18.03.13 更新:18.03.27

Q

シミのようなニキビ痕(跡)の原因と対策方法とは?

中学時代からずっと頬のニキビに悩まされてきましたが、20代になってやっと落ち着いてきました。ただ、ニキビができたり治ったりを繰り返してきたせいか、茶色く変色した部分が元に戻りません。すっぴんでもキレイな肌になりたいので、どうしたら良いか教えてください。

専門家からの回答
メラニンを追い出す「肌のターンオーバー」に注目し、地道な美白ケアに努めましょう。
3行でまとめると?
  • ニキビが色素沈着としてシミのように残ってしまうのは「メラニン」の影響
  • 色素沈着タイプのニキビ跡を隠すにはコンシーラーが便利
  • 自宅でできる美白ケアには「ハイドロキノン」や「コウジ酸」などが有効

目次

ニキビ跡って一体どんな状態のことなの?

昔できたニキビが治りきらずに跡になってしまった、「ニキビ跡」。このニキビ跡とは、言うならば炎症が起こった後の焼け野原の状態です。
ニキビができた時に、アクネ菌によって肌に炎症が起こると、毛穴だけでなく周りの肌組織にも炎症が広がります。ニキビ跡とは、その炎症が傷跡として残ってしまった状態なのです。

ニキビ跡は半年~1年ほどで自然と引くものと言われていますが、自己流の処置や間違ったニキビケアが原因で一生残ってしまうことも。今回はぜひ、正しい知識を覚えてニキビ跡を作らないよう対処しましょう。

メラニンがシミのようなニキビ跡を作り出す!

ニキビが色素沈着としてシミのように残ってしまうのは、ズバリ、「メラニン」の影響です。メラニンは肌の色を作る細胞で、表皮の底部に位置する「基底層」というところに存在します。
肌の一部がシミのように茶色く見える場合は、その場所にあるメラニンの量が通常よりも過剰になってしまったためです。メラニンは、ニキビなどの肌の炎症が引き金となり必要以上に作られるようになります。

メラニンはどのように生じるの?

肌の炎症が拡大すると、メラニンの一部が普段ある基底層よりも深い「真皮」というところにまで落ち込んでしまいます。

肌は「ターンオーバー」と呼ばれる新陳代謝を月に1度程度のペースで繰り返しますが、真皮は表皮と違って、ターンオーバーにより肌が生まれ変わることがない部分です。
真皮でも表皮に近いところであれば、時間はかかるもののターンオーバーによってメラニンはゆっくりと排出されますが、真皮の深いところにメラニンが落ち込んでしまうと、色素沈着が跡としてそのまま残ってしまいます。これが「炎症後色素沈着」が起こるメカニズムです。

※「ニキビ跡」は医学的には「ニキビ痕」と表現しますが、
ここでは以下、一般的になじみの深い「ニキビ跡」という表記に統一いたします。

色素沈着タイプのニキビ跡には何が効果的?

シミのようなニキビ跡を今すぐ消したい!そんな時は?

色素沈着タイプのニキビ跡を今すぐ隠すには、コンシーラーが便利です。
コンシーラーを使用する時は、肌よりも暗めのベージュ系コンシーラーを使うと良いでしょう。
コンシーラーを塗る時は、リキッドファンデーション利用の場合はその後に、パウダーファンデーションの場合はその前に使用するとより効果的ですよ。

美白成分によるケア方法とは?

その他、美白ケアが効果的。美白成分としては「ハイドロキノン」や「コウジ酸」、「トラネキサム酸」などが有名です。これらは厚労省が認可した有効成分です。美白を謳った化粧品を購入する際は、具体的に何の美白成分が配合されているか確認すると良いでしょう。

自宅で化粧品を使用
ハイドロキノンは美白剤の中でも代表的なもので、化粧品の中にも低濃度であれば配合できますが、高濃度のものは皮膚科での処方が必要になります。その分効果も高いので、気になる方は皮膚科を一度受診してみると良いでしょう。

皮膚科による治療
皮膚科では美白剤の他、レーザーによる治療も行っているところがあります。肌にレーザーをピンポイントで熱照射することで、色素沈着が薄くなるのです。

しかし、ダウンタイムと呼ばれる、照射してから通常の肌の状態に戻るまでの時間が1〜2週間と長くかかる点や、レーザー治療を受けた後に紫外線を浴びることでかえってシミが濃くなってしまう点があり、施術を受ける場合は時期を考える必要があります。

色素沈着タイプ以外にもニキビ跡が?

