17.04.12 更新:18.01.05

Q

ニキビの原因を医師が徹底解説!自分のニキビの原因とは?

顔周りや胸にニキビができています。ニキビはどうしてできるのでしょうか?部位によってニキビができる原因は違いますか?改善方法についても教えてください。

専門家からの回答
ニキビには大きく3つの原因があり、部位によって悪化の原因が違います。生活の改善から始めましょう。
3行でまとめると?
  • ニキビの主な原因は、ホルモンバランスの乱れ、肌の乾燥、食生活の乱れ
  • ニキビができる部位や特徴から、ニキビができる原因を探る
  • ニキビを改善するには、ストレスの解消、質のいい睡眠など、生活改善を

目次

ニキビを引き起こす3つの原因って?

アゴに大きなニキビができたり、背中にブツブツとニキビができたり……。それだけで気分が下がるし、自信もなくなってしまいますよね。

もしニキビの原因がわかり、予防や対策ができたら、ニキビに悩まされることがなくなるかもしれません。

ですが、一口にニキビと言っても、その原因はさまざまです。そこで今回は、ニキビの原因と対策についてお話しします。自分のニキビの原因をチェックして、ニキビの悩みとさよならしましょう!

ニキビができるメカニズム
そもそもニキビは、「過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、菌が繁殖して炎症を起こす」というメカニズムで発症します。つまり、「皮脂の過剰分泌」や「毛穴の詰まり」がニキビの大元の原因と言えるのです。

このメカニズムをつくってしまうニキビの原因は、大きく下の3つが挙げられます。

・ホルモンバランスの乱れ
・肌の乾燥
・食生活の乱

それぞれ詳しく説明していきますので、自分に当てはまる項目がないか見てみましょう。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れがニキビに影響する理由とは?
人はさまざまなホルモンのバランスにより体内環境を一定に保っています。たくさんあるホルモンのうち、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロン、男性ホルモンであるテストステロンのバランスがニキビに影響します。

というのも、プロゲステロンとテストステロンは「皮脂を過剰に分泌させる」、「角質を硬くする」といった作用を持っており、これらがニキビを引き起こす毛穴の詰まりをつくるのです。では、ホルモンバランスの乱れは何によって引き起こされるのでしょうか?

乱れを引き起こす原因1:「ストレス」とは?
ホルモンバランスの乱れを引き起こす原因の一つに、精神的・肉体的なストレスが挙げられます。

人はストレスを感じると、自律神経が刺激されて副腎皮質ホルモンと呼ばれるホルモンを分泌します。その副腎皮質ホルモンはさらにニキビの原因を引き起こすテストステロンの分泌を促すのです。そうして、テストステロンが優位になると皮脂が過剰に分泌したり角質を硬くしたりして、ニキビをできやすくします。

また、ストレスは肌のターンオーバーの機能を低下させます。ターンオーバーとは、新しい肌細胞がつくられ、古い肌細胞と入れ替わっていく「肌の新陳代謝」のこと。
このターンオーバーが正常に行われないと、最も外側の肌細胞である角質が硬くなって毛穴が詰まり、ニキビの発生に繋がっていきます。

自覚のないストレスに注意
ストレスと聞くと、人間関係を想像する方が多いと思いますが、ストレスの原因は多種多様です。例えばこれらがストレスに当たります。

・恋愛の悩み
・暴飲暴食
・過度なダイエット
・不規則な生活
・睡眠不足
・日焼け

その他、これらの環境の変化も影響することがあります。

・便秘・疲労などの体調不良
・引っ越しや転職
・季節の変わり目

最近では、スマートフォンやパソコンの使い過ぎでストレスを感じるなど、現代ならではのストレスもあるようです。

ストレス社会と言われる現代では、ストレスが全くない生活を送るのは簡単ではありません。自覚がなくても脳がストレスを受けていた、ということもあるため、ストレスを解消する習慣を付けるようにすると安心です。

乱れを引き起こす原因2:生理が原因になる?
ストレスの他に、ホルモンバランスを乱す女性特有の原因として生理が挙げられます。

女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンは生理周期に合わせて分泌量が変化します。生理前にニキビができやすいという声をよく聞きますが、それは、プロゲステロンが生理前に増加することが原因となります。

