17.11.29  更新:17.12.14

Q

早く治したい!!気になるニキビを治す4つのポイント!

長い間ニキビが治らず困っています。ニキビができた時のスキンケア方法について教えてください。また、スキンケア以外にニキビを治すためにどんなことができますか?

専門家からの回答
スキンケア方法は季節や肌の調子に合わせて変えます。ニキビを治すにはストレス、睡眠、運動、食事法を見直します。
3行でまとめると?
  • ホルモンバランスの乱れ、肌の乾燥、間違ったスキンケアがニキビを引き起こす
  • 季節や肌の調子、部位に合わせスキンケア法を変える
  • 睡眠、運動、食事法でニキビの治り方が変わる

目次

ニキビが発生する原因とは?

繰り返し発生する小さいニキビ、赤くて目立つニキビ、膿がある黄色いニキビ…どれもニキビは厄介で困ってしまいますよね。

青春のシンボルのような存在でもある「ニキビ」ですが、皮膚科に相談に来る患者さんの中には、学生の方だけでなく、成人の方も多くいらっしゃいます。

ニキビができるメカニズムとは?

思春期にできるニキビも、大人になってからできるニキビも、皮膚で起こっていることは同じ。では、どうしてニキビができるのか、まずはそのメカニズムについて学んでいきましょう。

ニキビの原因は「毛穴の詰まり」です。皮膚の一番表面にある「角層」が厚くなり、毛穴が詰まることでニキビができます。ここまででは面皰(めんぽう)、いわゆる「白ニキビ」の状態です。

さらに、毛穴が詰まって溜まった皮脂をエサにアクネ菌などの菌が増殖すると炎症を起こし、「赤ニキビ」へと発展してしまいます。さらに、このまま放置すると周りの毛穴にも炎症が広がりニキビが悪化していくというわけです。

ニキビができる原因とは?

ニキビができるメカニズムは、思春期ニキビと大人ニキビともに「毛穴の詰まり」が原因ですが、毛穴が詰まる理由は思春期ニキビと大人ニキビで少し異なります。

思春期ニキビの原因とは?
●二次性徴にともなう皮脂量の増加
まず思春期ニキビは、思春期特有のホルモンバランスの乱れ(性ホルモン、特にアンドロゲンの分泌が多くなることによる)によって、皮脂の量が増えることで毛穴が詰まると言われています。

性ホルモンの分泌が増えるのは、思春期の場合二次性徴にともなう生理的なものなので、なかなかニキビが治らない方が多いです。

大人ニキビの原因とは?
●ホルモンバランスの乱れ
次に大人ニキビですが、こちらもホルモンバランスの乱れが原因になることがほとんどです。特に生理期間前後は、女性ホルモンが大きく変動することからニキビに悩む女性がたくさんいるようです。

もともと私たちの体は正常に機能するために、複数のホルモンが複雑に影響を与え絶妙なバランスを保っています。そのため、ちょっとしたことでホルモンバランスが崩れると、ニキビが悪化しやすくなります。

例えば、ストレスや睡眠不足などの不規則な生活、食生活の乱れ、運動不足など、日々の生活のちょっとしたことが原因になってしまうのです。

●スキンケアや肌の乾燥も
それに加え、大人ニキビの場合は間違ったスキンケアや加齢による乾燥もニキビの原因となります。30代になると、皮脂の分泌量や水分を保持する機能が徐々に低下します。そうして今までスムーズに行われていた皮脂の排出がうまくできなると、毛穴が詰まってしまいます。

このようにニキビができる背景は思春期ニキビと大人ニキビで異なるため、対処法もそれに合わせ異なります。

既にお話ししたように、思春期ニキビの場合はホルモンバランスが関係しているため、ニキビを防ぐのが難しいことが多いです。
一方、大人ニキビの場合は、まずは生活習慣の見直しをすることがニキビの緩和に重要となります。

正しいスキンケアでニキビのないうるおいある肌へ!

正しいニキビケア方法は?

