Q

胸ニキビは不潔になりやすい? 胸のニキビの原因と治す方法とは?

胸にポツポツとニキビができてしまったのですが、何が原因でしょうか?最近ジムに通い始めて以前より沢山汗をかくので、そのせいですか?治し方についても教えてください。

専門家からの回答
胸は不潔になりがち。細めに汗を拭き、清潔を保ちます。生活習慣の改善も重要です。
3行でまとめると?
  • 胸ニキビの原因は生活習慣の乱れや肌の乾燥
  • 胸ニキビを治すには、清潔と保湿、睡眠を心がける
  • ニキビに似ているニキビ以外の皮膚炎にも注意

目次

口の開いた洋服が着られない!胸ニキビの特徴とは?

胸にニキビができると、Vネックなどの胸元が開いた洋服を着ることをためらってしまったり、薄着や水着になる夏をゆううつに感じてしまったりすることでしょう。

ニキビと言うとおでこやアゴにできるイメージがあるかもしれませんが、ニキビは顔だけにできるものではなく、胸や背中など体にもできることがあります。特に胸や背中の中央は、顔についで皮脂腺が多くあり皮脂の分泌量が多いため、ニキビができやすい部位です。

そして、胸や背中のニキビは一度できてしまうと汗と衣類の刺激で悪化しやすいという特徴があります。特に女性は胸の谷間が蒸れて汗が溜まりやすく、不潔になりやすいので注意が必要です。

加えて、顔に比べると体の皮膚は再生速度がゆっくりであるため、体のニキビ跡は顔のニキビ跡よりも残りやすいのです。胸の中央は傷跡が赤く盛り上がってくるケロイドにもなりやすい部位ですので、ニキビやニキビ跡がひどくなる前に対処したいですね。

ニキビができる原因とは?

そもそも胸ニキビはどのようにできるのでしょうか?胸ニキビができる原因を理解しましょう。
胸ニキビができる原因は、1つに絞り込めることは少なく、とても複雑です。

・ストレス
・睡眠不足
・食事の偏り
・腸内環境

これらが影響し、ニキビを誘発します。また、これらの影響がどのように現れるかは人によってさまざまで、それぞれの要因が複雑に絡み合ってニキビを作ることもあります。

「生活に大きな変化があったり、大きなストレスを感じた時に肌が荒れた」という経験のある方がいらっしゃるかと思いますが、肌荒れやニキビは以前から生活が変化した場合だけでなく、生活の小さいストレスの蓄積によって急に肌に現れてくる場合もあります。

ニキビを作る3つの仕組み

ニキビの発生のメカニズムは、以下の3つの仕組みからできています。

[ 1 ] 皮脂の過剰分泌と毛穴の角化異常
ストレスや睡眠不足は、交感神経を活発にして男性ホルモンの分泌を促します。この男性ホルモンは、ニキビを引き起こす原因となる皮脂の分泌や角質を厚くする働きがあります。

[ 2 ] アクネ菌が繁殖
皮脂の分泌が多く、角質が厚くなると、毛穴に余分な皮脂や必要のなくなった角質が溜まり、毛穴の詰まりを起こします。そして、皮脂を好み、皮脂をエサとする「アクネ菌」が毛穴の中に繁殖します。

[ 3 ] 肌のバリア機能の低下で、炎症が進む
アクネ菌は常に肌に存在しているものですが、繁殖が多くなると肌の炎症が進む原因となります。
肌のバリア機能が低下していると炎症はより進みやすくなります。睡眠を適宜取ることで免疫機能が働くため、睡眠が不足すると免疫力を下げることに。肌のバリア機能も低下させる原因となります。

胸のニキビを治すにはどうしたらいいの?

それでは、皮脂の分泌が多く角質が硬化しやすい胸のニキビは、どうしたら治すことができるのでしょうか?