ニキビ跡の中には、実はいくつかの種類があります。

赤みタイプ
後に「赤み」として残ってしまう赤みタイプ。こちらは、ニキビの炎症が起こった際に「新生血管」という新しい未熟な血管が作られるため赤みが残ります。そこから新しい細胞に生まれ変わって肌が落ち着くのですが、それまでに半年から1年程度と、かなり長期にわたって色みが残るのが特徴です。

赤みタイプのニキビ跡についてはこちらで詳しく解説しています。
赤みのあるニキビ跡も自分で治すことができる?原因と対処方法とは?

クレータータイプ
その他、肌にでこぼことした跡が残るクレータータイプもあります。クレーターのことを「瘢痕(はんこん)」と呼びますが、瘢痕にはいまだ確立された治療法がないのが現状です。

保険適用外治療になりますが、通常よりも強いピーリング剤を使ったケミカルピーリングやフラクショナルレーザー、ダイオードレーザーといったレーザー治療を行うことで改善することが可能ですが、完全に元通りになるレベルまで戻すのは難しいでしょう。

クレータータイプのニキビ跡は、ニキビの炎症が重症であればあるほどそのリスクが上がります。そのため、いかにニキビを「予防する」かが重要になってきます。

クレータータイプのニキビ跡についてはこちらで詳しく解説しています。
クレータータイプのニキビ跡ができてしまった時にはどうしたらいいの?

ニキビ跡の予防方法とは?

ニキビが1つできると、その周りの正常そうな毛穴も、実は「ニキビ予備軍」の状態に。そのニキビ予備軍が炎症を伴うと、ニキビ跡へと発展しやすくなります。そのため、ニキビがなくとも、普段からのケアで予防することが大切です。

肌に刺激を与えない

ニキビを悪化させないためには、まず「肌に刺激を与えない」ことが最も重要です。
ニキビを手で潰すことはやめましょう。また、膿を持つニキビは一般的に膿を出すことがおすすめですが、自分で膿を出そうとすると肌トラブルの原因に。膿を持つニキビができた時には、皮膚科で処置をしてもらいましょう。

スキンケアをする際は、スクラブ洗顔の使用を避けたり、顔を拭く時にタオルでゴシゴシと拭くことを避けるようにしましょう。

肌を触らない!

ニキビができると、ニキビが気になってしまい知らず知らずのうちにニキビを触ってしまう方が多いです。ニキビが気になりつい髪の毛で隠したり、マスクなどを使ってニキビを隠したり…これではニキビを悪化させてしまうことも少なくありません。なるべく肌に触れないようにしてくださいね。

UVケアは1年中!

シミの原因である「炎症後色素沈着」には、UVケアが大切なのは言うまでもありません。紫外線は炎症を悪化させ、メラニンを活性化させてしまいます。
「日焼け止めを塗るのをつい忘れてしまう」という方や、「UVケア用品で肌が荒れてしまう」という方は、「飲むタイプの日焼け止め」が効果的です。

なんといっても生活習慣の改善!

最後に、何につけても規則正しい生活を心がけてください。

●ビタミンCとEを中心にバランスの取れた食事を
例えば、食事。栄養が偏ると、皮脂の分泌や肌のターンオーバーを乱します。皮脂の分泌や肌のターンオーバーの乱れは、ニキビを悪化させ、結果としてニキビ跡にもなりやすくなってしまいます。

ビタミンCやEはダメージを受けた細胞を除去するために、ターンオーバーを促進させる効果があります。それぞれ食材にはこれらに多く含まれます。

ビタミンC:ベリー類パプリカなどの野菜
ビタミンE:ナッツ類食物油

ビタミンはできてしまったシミに対する効果には限りがありますが、美白剤を塗ったり治療を受けるだけでなく、これらの栄養素を意識的に多く摂り入れることで、肌のトーンアップを期待できるでしょう。
ただし、なんでもやり過ぎは禁物。バランスを乱さない程度に摂取することをおすすめします。

●睡眠時間の確保をし、肌のターンオーバーを促す
また、肌のターンオーバーは夜に行われます。そのため、夜更かしが続くと正常なターンオーバーができずに毛穴が詰まりやすくなります。十分な睡眠が取れるよう、生活習慣をきちんと見直してみましょう。

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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