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なかなか治らないニキビの原因はマラセチア菌?特徴と治し方とは

背中にできたニキビがなかなか治らずに困っています。基本的なスキンケアに気を付けてもよくならない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか?

専門家からの回答
食生活や肌の清潔を心がけてもニキビが長引く場合、マラセチア菌が原因かも。皮膚科へ相談しましょう。
3行でまとめると?
  • 治りにくいニキビはマラセチア菌が原因であることも
  • マラセチア菌によるニキビは背中や胸、肩や二の腕、頭皮などにできる
  • アクネ菌とマラセチア菌では、処方される薬が異なる

目次

ニキビができる原因とは?

皆さんは、なかなか治らないニキビに困ったことはありませんか?ニキビを治すためには、まずはニキビができる流れを知ることが大切。さっそく、ニキビができる流れについてお話ししましょう。

肌は、うるおいを保つ役割として皮脂が分泌されています。しかし、この皮脂はなんらかの原因で過剰に分泌することが。この過剰に分泌した皮脂は毛穴に詰まりやすくなります。
その後、皮脂を好むアクネ菌やマラセチア菌といった菌が増殖することで、肌に炎症を引き起こし、ニキビに発展してしまうのです。

マラセチア菌ってどんな菌?

アクネ菌については、ニキビ用ケア用品などのCMでよく耳にする言葉かと思います。一方、マラセチア菌については初めて聞くという人も多いのではないでしょうか?

このアクネ菌もマラセチア菌も、実は常に肌に存在する常在菌と呼ばれる菌で、通常は肌に悪影響はありません。しかし、どちらも増殖してしまうと肌の炎症やニキビを引き起こしてしまう原因に。

マラセチア菌によるニキビは体にできやすい

マラセチア菌は、顔よりも体に多く存在します。背中や胸、肩や二の腕、頭皮など、もともとマラセチア菌が多く存在している体の部位で皮脂の分泌が増えるなどの悪条件が重なることで、ニキビが引き起こされます。

皮脂が多く、湿度の高いと増殖

マラセチア菌は、人間の肌表面に存在しているたくさんの常在菌のうちのひとつ。健康な肌には必ず存在し、普段は悪い影響を与えませんが、次のような条件が重なると増えてしまうことがあります。

マラセチア菌は皮脂を栄養とし、高湿度な環境を好みます。
そのため、汗をかきやすい夏場、ジメジメしている梅雨時などは、マラセチア菌が増えやすくなります。お尻や背中など、汗をかきやすく通気性のよくない部分、常に下着の触れる蒸れやすい部位はマラセチア菌にとって絶好の環境となり、肌の清潔を保ちにくい状態になってしまうのです。

アクネ菌によるニキビとは治療方法が異なる

アクネ菌によるニキビは顔にひとつふたつ、ポツポツとできますが、マラセチア菌によるニキビは広範囲に多数(20~30個)のニキビが同時にできてしまうことが特徴です。
肌表面にざらざらしたような毛穴の盛り上がりが目立ち、全体的に赤みを帯びて密集している状態に見えます。

また、市販のニキビ治療薬では改善しないことも大きな違い。マラセチア菌は真菌の仲間でカビの一種であるため、細菌であるアクネ菌に効果のある成分では、効果が見られません。
一方、皮膚科で処方された抗真菌薬を使うことで、比較的短期間で治すことができます。

マラセチア菌の増殖を防ぐためには?

生活を改善したり、清潔を保ったり、ニキビ治療薬を使用してみてもなかなか治らないニキビに悩む場合には、皮膚科を受診することをおすすめします。診断を受けて処方される抗真菌薬には、塗り薬と飲み薬の2種類あり、正しく使えば2~3週間程度で効果が表れるとされていますよ。(程度や範囲によって異なり、個人差があります)

また、下記のような点に気を付けてマラセチア菌を増やさないように心がけましょう。

[ 1 ] 肌の清潔を保つ

シャツや下着はもちろん、バスタオルや枕カバー、シーツなど肌に直接触れるもの、皮脂が付着するものはできるだけこまめに取り替えて、清潔に保ちましょう。多量の汗をかいたら、なるべくシャワーで洗い流すとよいでしょう。

[ 2 ] 入浴中にも意識する

シャンプーやリンスの成分が肌表面に残らないよう、頭を洗ったあとで体を洗う、ナイロンタオルを使わないなど、体の洗い方にも気を配りましょう。肌表面を傷つけないように優しく、丁寧に洗い、すすぎ残しがないようにしっかりと流します。

[ 3 ] 油分の多い食事を避ける

アクネ菌によるニキビと同様、皮脂が多く分泌される生活を改めることで毛穴も詰まりにくく、トラブルの起こりにくい肌になるといえます。食事としては、揚げ物やスナック菓子を減らす、睡眠としては、毎日同じ時間に就寝するなど、生活の乱れを改善するとよいかもしれません。

ニキビができると気分は憂鬱になってしまいますよね。普段の生活を正すことを心がけ、なかなか治らないニキビがある場合には皮膚科治療を検討してくださいね!

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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