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どうして夏に増える?背中ニキビの原因とは?

背中のニキビに困っています。前から背中にニキビができていたのでケアをしていたのですが、夏になってから背中のボツボツが増えたような気がします。どうして夏にニキビが増えたのでしょうか?また、背中のニキビ対策について教えてください。

専門家からの回答
夏のニキビの三大要素は紫外線、冷房の冷え、汗。紫外線対策と保湿でケアをしましょう。
3行でまとめると?
  • 背中ニキビは気が付いた時には跡になっていることも
  • 夏は紫外線、冷房による冷え、汗で背中ニキビができやすい
  • 背中ニキビにはUVケア、保湿、生活習慣の見直しを

背中にできるニキビの特徴

夏になって暑くなり、肌の露出が増えるようになると、皮膚科では背中ニキビの相談が増えます。「以前から背中にニキビがあったのはわかっていたけど、洋服で隠せていたから見て見ぬふりをしていた」という方が多いです。また、背中は自分ではあまり見ることのない部分なので、「ニキビに気が付かず薄着の時期になって友人から指摘された」という方もいます。

皮脂が出やすい
背中は顔と同じく皮脂を出す皮脂腺が多く、ニキビができやすい部位です。

治療が遅れがちに
顔であればニキビができてもすぐに気が付くことができますが、背中は普段気にして見ることもがないためニキビに気が付きにくく治療が遅れてしまいがちです。

さらに、背中のニキビは痛みもかゆみも伴わないことが多く、ニキビに気が付いた時にはすでに炎症が進んでいたり、ニキビ跡になっていたり…なんてことも。

治療効果が見られにくい
背中は体の中でも皮膚が厚いため、肌の代謝がゆっくりで、ターンオーバー(生まれ変わり)が遅いです。そのため、ニキビができてしまってからでは治りづらく跡になりやすい。加えて跡が消えづらいという難点があります。

背中は手が届きにくいためケアが大変で、治療を始めても効果が見られるのに時間がかかることも背中ニキビの特徴です。

背中ニキビの原因や対策を学んで、早めにスキンケアを始めましょう。

夏にニキビが増える原因とは?

背中ニキビの相談が多いのはやはり夏です。
肌を出す機会が多いからという理由もありますが、「背中ニキビを悪化させる原因」が夏に多いというのも一つの理由です。

紫外線
夏と言えば紫外線が強い季節ですね。
紫外線は肌の水分や油分を奪って乾燥させます。肌が乾燥すると、肌の水分を保ったり外から異物が入り込むのを防いだりする「肌のバリア機能」が正常に働かなくなってしまいます。そうすると、肌は角質を早く作ってバリア機能を取り戻そうとします。

しかし、こうして急いで作られた角質は未熟でバリアの役割を果たせないため、角質はさらに厚くなろうとする悪循環に陥ります。このように角質が肥厚してくると毛穴が詰まりやすくなり、ニキビのもとができてしまうのです。

また、乾燥でバリア機能が低下している肌は、毛穴の詰まりに炎症が起こりやすくなり赤ニキビへと発展しやすくなります。

さらに、紫外線が肌に当たると防御反応でメラニンという色素の産生を促すため、ニキビ跡の色素沈着も起こりやすくなってしまいます。

体の冷え
夏場は電車内や職場など、室内は冷房が効いて涼しくなっていますよね。女性の中には夏場より冬場の方が冷えに悩まされるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は、その冷房による体の冷えもニキビの大敵です。
体が冷えると血行が悪くなります。酸素や栄養分など肌の代謝に必要なものは血流を介して運ばれるため、血行が悪くなると代謝が落ちて肌のターンオーバーが乱れてきます。

そしてターンオーバーが乱れると、古い角質が肌に溜まるためニキビのもととなる毛穴の詰まりができやすくなってしまうのです。

マラセチア菌の増殖
湿度の高い夏は、カビ(真菌)が増える季節ですよね。
実は、人間の皮膚にはマラセチア菌というカビ(真菌)が住んでいます。このマラセチア菌も汗をかいてしっとりした肌では増殖しやすくなります。このマラセチア菌の増殖はニキビの原因となります。

このように、夏は紫外線の影響による皮膚の乾燥と免疫力の低下、冷房による血行不良、汗によるマラセチア菌の増殖により、ニキビができやすい季節と言えるでしょう。

背中ニキビの対処方法

夏の時期に特有の、ニキビができる原因からもおわかりのように、ニキビの対策で重要なのは紫外線対策と保湿です。

紫外線対策
紫外線の照射量は5月から増え、7~8月にピークを迎え、10月くらいまで多くなっています。背中が開いている服や水着になる時は日焼け止めを欠かさないようにしましょう。

日焼け止めにはSPF値が記されていますよね。「数値の高い日焼け止めの方が、効果が長持ちしそう!」となんとなく高いSPF値の日焼け止めを選んでいる方も多いのではないでしょうか?

しかし、日焼け止めは数値が高ければいいというものではありません。SPF値が高いほど肌には負担になります。日常生活であればSPF値30程度、レジャーであればSPF値50程度をおすすめします。

また、一般的に日焼け止めを塗る量が少ない方が多いです。日焼け止めを塗る場合には、たっぷり塗る、もしくは2重に塗るとちょうど良いかもしれません。

効果を持続させるには2~3時間に1回塗り直すことを忘れないようにしてくださいね。

保湿ケア
日焼け止めを塗った時は、夜にはしっかり落として保湿ケアをしましょう。保湿されて水分が十分な肌は角質のバリア機能が働くので、ニキビができにくく、できたとしても治りやすくなります。

また、汗をかいた時は早めに拭うようにしましょう。ただし、何回も洗うとバリア機能を損なってしまう可能性があるので気をつけましょう。

生活を見直す
ニキビはストレスや睡眠不足、疲労、食事の偏りなどの生活面からくるホルモンバランスの崩れが原因となります。夏は暑さから睡眠不足になりやすく、疲れも出やすい時期です。スキンケアだけでなく生活習慣を見直したり、ストレスの発散方法を探したり、体の内側から改善する必要もあるでしょう。

正しいケアで背中ニキビの悪化を防いで、露出の多い季節も楽しみましょう!

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私がお答えしました

皮膚科医 梅田さやか
肌クリニック 表参道皮膚科院長。過去に自身が肌に悩んだ経験を活かし、女性が美しくあるお手伝いをいたします。

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