肌の乾燥

続いて、肌の乾燥についてお話しします。

乾燥した肌は皮脂が詰まりやすい?
ニキビというと、オイリー肌の方に多くできるイメージがあるかもしれませんが、乾燥肌の方にもニキビはできます。

ニキビは皮脂に毛穴が詰まることで発症するもの。オイリー肌の方と比べると、乾燥肌の方から出る皮脂の分泌量は少なめです。それでも毛穴に皮脂が詰まってしまうのはどうしてでしょうか?それは、毛穴の入口の大きさに原因があります。

乾燥肌の方は、肌を保湿する「バリア機能」が低く、肌の水分が蒸発しやすいという特徴があります。水分が少なくなると角質が硬くなり、毛穴の入口がどんどん小さくなっていきます。つまり、乾燥肌は少量の皮脂でも簡単に詰まってしまうということなのです。

乾燥肌を引き起こす原因1:紫外線
では、どんなことが乾燥肌を引き起こすのでしょうか?
乾燥肌をつくってしまう原因としては、まず紫外線が挙げられます。紫外線を浴びると、肌のバリア機能が壊されてしまうので、水分が蒸発しやすくなり、乾燥肌になるのです。

紫外線は、ニキビだけではなく、シミや小ジワの原因にもなり、美肌の大敵と言えます。そのため、きちんとした対策とケアが必要です。

乾燥肌を引き起こす原因2:間違ったスキンケア
「皮脂がたくさん出る」と何度も洗顔をすることで、ますますニキビを悪化させてしまいます。肌の状態に合わせたスキンケア用品選びも重要です。一方、乾燥を補おうと油分の多いクリームやオイルそのものでの保湿は、ニキビを悪化させますのでご注意ください。

スキンケア用品の選び方はこちらの記事を参考にしてくださいね。

ニキビができた時の化粧水の選び方とは?

食生活の乱れ

最後に、食生活の乱れについてお話しします。

「体は、食べたものからできている」という言葉がありますよね。肌も体と同じです。つまり、肌の状態も食べたものの影響を大きく受けているわけです。

乱れの原因1:偏った食事内容
脂っこいものを食べた翌日、ニキビができてしまったり、肌が脂っぽくなったという経験はありませんか?栄養バランスの乱れは、ニキビの原因となります。次のような食事の摂り過ぎには注意するようにしましょう。

・油分が多い食べ物
・ファストフード
・甘いもの、お菓子
・ジュース

乱れの原因2:食事量や時間
また、食事内容だけでなく食べる量やタイミングにも気をつかいましょう。

・暴飲暴食
・過度なダイエット
・深夜の食事

これらは内臓に負担がかかるだけでなく、ストレスにも繋がり、ニキビをできやすくしてしまいます。

ニキビを改善するにはどうしたらいいの?

ここまで、ニキビの原因について説明をしてきました。次は、ニキビの改善方法についてお話しをしましょう!

ストレスの解消が1番!
ホルモンバランスの乱れを改善する方法は、ホルモンバランスの乱れと密接な関係があるストレスを解消することが1番です。

ストレスにはさまざまなものがありますが、スマートフォンもストレスとなるということをご存知でしょうか?画面からの光が物理的ストレスとなったり、スマホで繋がる人との関わりが心理的ストレスとなったり…。
長時間スマートフォンを使用することは、自分が想像するよりもストレスとなっている可能性があります。

ストレスの原因となっているものから離れることができる場合は、一度その原因から離れてみることをおすすめします。寝る2時間前からスマートフォンを触らないなど、簡単にできそうなことから始めてみましょう。

仕事や環境の変化など、ストレスの原因から簡単に離れることができない場合は、自分なりのストレス解消方法を見つけ、ストレスを小まめに解消していくとよいでしょう。

生活を整える
タバコや飲酒をストレス解消としている方もいるでしょう。その瞬間はストレスが解消されたように感じるかもしれませんが、タバコや過度な飲酒は、実際は逆効果です。タバコはニコチン依存症になってイライラしてしまうだけでなく、ホルモンバランスが乱れるし、血行不良も起こり、肌も荒れてしまいます。

飲酒は睡眠不足に繋がるので、こちらもホルモンバランスが乱れる原因となります。その他、睡眠不足や食生活の乱れなど不規則な生活をしている方は、まずは自分ができる範囲で生活リズムを整えましょう。

部位別に見たニキビの特徴を解説

ここまで、基本的なニキビの原因や改善方法についてお話ししてきました。ですが、ニキビのできる部位や原因は人それぞれ。
体のパーツごとにニキビの特徴や原因を解説しますので、あなたのニキビの悪化原因を探ってみましょう!