まずは正しいスキンケア方法をチェックし、自分の習慣と比較してみましょう。

1日に何回も洗顔しない
よく患者さんから、「皮脂を除去すべく1日に何回も洗顔する」という話を聞きますが、その必要はありません。

むしろ、過剰に皮脂を取り除くと肌の乾燥を補おうとかえって皮脂の分泌量が増えてしまい「ニキビの悪循環」にはまってしまいます。1日に何回も洗顔をしているという方は、適度な頻度と保湿を心がけましょう。

クレンジングは季節や肌に合わせて使い分ける
ニキビができやすい人は、自分が油っぽい皮膚(脂性肌、オイリー肌)だと思い込んでいる人が多いですが、皮脂の量は季節や生活習慣によっても大きく変わってきます。
そのため、スキンケア商品を見直すだけでニキビが改善するというケースもよくあります。

例えばクレンジング。ニキビケア用のクレンジングは、比較的洗浄力が強い傾向にあります。ニキビの原因は毛穴にたまった皮脂なので、これを取り除くには洗浄力が強いクレンジングが有効ですが、人によっては皮脂を取りすぎてしまうことも。

ニキビケア用のクレンジングは実際に使ってみて肌が突っ張るようであれば、クリームタイプや乳液タイプのクレンジング、アミノ酸やヒアルロン酸などうるおい成分の入ったクレンジングに変更してみてください。

洗浄力があるクレンジング剤は一般的にオイルタイプで、濃いメイクをさっと落とすことができ便利です。一方、オイルタイプのクレンジングは乾燥を招くこともあります。
季節やシチュエーションによってクレンジングを使い分けるといいかもしれません。

油分を多く含まない保湿液を
さらに、自分の肌質がどちらかというと脂性肌、あるいは混合肌という方は、油を多く含まない保湿液に変更したり、乳液やクリームをつける回数を減らしたりしましょう。
少し対策するだけで、ニキビの悪化を防ぐことができますよ。

最近増えているアンチエイジングラインの商品は、比較的油分が多く、ニキビには負に働きかけることもあります。「どうしてもアンチエイジングケアをしたい!」という方は、レチノールなどの有効成分が配合された美容液を活用し、乳液やクリームは通常のタイプかニキビケア用のもので使い分けてみてください。

紫外線もニキビの原因に!

また、うるおいのある肌を保つには、紫外線にも要注意。紫外線は肌の乾燥を招きますが、肌の乾燥はニキビを招く要因にもなります。というのも、肌は乾燥をすると乾燥を補おうと必要以上の皮脂を分泌し、毛穴を詰まらせるからです。

年齢を重ねると肌は乾燥しがちになりますが、乾燥は年齢だけでなく紫外線によってももたらされます。

紫外線による乾燥はニキビだけでなく、シワの原因にもなりますから、ニキビのありなし関係なく、紫外線ケアは重要ですよ。

野外に長時間出る日の紫外線対策
女性の場合、化粧をする時に使う化粧下地の多くは、日焼け止めが含まれています。SPF15~40で、PA++~+++の場合、5~8月以外の日常生活であれば紫外線をカバーできます。

5~8月の夏場や、海などの屋外でのアクティビティで紫外線を多く浴びる時は、SPF40以上かつPA+++~++++の日焼け止めを追加で塗るといいかもしれません。一度化粧下地のSPF、PA表示を確認してみてくださいね。

話題の飲む日焼け止めってどうなの?
最近では皮膚科を中心に、飲むタイプの日焼け止めもよく見かけるようになりました。飲む日焼け止めは、日焼け止め成分だけでなくビタミンCなどの抗酸化成分も配合されているため、楽に紫外線ケアできると人気です。

ただ、効果は服用後30分~2時間程度と言われているため、日焼け止めクリームと併用することをおすすめします。

紫外線を浴びた日のアフターケア
●肌を冷やす
気をつけていたにも関わらず紫外線を浴びてしまった…そんなときはどうすればいいでしょうか。「サンバーン」と言って皮膚が赤く炎症を起こしている時は、火傷と同様まずは肌を冷やしましょう。そして、水分補給と肌の保湿が基本です。

●ビタミンやポリフェノールを摂取
さらに、紫外線による酸化ダメージには抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eおよびポリフェノールなどが有効とされています。

私がおすすめしているのは「スイカ」。
スイカにはカロテノイドのひとつである抗酸化物質リコピンが豊富に含まれており、さらに水分補給にもなります。汗をかいた時などは塩をかけたスイカが手っ取り早く塩分も補給できて一石二鳥!

スイカはカットフルーツとしてコンビニエンスストアやスーパーなどでも売られているため、簡単に手に入ることができ、手軽に摂取できますよ。

ニキビの原因「ホルモンバランスの 乱れ」を整えるには?

