17.08.29  更新:17.11.15

Q

化粧を落とさず寝てしまった…!ニキビに与える影響とは?

昨夜、化粧を落とさずに寝てしまいました…。もともと肌にニキビができていたのですが、化粧を落とさずに寝てしまった場合、ニキビにはどういった影響があるのでしょうか?教えてください。

専門家からの回答
化粧品は時間の経過によりニキビを悪化させる要因に。気づいた時に素早く洗顔と保湿をしましょう。
3行でまとめると?
  • ニキビの原因は毛穴の詰まり、過剰な皮脂、肌のバリア機能の低下が重なり合うこと
  • 化粧品をつけたまま時間が経つと汚れとなり、ニキビに悪影響を与える
  • 化粧を落とさずに寝てしまったら、できるだけ早く洗顔と保湿を

ニキビはどうやってできる?

ニキビの原因は一つじゃない

ニキビというと、肌が不衛生なことが原因になってできると思う方が多いかもしれません。しかし、大人のニキビは、様々な要因が複雑に絡み合ってできています。

ニキビができる内的な要因
例えば、女性は生理前になると女性ホルモンのバランスが崩れることによって皮脂の分泌が盛んになり、ニキビができやすくなります。

また、このホルモンバランスの乱れは
・睡眠不足や食事がとれていない
・不規則な生活
・ストレス
・環境の変化
によっても起こりやすくなります。

ニキビができる外的な要因
内面的な影響以外にも、使っている化粧品が合わなかったり、紫外線の刺激を受けたりといった、外的な影響によりニキビができることもあります。

もちろん内的な原因、外的な原因様々なことが複雑に絡み合ってニキビができやすくなっている場合もあります。

したがって、ニキビができている時はニキビの原因になりそうなことを一つずつ解決していく必要があります。

ニキビができる過程は一つ

原因は様々な大人ニキビですが、ニキビができる過程は同じです。

はじめに毛穴の角質が厚くなり毛穴の出口が塞がれます。
そこに過剰な皮脂があると、毛穴に皮脂がたまって面皰(毛穴詰まり)ができます。
面皰は皮膚のバリア機能がしっかり働いていれば、アクネ菌の感染も起こらずに自然に解消されることも多いです。しかし、肌のバリア機能が低下していると、皮脂を好むアクネ菌が繁殖して炎症を起こし、赤く腫れたニキビに進展します。

化粧が原因でニキビができることってあるの?

毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌もまた様々な要因がありますが、女性の場合、化粧の影響も一つの要因となります。

外的な刺激から守る効果
近年は化粧品の開発がすすんで昔に比べると質が良くなったため、ニキビの原因となる製品は少なくなりました。
化粧をすることで紫外線や排気ガス、花粉などの外的な刺激から肌を守ることができるため、化粧をすること自体がニキビに悪影響を及ぼすわけではありません。

油によってアクネ菌が繁殖する場合も
しかし、化粧品の選び方や使い方を間違えるとお肌に影響を与えてしまう場合があります。例えば、リキッドファンデーションなど硬度の高い油性製剤は大量に使用すると毛穴を詰まらせます。また、化粧品に含まれる油分の中で、アクネ菌が好むような油分が使われていると、アクネ菌が繁殖しやすくなり、ニキビにつながってしまいます。

化粧品は塗った直後は皮膚の汚れではありませんが、化粧をして半日もすると垢や皮脂、汗、大気中の浮遊物などがファンデーションと混ざって汚れとなります。

皮膚の汚れは皮脂や汗の分泌などの生理機能やバリア機能を低下させ、細菌や真菌の感染を起こしやすくなるため、ニキビができやすくなるのです。

特に皮脂の分泌が盛んな顔は、皮膚の常在菌が繁殖しやすい適度な湿度や温度があるため、ニキビの原因となる常在菌のアクネ菌が増えやすく、よりニキビができやすい環境と言えます。

肌環境を整える
ニキビができにくい肌環境にするには、皮膚を清潔に保つために洗浄すること。つまり、クレンジングと洗顔をして余分な常在菌や汚れを洗い流すことが重要です。

化粧を落とさず寝てしまった…!そんな時は?

化粧は毎日落とさなければいけないことがわかっていても、疲れて帰ってきた時やお酒を飲んで帰った時など、化粧を落とさずに寝てしまったという経験は誰しもあるでしょう。

すぐにクレンジングと保湿を
万一、化粧を落とさずに寝てしまったら、起きた後すぐにメイクや顔の汚れをクレンジングと洗顔でしっかり落とすようにしましょう。

汚れを落とした後は、肌のバリア機能が働きやすくなるように保湿をすることが重要です。保湿効果を重視した化粧水や乳液、美容液で保湿しましょう。シートマスクなどでパックするとより保湿力が高まりますよ。

保湿された肌はバリア機能が高まるのでニキビができにくいですし、できたとしてもひどくならず、自然に治ることも多いです。

洗いすぎには注意する

皮脂や汚れを丁寧に洗い落としても2~3時間で皮脂量は回復します。ただし、過剰な洗浄をすると24時間細胞間の脂質は回復せず、皮膚の乾燥やトラブルを起こすことがあります。洗顔の際は洗いすぎないように気をつけましょう。

油分の少ない化粧品でケアしよう
化粧品を選ぶ際は、含まれている成分に注意しましょう。成分の中では特に油分に注意が必要です。アクネ菌が好きな油分が含まれていると、アクネ菌が増えてニキビができやすくなることがあります。

アクネ菌が好まない油分で作られている「ノンコメドジェニック」と書かれている製品か、無油分の製品がおすすめです。

ニキビができている時にはやさしい洗顔と保湿が基本!万一化粧を落とさずに寝てしまった場合も素早く基本のケアを行いましょう。

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私がお答えしました

皮膚科医 梅田さやか
肌クリニック 表参道皮膚科院長。過去に自身が肌に悩んだ経験を活かし、女性が美しくあるお手伝いをいたします。

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