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赤みのあるニキビ跡(痕)も自分で治すことができる?原因と対処方法とは?

忙しかったせいか、しばらく振りにニキビができてしまい赤いニキビ跡となってしまいました。この赤みのあるニキビ跡は治すことができるのでしょうか?ニキビ跡の治し方について教えてください。

専門家からの回答
ニキビ跡を改善するにはとにかく刺激を避けるように。予防をするには生活習慣の改善を
3行でまとめると?
  • ニキビ跡の赤みは、新しく作られる血管
  • ニキビ跡を予防するにはニキビを作らないことが大切
  • 保湿を欠かさず、生活習慣を正すことでニキビを改善

目次

ニキビ跡とは?

昔できたニキビが完全に治らず跡になってしまった、いわゆる「ニキビ跡」。
新しくできたニキビだけでなく、ニキビ跡でお悩みの方も多いと思います。

ニキビ跡とは、そもそも何かご存知でしょうか?ニキビ跡とは、簡単に言うと炎症が起こった後の焼け野原の状態です。
ニキビとは毛穴に皮脂が詰まると(白ニキビ)、皮脂をエサとするアクネ菌によって肌に炎症が起こり(赤ニキビ)、周囲の肌組織にも炎症が波及していきます。この時点で正しくニキビケアが施されないと炎症が長期に渡って続いてしまい、「赤み」の残るニキビ跡となってしまいます。

さらに時間が経過すると、紫外線を多く浴びたニキビ跡はシミのような茶色の「炎症後色素沈着」や、クレーターと呼ばれる「瘢痕(はんこん)」として残ってしまうのです。

基本的に正しいニキビケアをしていれば自然に炎症が引きニキビ跡になることはありません。しかし、ニキビ跡の多くは自己流で正しくないニキビケアにより、炎症が引かずにニキビ跡となってしまいます。

ニキビ跡は一度できてしまうとなかなか治らないのが厄介なところ。ここでは、一度できてしまった「赤みのあるニキビ跡」の改善方法とニキビ跡を作らないための予防策について紹介します。

※「ニキビ跡」は医学的には「ニキビ痕」と表現しますが、
ここでは以下、一般的になじみの深い「ニキビ跡」という表記に統一いたします。

ニキビ跡の赤みはどう対処すればいいの?

ニキビ跡の赤みの正体は「新生血管」。ニキビができて炎症が起こった時に、肌では炎症を収めようと新しく細胞を生まれ変わらせるため、「新生血管」という新しい血管が作られます。
その未熟な血管は通常の状態に収まるまでにおよそ半年程度の時間がかかるため、肌は赤み残ってしまうのです。

今すぐ隠したい!そんな時はコスメを活用!

ニキビ跡を改善するには時間がかかるとわかっていても、なかなか治らず長く残るニキビ跡を目立たないようにしたいですよね。「今すぐ赤みのあるニキビ跡を隠したい!」という方は、化粧下地やコンシーラーを使って「色を調節する」と良いでしょう。

色相環で言うと、赤の補色は「緑」。補色同士を混ぜ合わせると色を打ち消し合うため、それを応用して緑色のメイク下地を使うと赤みが目立ちにくくなります。緑色がない場合は黄色を使うのもアリ。赤+黄色=オレンジで赤い頬を血色のよいオレンジに見せることができますよ。

ちなみに、コンシーラーを使う時は、リキッドファンデーションの場合は後に、パウダーファンデーションの場合は前に塗るとより効果的です。

ニキビ跡に種類がある?

