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ニキビのある頬やおでこ、日焼け止めを塗っても大丈夫?

紫外線対策に日焼け止めを塗りたいのですが、頬やおでこにニキビがあります。ニキビのある肌に日焼け止めは塗ってもいいのでしょうか?ニキビの上から日焼け止めを塗る場合、日焼け止めの種類や塗り方の注意点について教えてください。

専門家からの回答
日焼け止めのニキビへの悪影響は多くありません。肌への負担が少ない日焼け止めを選びましょう。
3行でまとめると?
  • 紫外線でニキビができやすくなったり、悪化したり、跡になりやすくなる
  • 日焼け止めが毛穴を詰まらせる心配は少なく、使う方がよい
  • 日焼け止めはノンケミカル・ノンコメドジェニックのものを適量使用する

紫外線の肌への影響とは?

日差しの強い時期になると誰もが、とりわけ女性は紫外線の肌への影響が気になりますね。今では日焼け止めも当たり前のように普及し、日傘や帽子を利用している人も多く見かけます。

実際、紫外線が肌にどんな影響を与えるのか、ご存じでしょうか? 紫外線の影響はすぐに出る急性のものと、紫外線を浴び続けることで徐々に出てくる慢性のものと2つあります。

皮膚の老化
慢性の影響は光老化といい、皮膚の老化を起こします。紫外線が皮膚の深部に影響して、肌のハリをつくる線維を変性させてシミやシワ をつくります。
また、日本人の肌質では少ないものの、皮膚癌を誘発することもあります。

ニキビができやすくなる
この紫外線の影響は、もちろんニキビに対しても現れます。 紫外線に当たると肌が乾燥します。そうすると肌は不足したうるおいを補おうとするので、皮脂の分泌が増して毛穴が詰まりやすく なります。また、免疫力が低下してアクネ菌が繁殖しやすくなり、ニキビができやすくなります。

日焼け止めのニキビへの影響とは?

紫外線から肌を守るのには日焼け止めは欠かせない存在ですよね。日焼け止めは種類が豊富で、どれを選んだらいいかわからない人は多いでしょう。

特に、ニキビがあると日焼け止めを塗るとかえって毛穴を詰まらせて悪化するのではないかと、日焼け止め選びも慎重になってしまうかもしれません。

化粧品のニキビへの影響は少ない
大人のニキビは原因が複雑で、その多くはストレスや不規則な生活習慣からくるホルモンバランスの乱れです。また、女性は生理周期に伴う女性ホルモンの影響もあり、黄体ホルモンが増える生理前にニキビができやすくなります。

大人のニキビの場合、化粧品などの外的な影響からできるニキビは少ない と言われます。つまり、お化粧品などで毛穴が詰まるわけではなく、内的な要因が原因で皮膚の角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなるということです。

ただし、化粧品に含まれる油分によっては、油分が好きなアクネ菌が増殖しやすくなります。ですから、大人のニキビがある方はお化粧は多少製品を選ぶ必要はありますが、化粧自体がNGというわけではありません。

紫外線によるリスクをカット
日焼け止めに関してもしかり、紫外線によるリスクを考えるとしっかり日焼け止めを使うのがおすすめです。

特にニキビのできやすい生理前は、黄体ホルモンの影響で紫外線の感受性も高く なります。ニキビができやすいのと同時にニキビ跡ができやすい時期でもあるので、しっかり日焼け止めを使いましょう。

ニキビがある時の日焼け止めの使い方とは?

日焼け止めにも、クリームタイプ、リキッドタイプ、ジェルタイプ、スプレータイプ等と種類が豊富に販売されていますね。

形状は色々ありますが、どの日焼け止めにも紫外線防止成分として、紫外線吸収剤もしくは紫外線散乱剤が含まれています。

負担の少ない紫外線散乱剤がおすすめ
紫外線吸収剤は、種々の化学物質によって肌の上で化学反応を起こさせ紫外線の影響を防止するものです。

製品として作りやすいため、クリームからスプレーまで色々な商品が多く、使用感もよく、紫外線防止効果も高いです。ただし、肌に負担になりやすいのが難点と言えます。

一方、紫外線散乱剤は、酸化チタンや酸化亜鉛などの金属粒子が入っていて、紫外線を跳ね返すことで紫外線を防止します。

肌には負担が少ないため、「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」と表記されていることが多いです。

紫外線散乱剤は、昔は塗ると白くなりやすいのが特徴で嫌がられていましたが、今は品質がよくなりほとんど白くならないものもできています。製品としてはクリームや乳液状のものが多いです。

ニキビ肌の場合は、肌に炎症が起こっている状態ですので、肌に負担の少ない紫外線散乱剤を主体にした日焼け止めがおすすめです。

「ノンコメドジェニック」がおすすめ
また、日焼け止め製品を選ぶ時には、含まれている油分にも目を向けるといいでしょう。 化粧品に含まれる油分によっては、油分を栄養とするアクネ菌が増えることがあります。

大人のニキビがある場合、日焼け止めを選ぶ時は「ノンコメドジェニック」と書かれている油分が含まれていない商品やアクネ菌の栄養にならない油性成分 でつくられた商品を選ぶといいでしょう。

塗量は気持ち多めに
塗る量にも注意が必要です。日焼け止めのSPF・PA値の表記にあるだけの効果を得るには、1平方cmあたりに日焼け止め2mgが必要です。

この量は思いのほか多く、一般的に本来塗るべき量にくらべて、実際の使用量は少ない方が多いようです。量が少ないと塗りむらがでて、日焼け止め効果が落ちます。

日焼け止めは手のひらに適量(クリームならパール大2粒分、乳液状なら500円玉大 )を取って、顔全体に2回くらいは重ねて塗る ようにしましょう。

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私がお答えしました

皮膚科医 梅田さやか
肌クリニック 表参道皮膚科院長。過去に自身が肌に悩んだ経験を活かし、女性が美しくあるお手伝いをいたします。

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