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生理前、生理中の過食、食べ過ぎの原因と対処法とは?

生理前や生理中になると、無性にお腹がすき、過食してしまうことがあります。生理前、生理中の過食や食べ過ぎはどういった原因で起こるのでしょうか?また、過食を抑える対処法を教えてください。

専門家からの回答
血糖値をコントロールして、過食を防ぎましょう。
3行でまとめると?
  • 「月経前症候群」の症状の1つに過食があります
  • 甘い物を食べ過ぎると過食は悪化するので注意が必要
  • 過食がひどい場合はピルでホルモンの波を安定させる方法も

月経前(生理前)の過食は黄体ホルモンのせい

月経前(生理前)に異常にお腹が空いたり、食欲がコントロールできなくなったり、甘い物ばかりを食べたくなったり、過食を引き起こすことがあります。多少の食欲のムラや食事の偏りが起きるのは、生理現象の一つとして様子を見ても問題ありませんが、気持ち悪くなるほど詰め込むように過食してしまったり、食事をとらずに甘い物ばかり食べたりといった極端な食行動の異常は、月経前症候群の症状の1つかもしれません。

このような過食症状が起きる原因は、月経前 (生理前)に増える黄体ホルモンの影響です。黄体ホルモンは脳内の伝達物質にも影響を与えるために、食欲や血糖値のコントロールが難しくなる場合があるのです。

甘い物が欲しいからといって食べるのは逆効果

食行動の異常は、血糖値が不安定だと悪化します。つまり、急激に血糖値をあげるような食べ方をすると、その後に血糖値を下げるための「インスリン」というホルモンが大量に出てしまい、逆に血糖値が下がり過ぎてしまうのです。血糖値が下がると脳は血糖値をあげるために「お腹が空いた」という信号を出して食べさせようとします。

食欲を安定させるためには、血糖値の乱高下を防ぐ必要があるのです。血糖値は食べる物や食べ方によって上がり方が異なります。甘い物、つまり砂糖が含まれた物をとると血糖値は速やかに上がるため、例えば空腹時や寝る前に甘い物をとると一気に血糖値が上がり過食してしまいやすくなるのです。

血糖値を安定させるためには、砂糖が含まれた物は食べないようにして、食事は野菜類→肉魚類→炭水化物の順に、コース料理を食べるようにとるようにしましょう。特に、月経前(生理前)の時期は、炭水化物の量も減らして、おにぎりだけ・パンだけといった「炭水化物のみの食事」にはしないことが大切です。

どうしても間食をとりたい場合は、ナッツ類や野菜チップなど、砂糖が含まれない物にしましょう。甘い物が我慢できない場合は、羅漢果(ラカンカ)など吸収されにくい甘味料を使ったおやつを、食後30分以内に食べるとよいでしょう。

過食の症状がひどければ病院で相談を

元々メンタル症状が出やすかったり、食行動の異常があったりする場合、月経前(生理前)の過食症状も自分ではコントロールできないほどひどくなってしまう場合があります。あまりにも過食症状がひどい場合は、ピルでホルモンの「波」を安定させることで楽になることもありますので、1人で悩まず早めに婦人科で相談してみることをおすすめします。

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私がお答えしました

産婦人科医 清水なほみ
ポートサイド女性総合クリニック~ビバリータ~院長。女性特有の病気を中心に日頃の不調を改善するためのアドバイスをいたします。

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