今すぐできる!ニキビ対策についてご紹介

常に清潔な状態を保つ
日常的に汗をかく仕事や習い事をしている人に言えることですが、胸の谷間に汗をかいて放置しておくとアクネ菌などの菌が繁殖しやすく、ニキビの原因となります。汗をかいた時はこまめに拭くようにしましょう。

ただし、清潔にしようと強くこするとさらにニキビが悪化したりシミになる恐れもありますから、やりすぎには注意しましょう。

刺激を避ける
洗う順番にも注意してみてください。「体→髪」の順番で洗うとシャンプーやリンスの成分が体に残り刺激になることがあります。「髪→体」の順に洗うようにしましょう。

胸のニキビに使用するボディソープは肌に優しい固形石けんか、ニキビができにくい成分を使用した化粧品であるノンコメドジェニックの表示のある品がおすすめです。
通常のボディソープは界面活性剤が多く配合されており、洗浄力が強い分肌が乾燥しやすかったり、しっとり洗い上げるタイプの化粧品だと油分が多く含まれていたりするので、胸ニキビがある時はボディソープ選びにも注意しましょう。

ボディ用のニキビ化粧水やボディソープもありますので、使用してみると違いが実感できるかもしれません。
ボディ用のニキビケア商品をお探しの方はこちらをチェックしてみてください!
クリアボディシリーズ

加えて、胸のニキビは、衣類の刺激でも悪化することがあります。
服の素材がチクチクしているとかゆみが出て何度も肌をかいてしまったり、服自体が摩擦で刺激を起こしたりして悪化します。
特に肌に直接触れる服は、吸湿性もあって肌に優しい綿がおすすめです。

胸ニキビを予防するには?予防方法をご紹介

胸ニキビを根本的に解決するためには、生活習慣の改善が重要となります。今回は、特に重要となる睡眠と保湿についてお話しします。

睡眠の「質」と「量」に注目!
胸ニキビができる原因の中でも、特に睡眠は大切な要素。
睡眠中は免疫機能が盛んに働く時間であるため、睡眠不足になると免疫機能が落ちることで菌が増えやすくなると考えられています。また、睡眠時に分泌される成長ホルモンは肌の再生を促すため、睡眠不足になるといわゆる「ターンオーバーが乱れた」状態となり、肌の再生が遅れてしまうことに。肌の再生が遅れると角質が硬化し毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビができやすい肌環境になってしまうのです。

睡眠不足は単に時間の「量」だけの問題ではなく、睡眠の「質」がしっかり取れているかにも注意する必要があります。睡眠の質を高めるためには、睡眠環境を整えましょう
具体的には、下記のようなことに気をつけると良いでしょう。

・入浴は睡眠の1時間前に終える
・携帯電話などの電子機器の使用は寝る30分前にやめる
・お風呂上がりに軽くストレッチを取り入れる
・毎日だいたい同じ時間にベッドに入る
・日の変わる前から7時間くらいの睡眠を取る

肌の保湿を怠らない!
肌の乾燥は、これらを引き起こし、ニキビの原因となります。

・皮脂分泌の増加
・角質の硬化
・バリア機能の低下

洗顔後やお風呂上り後などは必ず保湿をしてください。ニキビができている時でも保湿効果のある化粧水や乳液をつけるようにしてくださいね。
なお、ニキビ用化粧品には大人ニキビ用と思春期ニキビ用の化粧品があります。年代、目的に適した化粧品を選ぶと良いでしょう。

胸ニキビを引き起こす菌はアクネ菌 だけではなかった!?

胸のニキビだと思って自己流で治療していてもなかなか良くならない人は、もしかしたら「マラセチア毛包炎」という皮膚炎の可能性もあります。

「マラセチア」というのは菌の一種で、デコルテなどの胸の上の方や背中の他、特別皮脂の多い部分でない首、肩、二の腕と広範囲にニキビのようなポツポツができるのが特徴です。

マラセチア毛包炎はマラセチア菌という常在菌(普段から肌に住んでいる菌)が毛穴の中で増殖することが原因。マラセチア菌は真菌(カビ)の一種で高温多湿を好むので、スポーツや仕事で汗をかく習慣が日常的にある方などがなりやすいですが、思い当たるところがない方でも一般的なニキビの治療で効果がない場合は、皮膚科で相談してみると良いでしょう。そうした際には、病院で処方される真菌(カビ)に効く抗真菌薬の外用が有効です。

いずれにせよ、原因を調べ適切な処置をすることで早期の治癒が期待できるでしょう。

この記事をシェアする

私がお答えしました

皮膚科医 梅田さやか
肌クリニック 表参道皮膚科院長。過去に自身が肌に悩んだ経験を活かし、女性が美しくあるお手伝いをいたします。

関連する記事