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頬のニキビは進行すると赤い炎症に!頬ニキビの原因と治し方とは?

清潔にしているつもりでも頬のニキビが全く良くなりません。オイリー肌気味のため洗顔につい力が入ってしまうのですが、問題があるのでしょうか。頬のニキビの原因について教えてください。

専門家からの回答
主たる原因は「乾燥」。洗顔は最低限をとどめ、紫外線にも気を配りながら保湿を。
3行でまとめると?
  • 頬ニキビは「乾燥」により悪化する
  • 頬は紫外線を浴びやすいので肌が乾燥しやすい部分
  • ホルモンバランスの乱れや生活習慣も注意。十分な睡眠で改善を

目次

頬は紫外線を受けやすくニキビになりやすい

顔の面積の多くを占める頬。そこにニキビができると、どうしても目立ってしまいますね。そんな「頬ニキビ」に悩む方も多いことでしょう。今回は頬ニキビの原因や、その治し方についてご説明します。

ニキビと言えば、油っぽい肌にできやすいというイメージが強いため意外に思われるかもしれませんが、実は「乾燥」がニキビの原因となります。紫外線を浴びる面積の多い頬は、肌のダメージや乾燥を受けやすいのです。

ニキビができるメカニズムって?

ここで、ニキビができるメカニズムのについて詳しく見ていきましょう。ニキビは、皮脂や不要になって剥がれ落ちた角質が毛穴に詰まることから始まります。
毛穴が詰まると本来毛穴から排出されるべき皮脂がその場に溜まってしまい、それをエサとするアクネ菌などの菌が増殖。そしてニキビとなるのです。
そのため、ニキビ予防には毛穴が詰まらないようにすることがポイントとなります。

肌の乾燥が毛穴の詰まりを促す?

では、どのように毛穴が詰まるのかと言うと、それは肌の乾燥です。肌は乾燥すると毛穴の一番出口のあたる「角層」を厚くしたり、皮脂の分泌を促したりします。そうすることで、排出されるはずの皮脂は分泌されず、毛穴が詰まってしまうのです。

本来肌には一定の水分量と皮脂量が保たれていますが、空気が乾燥したり、洗顔のしすぎによって皮脂量が少なくなると、本来の皮脂の量に戻そうと皮脂の分泌が過剰になってしまうのです。そのため、適度な洗顔、適度な保湿が重要となります。

このように、正しいスキンケアはニキビの経過を左右する大きなポイントです。ニキビに炎症が伴うと「赤ニキビ」に、また炎症が長く続くと「ニキビ跡」へと進行してしまいます。経過が長くなればなるほど改善が難しくなってしまうので、ニキビケアはいかに早い時点で対策するかがとても重要なのです。

赤ニキビについては「目立つ赤ニキビの原因と治し方とは?」で詳しく解説しています。
ニキビ跡については「ニキビ跡(痕)の症状と、できてしまった跡(痕)を改善するには?」で詳しく解説しています。

※「ニキビ跡」は医学的には「ニキビ痕」と表現しますが、
ここでは以下、一般的になじみの深い「ニキビ跡」という表記に統一いたします。

ホルモンバランスの乱れにも要注意

ニキビができないよう、悪化しないようするためには、乾燥以外にも気をつけたいポイントがあります。それは「ホルモンバランスの乱れ」です。

ホルモンバランスは、女性の場合は生理前後で大きく変わるため、生理前、生理中にニキビが悪化する方がたくさんいらっしゃいます。

ホルモンバランスはこのような生理現象だけでなく、普段の生活習慣も影響を及ぼすため、後に記す生活習慣の見直しもニキビの改善には重要になってきます。
早速、頬のニキビを治すためのスキンケアについて解説していきましょう!

頬のニキビを治すにはどうしたらいいの?

ニキビケアには早い時期からの対策が大切とお話しました。ここでは、具体的にどのようなケアが必要なのか解説します。

1日1回の洗顔と細めな保湿

スキンケアでは保湿が重要です。皮脂の分泌量や水分を保持する機能は30代から徐々に低下し、肌が乾燥しやすくなります。そのため、今までスムーズにできていた皮脂の排出も、年齢を重ねるにつれて毛穴が詰まりやすくなります。

毛穴の皮脂を排出するためには洗顔や肌の保湿が必要となりますが、一般的に洗顔は1日に1回で十分です。過剰に皮脂を取り除くのではなく、最低限の洗浄にとどめ、しっかり保湿するようにしてください。
もともとオイリー肌の方の中には、保湿によって肌がベタベタするのが嫌だという方もいらっしゃると思います。そのような方は大人ニキビ用の化粧品オイルがあまり含まれていない化粧品がおすすめです。

ニキビの改善は睡眠がカギ!

生活習慣の中で、最も重要なポイントは「睡眠」。なぜなら、肌は寝ている間にターンオーバー(新陳代謝)が促されるからです。ターンオーバーとは肌の表面の細胞の入れ替わりのこと。肌のターンオーバーが正常に行われることできれいな肌が作られますが、ターンオーバーの周期は早すぎても遅すぎてもだめ。

睡眠不足が続くと正常なターンオーバーができず、毛穴が詰まる原因となりますから、日付をまたぐ前の睡眠を心がけましょう。

リラックスモードで質の高い睡眠を
睡眠の「ゴールデンタイム」は入眠後3時間と言われており、この時間に質の高い睡眠を得ることが重要です。そのためには、毎日なるべく同じ時間帯にベッドに入るようにし、睡眠のリズムを作ること。

また、寝る前のスマートフォンは入眠を阻害する原因となるため、なるべく避けたほうがベターです。寝つけない場合には、リラックスする時に優位となる「副交感神経」を高めるようなリラックス法、例えば心地よい香りをかぐ、温かい飲み物を飲む…などを試してみてはいかがでしょうか?

食事はビタミンB2に注目!

食事では、栄養に偏りのない食事がポイントです。
スイーツなど甘いものばかり食べていると、皮脂の分泌を調節する働きのある「ビタミンB2」が糖分の消化に使われてしまい、皮脂の分泌が過剰になってしまいます。

最近の研究では、腸内環境を改善することで睡眠の質が改善するのではないか、という報告があります。腸内環境を改善する方法として、具体的には飽和脂肪酸をカットすることと、食物繊維を多く摂ることが推奨されています。
食物繊維は海藻類キノコ類に多く含まれるため、お味噌汁や炒め物などに加えるなど、上手に取り入れてみてください。

ニキビじゃなかった?ニキビのような炎症の正体とは?

皮膚疾患の中には、ニキビと似たような症状もあります。自分の疾患がなかなか治らずにいる場合には、ニキビ以外の可能性も。

粉瘤(ふんりゅう)
袋状の良性腫瘍の1つ。炎症を伴うと赤ニキビと似た見た目となりますが、内容物をエコーで確認することで頬ニキビと区別できます。

稗粒腫(ひりゅうしゅ)
主に目の周りにできる、白くて小さいぶつぶつのこと。多発するのが特徴です。基本的にはレーザー治療などによる「切除」が治療法となります。

ニキビやその他皮膚疾患ができると、自信が持てずにうつむいてしまいがち。そんなニキビを断つためには、正しい食事と生活習慣で、頬ニキビを治していきましょう!

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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