ここまで、ニキビを悪化させないためのスキンケア方法についてお話してきました。
ただし、ニキビを根本的に改善するには、生活習慣の改善が必要不可欠。自分の生活習慣をチェックし、ホルモンバランスの乱れを整えましょう。

睡眠の質を高める

生活習慣の中でも、最も重要なポイントのひとつが「睡眠」。
睡眠中は、肌の調子を整える作用のある「成長ホルモン」が分泌され、肌のターンオーバーを促します。肌のターンオーバーとは、肌の細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでの肌の生まれ変わりのことを言い、肌を美しく保つにはこの肌のターンオーバーが正常なサイクルで行われている必要があります。

ニキビはもともと詰まった毛穴が原因となるため、それを解除するには肌のターンオーバーが必要です。睡眠不足が続くと 正常にターンオーバーができず、いつまでも毛穴が詰まった状態のためニキビがなかなか治りにくくなってしまいます。

睡眠が慢性的に不足しがちの人の中には、週末などに寝だめをする習慣がある人もいるかもしれません。しかし、寝だめはこれまでの報告により睡眠不足を補えることはなく、かえって生活習慣病のリスクが増えるなどといった身体にマイナスな影響を及ぼすことが分かっています。睡眠時間は1日のサイクルの中で補うようにしましょう。

また、寝る前のスマートフォンはなるべく避けるようにしましょう。スマートフォンによるブルーライトを浴びると目が冴えて眠れなくなってしまうのです。どうしても、という時はせめて画面の明るさを調節するようにしてください。

睡眠リズムを作る
ちなみに、睡眠の「ゴールデンタイム」は、入眠後3時間と言われています。質の高い睡眠を得るためには、毎日同じ時間帯にベッドに入って睡眠のリズムを作り、入眠後3時間ぐっすり眠ることが大切です。

寝付けない時はリラックスできることを
ただし、誰しも一度はベッドに入ってもなかなか寝付けない、という経験があると思います。

睡眠には自律神経が大きく影響し、 寝る時は通常副交感神経が優位になります。
この副交感神経はリラックスした時に高まるので、なかなか寝付けない時は心地よい音楽を聞く、ストレッチをするなど、自分なりのリラックス方法を試してみるといいでしょう。

質の良い睡眠を得るには、環境作りも大切です。例えばあなたはパジャマを使っていますか?外出着と部屋着を特に使い分けないという方もいるようですが、汗の吸収や肌触りのよいガーゼや綿、冬場はフランネルの綿素材など、パジャマで寝る方が体にストレスが少なく良質な睡眠を得ることができます。カーテンも遮光性の高いものにするといいですよ。

適度な運動

睡眠の他には、適度な運動も重要です。運動は自律神経を整え、血流をアップして肌細胞に必要な栄養分が行き渡りやすくすることにより、ターンオーバーを正常に行ってくれるのです。

ランニングであれば歩くか走るかくらいの速度を30分程度行えば十分です。運動する習慣がない、という人の場合も家から10分くらいの距離のコンビニや本屋など行って帰ってくれば約20分ですから、いい運動になりますよね。

ニキビに有効な栄養を摂る

最後に食事ですが、ニキビにいい食事とはどのようなものでしょう?ポイントは、肌のターンオーバーに働きかける食事、良質な睡眠を導くための食事です。

ターンオーバーに働きかける栄養素
正常なターンオーバーを行うために必要な栄養素は、ビタミンAが特に重要だと言われています。ビタミンAは脂溶性ビタミンのひとつで、体内では「レチノール」「レチナール」「レチノイン酸」「パルミチン酸レチノール」の形で存在します。

レチノールは、ターンオーバーを促進する効果があるため、詰まった毛穴を解消改善が期待できます。

良質な睡眠を導くための栄養素
ビタミンAはレバーうなぎなどの動物性食品に多く含まれますが、過剰摂取に気をつける必要があります。おすすめは、緑黄色野菜から摂取すること。

β-カロテンなどのカロテノイドは「プロビタミンA」と呼ばれ、体内でビタミンAに転換される成分です。この場合、必要量のみビタミンAに変換されるため過剰摂取の危険性がありません。

β-カロテンが多い食品には以下があります。

・にんじん
・にら
・パセリ
・ほうれん草
・大葉

β-カロテンは脂溶性のビタミンなので、油と一緒に摂取すると吸収されやすくなります。例えば「レバにら炒め」などは、レバーにもにらにもビタミンAが豊富に含まれており、効率よくビタミンAを摂取できておすすめです。

