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花粉がニキビを悪化させる!?春のニキビケアとは?

春はニキビができやすい時期と聞きます。私も、花粉症と同時にニキビが増えてしまったことがありました。花粉とニキビは関係があるのでしょうか?教えてください。

専門家からの回答
春には、肌を守るバリアの機能を低下させる要因が。花粉は皮膚炎を引き起こすことがあり、ニキビ悪化の原因にもなります。
3行でまとめると?
  • 春のニキビの原因は、生活や環境のストレス、紫外線や花粉など
  • 花粉により引き起こる皮膚炎が、ニキビを悪化させる
  • 肌のバリア機能を高めるには、バランスのよい食事を心がけよう

目次

そもそもニキビができる仕組みって?

肌トラブルの代表でもあるニキビ。そのニキビは、そもそもどのようなサイクルを経てできていくのでしょうか?ニキビができる仕組みをご紹介します。

毛穴の詰まりと、皮脂の過剰分泌がニキビのはじまり

ニキビができる条件は、アクネ菌を増殖させてしまうこと。このアクネ菌は、毛穴の詰まりと、皮脂の過剰分泌が起こることで増殖してしまいます。

皮脂は通常、毛穴から排出され、肌の水分の蒸発を防いでくれる膜の役割があります。肌のうるおいを保ってくれるとても大切なものですが、これが過剰に分泌されると、とたんにニキビを作るアクネ菌の栄養源となり、アクネ菌が増殖してしまうのです。

花粉がニキビを悪化させる!その理由とは?

ニキビができる原因は、さまざまです。
ひとつは、体の調子を整えるホルモンバランスの乱れが原因。これは食生活の乱れ、睡眠不足、心理的ストレス、冷えによる血行の乱れなど、数えきれない要因により引き起こされます。

ほかにもよく挙げられるのは、肌を守ってくれるバリア機能の低下。紫外線や乾燥がもとで引き起こされます。

特に春は季節柄、紫外線が強くなったり、生活の変化でストレスを受けるなど、ニキビを引き起こすさまざまな要因が眠っています。
そして実は、春によく耳にする「花粉」も、ニキビを悪化させてしまう要因となります。

肌の免疫システムが、花粉に過剰反応してしまう

体の一番外側に位置する肌は、さまざまな刺激にさらされながらも、体を守ろうとしてくれています。紫外線や乾燥などのほかにも、実は花粉も、肌にダメージを与える刺激となるのです。

花粉が引き起こす体の影響として、まず思い浮かぶのは花粉症。
花粉症は、体内に侵入した花粉に対して、体の免疫システムが過剰に反応することで起こります。目がかゆくなる結膜炎や、くしゃみと鼻水がでるアレルギー性の鼻炎を引き起こしたり、「花粉皮膚炎」と呼ばれる皮膚炎のきっかけになることも。これは、まぶたや頬、顎や首にかゆみや赤みがでてしまうことが特徴の皮膚炎です。

このように、花粉が肌に付着すると、皮膚表面の免疫システムが過剰に反応してしまい、皮膚に炎症が起こることもあります。皮膚の炎症は、やがてニキビを引き起こす原因にもなります。

花粉症によって引き起こされる肌荒れは肌の乾燥に繋がり、肌を守ってくれるバリアの機能を低下させます。そして肌バリアの機能低下により、ニキビのきっかけとなる毛穴の詰まりが起こってしまうのです。

春にやるべきニキビケアとは?

ここまで、花粉がニキビにどのような影響を及ぼすのかをご紹介してきました。
花粉症が目のかゆみや鼻水、くしゃみだけではなく、皮膚にも影響を及ぼしてしまうなんて驚きですね。しかし、花粉症のもとである花粉を対策するということは、合わせてニキビを予防することにも繋がるといえます。

まずは花粉対策をしっかりと

体に花粉を寄せ付けない、もしくは体に付いた花粉をしっかり落とす対策が必要になります。
肌に花粉が付かない対策として挙げられるのは、マスクの着用や花粉対策用の眼鏡の使用など。それから花粉の付きにくい服(トレンチコート、ジャンパー、トレーナー、チノパンなど)の着用を心がけるのもよいでしょう。

また、外出して帰ってきたあとは、すぐに体を洗い流しましょう。シャワーを浴びるなどして、髪や肌に付いた花粉と落とすことが大切です。

肌から花粉を落とすために、洗顔も忘れてはならない大事なことです。ただし、洗顔のし過ぎは要注意。水分の蒸発時、もともと皮膚にあった水分も一緒に蒸発させてしまい、逆に肌の乾燥を招いてしまいます。洗顔は朝と夜の一回ずつを目安に行っていきましょう。

栄養バランスの取れた食事も取り入れよう

花粉対策以外のニキビ予防も積極的に行っていきましょう。肌を守ってくれるバリア機能を高めるためには、栄養のバランスが取れた食事を取り入れる方法があります。肌のバリア機能を助けるのに役立つビタミン類と、簡単な食べ物例をご紹介します。

●ビタミンA
卵、ほうれん草、ニンジン、その他緑黄色野菜

●ビタミンB群
レバー、豚肉、牛乳、さんまやまぐろなどの魚類

●ビタミンC
いちご、キウイなどのフルーツ類

●ビタミンE
ごま、アーモンド、ナッツ類

皮膚科に頼ろう

花粉症に注意したいとはいえ、体質の問題もありますよね。簡単に体質の改善はできないもの。花粉症になってしまった場合は、皮膚炎を起こしてニキビを悪化させる前に、薬の服用を検討しましょう。

市販の治療薬を用いたり、もしくは早めに皮膚科の専門医に相談し、飲み薬、塗り薬をもらってください。

ニキビができたときも、自分で潰したりはせず、皮膚科で治療を受けることが望ましいといえます。ニキビの治し方が自分で分からなくなったり、不安になった場合は、迷わず専門医に相談しましょう。皮膚科では、保険適用内でニキビの処方をしてもらうこともできます。

春にニキビができる原因、花粉がニキビに及ぼす影響についてご紹介してきました。
このほかにも、夏、秋、冬でもスキンケアの方法は変わっていきます。季節ごとに応じた、肌の保湿をするようにしましょう。

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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