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繰り返してできるニキビは生理が原因かも?対処方法とは?

顎のニキビが治ってはでき、治ってはでき…と繰り返しています。普段から肌を清潔にしているつもりなのですが、何が原因なのでしょうか?改善方法についても教えてください。

専門家からの回答
ホルモンバランスの乱れが原因かも。乱れを改善し肌のバリア機能を高めましょう。
3行でまとめると?
  • 繰り返しできるニキビの原因は生理の可能性が
  • 生理前に女性ホルモンの分泌量が急激に変化することが影響
  • ビタミンB群や漢方薬の摂取で改善する場合も

目次

繰り返すUゾーンのニキビに悩んでいませんか?

ニキビでお悩みの方の中には、生理サイクルに合わせて肌の調子が良くなったり悪くなったりを繰り返すという方が少なくありません。今回はそうした生理前、生理中のニキビについてご説明していきます。

生理前、生理中にできるニキビの多くは、同じ場所に何度も繰り返すことが多く、特にUゾーンのニキビに悩まされている方が多いといえます。Uゾーンとは左右の耳の前面から顎を結ぶU字のエリア(フェイスライン)。
生理には女性ホルモンが密接に関係しているのですが、生理時に起こる「ホルモンバランスの乱れ」がUゾーンを中心としたニキビの原因を招くのです。

生理前、生理中にニキビができるメカニズムとは?

それでは、生理前や生理中にニキビができる原因について、詳しくご説明しましょう。

生理のサイクルは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンによってコントロールされており、このホルモンの分泌のバランスにより体に変化が見られます。

生理後に調子を高めてくれるエストロゲン

まず、生理直後から排卵にかけては女性ホルモンの中でもエストロゲンというホルモンが増えます。エストロゲンには血流を良くしたり、真皮のコラーゲンを増やしたりする働きがあり、肌や髪にハリやツヤを与えてくれます。そのため、「美肌ホルモン」とも呼ばれています。
生理周期が28日の場合、排卵はだいたい14日前後で起こり、エストロゲンが多いこの時期は肌のキメが整って調子が良い状態となります。

生理前1週間に皮脂分泌を増やすプロゲステロン

一方、排卵の時期を過ぎると今度はもう1つの女性ホルモンであるプロゲステロンというホルモンが徐々に増えてきて、エストロゲンの分泌量を上回ります。このプロゲステロンには皮脂の分泌を増やす作用があるため、この時期はどうしても脂っぽい肌になりがちに。
加えて、排卵日後から生理期間中は肌そのもののバリア機能が格段に落ちる時期となり、人によってはニキビができやすくなってしまうのです。

生理前、分泌量が急激に低下する2つのホルモン

エストロゲンとプロゲステロンは生理前になると分泌量が急激に低下します。すると脳内のホルモンや神経伝達物質の異常が起こり、さまざまな症状を引き起こす場合も。生理の前にぐっすり眠れなくなったり、イライラしがちになったり、頭痛や倦怠感を感じたりするのはそのせいで、これらの症状は医学的に「月経前症候群(PMS)」とも呼ばれています。

生理前後は肌だけでなく全身が不調になりやすいもの。この時期に無理をすると、ストレスを溜め込んでしまったり睡眠不足を引き起こしたりする原因にもなります。さらに、ストレスや睡眠不足自体がホルモンバランスを乱す要因となり、悪循環にはまりやすくなります。
程度には個人差がありますが、生理前、生理中にはなるべく無理をしない生活を心がける必要があります。

諦めないで!生理前、生理中のニキビの対処法とは?

さて、ここまでのお話しで、ニキビを引き起こす原因となる「皮脂の分泌量が増える原因」の1つとして、生理前や生理中のプロゲステロンが関係していることについてお話しました。
とはいっても、生理は自分の意志ではどうすることもできません。
そこで、ホルモンバランスの乱れをできるだけ整えるための対処方法、生理前や生理中にできるニキビの対策についてご紹介したいと思います。

ホルモンバランスの乱れを整えるビタミンB群

ホルモンバランスを整えるには、栄養素は何かに偏ることなく、まんべんなく摂取することがポイントです。

生理前、生理中に起こりがちなイライラやストレスを緩和したり、皮脂の分泌を調節したりする働きがある「ビタミンB2」は、卵や納豆、レバーなどに多く含まれています。生理前や生理中にニキビができる人やストレスを溜めやすい人はビタミンB群の摂取を意識的に行うと良いかもしれません。

また、スイーツなど甘いもの、お肉などの動物性油に多く含まれる「飽和脂肪酸」は、ニキビを悪化させる原因になるといわれています。そのため、生理前にはスイーツや乳製品の摂り過ぎに注意し、お肉はささみなどの油が少ないものにしてみてはいかがでしょうか?

そのほか、「腸内環境を整えることがニキビの改善に繋がる」ともいわれているため、食物繊維を多く含む海藻類やキノコ類を摂ることもおすすめです。お味噌汁や炒め物などに加えて、上手に食物繊維を取り入れてみてくださいね!

生理中に落ちる、肌のバリア機能を高めるには?

食事の改善だけでなく、ストレスや刺激に揺るがされない強い肌をつくることもポイント。皮脂の分泌が多いと、その分肌の炎症が起こりやすくなりますから、もともと肌質がオイリー肌である人や混合肌である人は、生理前は油分を控えたケアにシフトすると効果が見られるかもしれません。

サッパリタイプの化粧水をつけたり、肌の抵抗力を鍛えてバリア機能を高める「紫根エキス」が配合された化粧品を使ってみたりするのがおすすめです。

漢方薬も生理ニキビの心強い味方!

さらに、生理前や生理中にできるニキビに「漢方」が有効とされていることをご存知でしょうか?通常のニキビの薬のほかに、漢方薬を処方してもらうことで症状が改善したという人もいます。
漢方は効果が出るのに時間がかかることがありますが、とても頼もしい存在。通常のニキビ治療でなかなか治らないという人は、一度皮膚科で相談してみても良いかもしれませんね。

生理前や生理中の肌荒れはホルモンバランスの乱れが原因となっていることが多く、完全に原因を取り除くことは難しいかもしれません。しかし、今回お話ししたことを参考にすることで生理前の肌荒れに備えた対策をすることができます。
「生理前や生理中に繰り返しできるニキビに困っている」という場合には、ぜひご紹介した対策を試してみてくださいね!

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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