さらに、良質な睡眠を導く食事で最近注目されているのが、「腸内環境を整える」こと。具体的には、納豆ヨーグルトなどの発酵食品や、海藻きのこなどの食物繊維を積極的に摂るといいでしょう。

お味噌汁、納豆など、典型的な和食メニューには腸内環境にいいものがたくさんあります。外食で脂っぽいものを食べる機会が多い時には、家ではこのようなメニューでバランスを取るように心がけてください。

ニキビを悪化させないために!部位別解説

ニキビに悩む人は、体のニキビよりも顔のニキビに悩む人が多いのではないでしょうか?顔にできやすいニキビに対し「洗顔をして、清潔に」と言われることが多いですよね。ただし、同じ顔のニキビでも、できた場所によって対策法を変えた方がいい場合があります。ここではそんなニキビの原因を、部位別に細かくお話します。

おでこ
まず、おでこは髪の毛などの刺激が原因で悪化することがよくあります。髪の毛がおでこに当たる方は、家にいる時などはなるべく髪の毛を上げたり結んだりして当たらないようにしましょう。


次に頬ですが、頬は顔の中でも面積が大きく、その分顔を拭く時のタオルやマスクなど、肌への刺激によってニキビができてしまうことがあります。

また、どうしても他の場所よりも目立つ部位なので、ニキビができてしまった時に触ってしまう人が多いという特徴も。気になるニキビを触ってしまう気持ちは分かりますが、触ることがまた皮膚への刺激になり、できてしまったニキビの周りのいわゆる「ニキビ予備軍」にも炎症が波及。ニキビ悪化の原因になってしまいます。

頬は皮膚が薄く刺激を受けやすいため、とにかく優しく扱ってください。タオルは古いゴワゴワしたものの使用はやめて、触り心地がよいものを使うようにしましょう。

もう1点、頬のニキビの原因のひとつで無視できないのが「紫外線」です。紫外線は乾燥をもたらします。さらに、紫外線のダメージによって肌のターンオーバーが正常にいかず、ニキビの原因である毛穴の詰まりが改善しないためにニキビが悪化してしまうケースも少なくありません。特に春から夏にかけては紫外線が強いため、UVケアを怠らないように心がけましょう。

うなじから背中
うなじから背中にかけて広範囲にできるなかなか治らないニキビは、シャンプーやトリートメントが十分流せてない可能性があります。体を洗う時は、必ず頭を洗ってから体を洗うようにしてください。

また、洗う時にナイロン生地のタオルで背中をゴシゴシこすって洗っているという方がいらっしゃいますが、ナイロンは肌にはかなり負担が強く、肌のバリア機能を低下させてしまいます。

ニキビだけでなく湿疹の原因になることもありますから、背中を洗う時は、石けんを泡立てた手でさっと洗う程度で十分です。なるべく刺激にならないように気をつけてくださいね。


また、男性は顎周りにニキビができることが多いです。診察をする際には「毛のう炎」といって、カミソリ負けによるキズに皮膚の常在菌が入り、炎症を起こす感染症の方を多く目にします。

ニキビができる原因は、カミソリによる皮膚の乾燥です。顔にカミソリを使う際は、フォーム剤よりもジェルの方が皮膚への摩擦が少くすみますよ。カミソリ使用後は化粧水、乳液をつける習慣をつけましょう。

さて、ここまで部位別にニキビの原因をご紹介しましたが、なかなか治らないニキビの原因は「肌への刺激」がとても多いことが分かりますね。

ニキビの治り方はちょっとした配慮で大きく変わってきます。ニキビで悩んでいる人は早速肌への刺激を減らすようにしてみてくださいね。

生活習慣の見直しでニキビを治しましょう!

「ストレスが多い時にニキビが悪化する」ということは多くの方が経験しているかと思います。ある意味、ニキビができた=体を休めなさい、のサインと捉えていいでしょう。

何もしない日を作って家でのんびり過ごす、行くあてもなく散歩する、自分の好きな音楽や映画を楽しむ、友達と美味しいものを食べに出かけるなど、人それぞれストレス解消法は違うと思います。

まずは自分が直感的に心地いいと思うことでストレスを緩和しましょう。その上で、今回ご紹介した睡眠、運動、食事法、スキンケア法を取り入れるよう、ぜひ心がけてみてくださいね。

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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