。

食事から毎日必要量を摂取するのは少し難しいかもしれません。そのような場合は鉄のサプリメントに頼るという手もありますよ。

生理期間が長いのは体からのSOSかも?

生理期間が長くなっている背景には、何らかのストレスや病気などが関係していると考えられるとのことでした。どちらにしても、体に何かしらの負担がかかっている可能性があります。

生理期間が長すぎるようなら、まずは産婦人科を受診して原因をはっきりさせ、適切な治療を受けることが安心につながります。忙しい毎日の中でも、無理をしすぎずに体をいたわってあげるようにしましょう。

この記事をシェアする

生理期間中の貧血にお悩みの
あなたにおすすめの商品

鉄&葉酸(ストロベリー風味)

鉄&葉酸(ストロベリー風味)

おやつ感覚で簡単に鉄分を補給できるストロベリー風味のサプリ。貧血に悩む女性におすすめ!

関連する記事