15.04.09  更新:16.12.14

生理前、生理中に起こる、貧血の原因と対処法とは?

3行でまとめると?
  • 生理期間中、血液の大移動が起きていた
  • 生理の時はちょっと違う貧血!?
  • 「ヘム鉄」「非ヘム鉄」を効率よく摂取しよう

生理前や生理中の貧血は、血液の大移動によるもの!

生理前や生理中に、クラクラ~っと立ちくらみがしたり、ふらついたりした経験、ありませんか?普段なら「寝不足かな・・・」「疲れているのかな・・・」なんて思いますが、生理期間中だと「生理のせいだ」と思うことが多いかもしれません。

鏡を見るとなんだか顔色の悪い、目の下にくまのできた自分がいて、「うわっ!」と引いてしまったりして…。せっかくのメイクもスキンケアもこれでは台無しですよね。

会社や家庭で頼りにされていて、忙しい毎日を送る大人女子たちにとっては、生理による貧血のような症状があっても、なかなか休んではいられないのが現実。
さらに症状が重くなると、めまいや立ちくらみに加えて、頭痛や吐き気などの症状まで重なることも。

生理前から生理中にかけて、私たち女性の体の中では、血液が子宮へと大集合し、まさに大移動が行われているとか。そのせいで、貧血のような症状が出ているようです。とはいえ、放っておいても良いのか気になるところなので、女性の体についてしっかり知っておきましょう。

生理前・生理中の貧血は、普通の貧血と違っていた!

生理前や生理中の貧血は、血液が子宮に集まることで、本来脳に行くはずの血液の供給量が減ってしまうために起こると言われています。この局所的な貧血は「虚血性貧血(きょけつせいひんけつ)」と言うもので、一般的な貧血とは異なります。症状は一時的で、生理が終われば治まりますので、そこまで心配する必要はありません。

一般的な貧血は「鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)」と言われるもので、男性よりも女性に多く、生理や食事・ダイエットが原因になると言われています。実は、生理中の出血量は、一日あたりに必要な鉄分の10分の1程度であるため、それだけでは貧血になりにくいと考えられています。しかし、出血が毎月積み重なり、食事の偏りやダイエットの影響が加わったり、妊娠や出産でも鉄分が失われるため、女性は常に鉄分不足になりやすい傾向にあるのです。

いずれにしても女性は貧血の症状になりやすいということ。日ごろから、貧血を意識した食生活を送ることが大切と言えますね。

ヘム鉄を摂取して、貧血の予防と改善を!

生理が原因で貧血を起こしている時には、安静にして血行を良くしたり、温かい飲み物を飲むことも効果的です。また、女性は生理に関係なく貧血気味の人が多いと言われていますから、日々の食事の中で効率良く鉄分をとるなど、根本的な貧血の予防・改善につとめましょう。

鉄分には、体に吸収されやすい「ヘム鉄」と、吸収されにくい「非ヘム鉄」があり、ヘム鉄はレバーやかつおなどの肉や魚に含まれています。非ヘム鉄には、ひじきやプルーン、大豆などがあり、野菜や海藻、豆類などに含まれています。体に吸収されにくい「非ヘム鉄」でも、ビタミンCや果実酸、動物性タンパク質と一緒にとると吸収率が上がるそうですよ! 相性の良い食材を上手に組み合わせて、効率よく鉄分をとりましよう。

慢性的な貧血や重い症状の場合は、そのほかの原因が隠れている可能性も考えられます。生理期間だからと安易に判断せずに、専門医の受診を検討しましょう。

執筆:上田 凡子

編集部からのコメント

慢性的な貧血には、食事からの鉄分摂取を意識して!

毎日の生活から貧血を改善していくには

上田さんの解説にもあったように、生理が原因ではない鉄欠乏貧血には、日々の食事の中から効率よく鉄分をとっていくことが大事でした。

生理期間に関わらず起こる慢性的な貧血は、短期間に解決できるものではありませんから、食事や生活習慣といった身近なところより徐々に改善していきましょう。

生理期間中以外でも鉄分を意識
鉄分を食べ物から摂取するときに気をつけたいのが、食品ごとに鉄分の吸収率に差があるということ。鉄分には体に吸収されやすい「ヘム鉄」と、吸収されにくい「非ヘム鉄」の2種類がある、ということも紹介されていましたね。

鉄分不足を解消していくために、吸収されやすい鉄分を含む食品を意識的に摂取して、逆に鉄分の吸収を妨げる食品は控えることが貧血解消の第一歩となります。

貧血を予防する食べ物とは?

貧血に悩む女性の多くは1日に必要な鉄分量に対して、十分な量の鉄分を摂取できていないと言います。生理期間に関わらず、いつも貧血に悩まされているという女性は、もしかしたら毎日に必要な鉄分が足りていないのかも。体に吸収されやすいヘム鉄が含まれる食品を優先的に選んで、しっかり鉄分を補給しましょう。

吸収されやすいヘム鉄
ヘム鉄が豊富に含まれているのは、レバーやかつおとのことでした。こういった肉類や赤身の魚、加えてエビやアサリといった魚介類など、ヘム鉄は動物性食品に多く含まれています。

中でも豚や鶏のレバーは特にヘム鉄が豊富。くさみがあったり、独特の食感がしたりと苦手な人も多いですが、揚げ物にしたり、パテにしたりとうまく調理することでぐっと食べやすくなります。

非ヘム鉄とは?
ひじきやプルーン、大豆といった非動物性の食品に多く含まれるのは非ヘム鉄。ほうれん草や海藻などには鉄分豊富なイメージがありますが、その鉄分も非ヘム鉄だったんです。

非ヘム鉄の特徴は、ヘム鉄に比べて吸収がよくないこと。鉄分の吸収率は食品そのものだと、非ヘム鉄はなんとヘム鉄のおよそ4分の1ほどなのです。

非ヘム鉄の吸収UPのためには?
そんな非ヘム鉄を多く含む食品も、ビタミンCや果実酸、動物性タンパク質を含む食品と一緒に食べると鉄分の吸収率がアップ。

ビタミンCはイチゴやキウイ、ブロッコリー、パプリカなど、果物や野菜から幅広く摂取できますし、動物性たんぱく質は、先に紹介した肉や魚などのヘム鉄を多く含む食品に含まれます。ビタミンCは加熱によって壊れてしまいやすいので、生で食べることがポイントです。

貧血予防に気をつけることは?

貧血予防のためにせっかく鉄分を摂取しても、気づかぬうちにその吸収を妨げてしまっていてはいけませんよね。体内に吸収されやすいヘム鉄の場合、ほかの食べ物や飲み物から吸収に影響を受けるということは少ないのですが、非ヘム鉄は「タンニン」によって影響を受けてしまうのです。

タンニンとは?
タンニンはコーヒーや紅茶、赤ワインなど、皆さんの身近な飲み物にも含まれています。これらの共通点といえば「渋み」ですが、この渋みこそがタンニンなのです。

これらの飲み物に含まれたタンニンは、体内で鉄と結合して吸収されにくくなるという性質を持っています。タンニンを含んだ飲み物はなるべく食事中ではなく、食後しばらくしてから摂取したほうがいいかもしれませんね。

ここまで、慢性的な貧血の改善のために、毎日の食事からきちんと鉄分を摂取していく方法をご紹介してきました。生理前や生理中以外の貧血も、毎日の食事から徐々に改善していくことが可能です。

食事からだけでは難しい場合は、手軽に摂れるサプリメントを利用するという手も。生理前や生理中、さらに慢性的な貧血にお悩みなら、まずは栄養分の見直しから始めてみましょう。

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