ここまで、赤みの残るニキビ跡について解説をしてきました。
ですが、実はニキビ跡には種類があり、「シミタイプ」「クレータータイプ」のニキビ跡があります。ここでは、赤みタイプ以外のニキビ跡について紹介します。

メラニンが残るシミタイプ

赤みがあるニキビ跡ができた後、時間が経つとニキビ跡はシミのように茶色く変化します。
これは炎症で引き起こされた「メラニン」が原因です。メラニンは通常肌のターンオーバーによって自然と排出されるため、時間とともに薄くなります。しかし、メラニンが皮膚の深部に蓄積されてしまうと、なかなか排出されずに跡として残ってしまいます。
その場合は美白剤レーザー治療が必要となります。

肌組織が変化したクレータータイプ

クレータータイプのニキビ跡は、ニキビができた時の炎症でダメージを受けた肌組織が、修復する時に硬い繊維組織へ変わってしまうことによってできます。

確立された治療法が残念ながらまだないのが現状です。保険外治療になりますが、通常よりも強いピーリング剤を使ったケミカルピーリングやフラクショナルレーザー、ダイオードレーザーといったレーザー治療を行うことで改善は可能です。しかし完全に元通りになるレベルまで戻すのは難しいのと言えます。

クレータータイプのニキビ跡は、ニキビの炎症が重症であればあるほどそのリスクが上がります。そのため、いかにニキビ跡を「予防する」かが重要となってきます。

ニキビ跡を作らないための予防方法とは?

ニキビが1つできると、その周りの毛穴も実はたくさんの「ニキビ予備軍」の状態にあります。ニキビ予備軍が炎症を伴うと「赤ニキビ」となり、ニキビ跡の原因となります。そうなる前に普段からの予防が必要です。ここからは、ニキビ跡を極力作らないための禁止事項と予防方法を挙げていきましょう。

肌への刺激は厳禁!

まず重要なのは「肌に刺激を与えない」こと。

・ニキビを手で潰す
・髪の毛やマスクでニキビを隠す
・スクラブ洗顔を使う
・タオルでゴシゴシと拭く

これらの刺激には注意が必要です。
また、膿を持ったニキビは膿を出した方が良いのですが、自分で出そうとするとトラブルの元となりますから、膿を持つニキビがある場合には皮膚科で診てもらうようにしましょう。

ニキビ跡の自宅ケアは保湿を徹底!

自宅でできるケアとして重要なのは、保湿ケアです。
ニキビで悩む方の中には、「とにかく洗顔して皮脂を取ろう」と頑張る方を見かけます。皮脂はアクネ菌のエサになるので、増悪因子になるのは確か。一方で、過剰な洗顔によって皮脂が減ると、肌の乾燥を防ごうとより多くの皮脂が分泌されたり、水分量が減って皮脂の排出が滞り、毛穴を詰まりやすくしてしまったり。すると、結果的にニキビを悪化させやすくしてしまいます。

洗顔で肌を清潔に保つことは重要ですが、実はそれよりも肌を保湿して皮脂の排出をスムーズにすることが大切なのです。

・1日2回の洗顔
・洗顔後の保湿
・油分の多く含まれケア用品を使用する

ニキビやニキビ跡ができた時には、これらを意識したケアを心がけましょう。

ニキビを作らない規則正しい生活を!

ニキビ跡を予防するためには、規則正しい生活を心がけましょう。偏った食事は皮脂の分泌を促したり、肌のターンオーバーを乱すためよくありません。

また、肌のターンオーバーは夜に活性化されるため、十分な睡眠も必要です。夜更かしが続いてニキビが悪化した、という経験がある人もきっと多いでしょう。睡眠は美肌の最も簡単で重要なポイントです。

さらに、UVケアも大切です。紫外線は肌の炎症を進めメラニンを活性化し、炎症後色素沈着になりやすくします。
ニキビがある部位に日焼け止めを塗ることは問題ありませんが、気になる方は飲むタイプの日焼け止めがおすすめです。

ニキビ跡は一度できると治りにくく、ファッションやメイクも楽しめなくなってしまいますよね。ニキビ跡ができないよう普段から規則正しい生活を心がけ、もしニキビができてしまった時には皮膚科での治療も検討しましょう。

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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