ニキビは、原因によってできやすい部位が変わってきます。逆を言えば、ニキビのできている部位や特徴から、ニキビの原因を探ることができます。体のパーツごとのニキビの特徴や原因を解説しますので、参考にしてみてくださいね。

まず、顔のパーツの中でも、特にニキビができやすい2つのゾーンについて解説します。

・おでこから鼻、アゴにかけての「Tゾーン」
・両耳の前からアゴを結ぶ「Uゾーン」

このTゾーンとUゾーンでは、ニキビができる特徴が変わってきます。

Tゾーンのニキビ

10代後半から20代前半にできやすい
まず、Tゾーンのニキビには、成長ホルモンや皮脂の分泌量が大きく関わっています。そのため、Tゾーンのニキビは、成長ホルモンの分泌が多く、皮脂量が多い活発な10代後半から20代前半の方にできやすい傾向があります。
Tゾーンのニキビを防ぐには、とにかく余分な皮脂を落とし、肌の清潔を保つことが大切です。

Tゾーンのニキビの改善方法とは?
(1)正しい洗顔方法で皮脂をとろう
そこで大切なのが、正しい洗顔方法。手でゴシゴシこするのではなく、洗顔料をしっかり泡立てて、泡で包み込むように洗うと肌への刺激をおさえることができます。

すすぎ残しの泡が炎症を起こすきっかけになることもあるので、水またはぬるま湯でしっかりと泡を落としきりましょう。

ちなみに、洗顔料を選ぶ時は、殺菌作用があるものや、皮脂をとる作用が強いものがおすすめですよ。

洗顔の仕方についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。

ニキビができた時には、しっかり洗顔した方がいいの?

(2)メイクをする時は軽めのタッチで
その他、メイクにも注意したいところ。ニキビができてしまうと、メイクで隠したくなりますよね。ですが、濃いメイクは肌への刺激となりニキビを悪化させてしまう可能性があります。

ニキビができてしまった時のメイクは、パウダーファンデーションを軽く付けるのがベストです。

午後につれて肌のテカリが気になるという方は、こまめに油取り紙を使用し、余分な皮脂を取り除くようにしましょう。

また、化粧品は油分を多く含んでいるものが多く、毛穴の詰まりの原因になることがあります。どんなに疲れて帰ってきても、肌のために必ずメイクを落としてから眠るようにしましょう。

(3)紫外線対策は毎日行う
Tゾーンは、ニキビの原因となる紫外線の影響を受けやすい部分でもあります。日焼け止めなどのUVケアも忘れないようにしましょう。

日焼け止めは夏しか塗らないという方が多いですが、紫外線は1年中降り注いでいるもの。夏以外でも、きちんと紫外線対策を忘れずに!

(4)むやみにニキビに触れない
そして、鼻やアゴまわりのニキビは、クセで無意識に触ってしまいがち。

ニキビに触ると、手に付いている菌が患部を悪化させたり、刺激で炎症がひどくなる可能性があります。ニキビができてもむやみに触らないことが大切です。

Uゾーンのニキビ

20代以降にできやすい
Uゾーンにできるニキビは、以下のような原因が考えられます。

・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・肌の乾燥

そのため、仕事も忙しくなり皮膚再生能力の低下がはじまる、20代半ば以降の方にできやすくなります。

Uゾーンニキビの改善方法とは?
(1)規則正しい生活を送る
まずは、ストレスを溜めないように心がけましょう。バランスのよい食事や十分な睡眠など、規則正しい生活をすることが大切です。

(2)スキンケアの見直しを
また、肌の乾燥からニキビができる場合もあるので、一度スキンケアを見直してみましょう。スキンケア製品は、油分が少なく保湿成分の高いものがおすすめです。

背中・胸のニキビができる原因

また、ニキビは顔だけではなく、胸や背中など体にできることもあります。続いて、体にできるニキビについてお話ししましょう。

背中は、セルフチェックが難しく、ケアの意識が薄くなりがちです。また、蒸れやすく毛穴が詰まりやすい部位なので、知らない間にニキビがプツプツとできていたなんてことも起こり得ます。

背中・胸のニキビの改善方法とは?
(1)入浴中・入浴後に注意
ニキビに気が付かないで、タオルでゴシゴシと体を洗ってしまうと、摩擦でニキビが悪化してしまう恐れがあります。体を洗う時は、柔らかいタオルを使うようにしましょう。

また、合わせ鏡などで時々背中のチェックをすると早い段階でニキビに気が付けるかもしれません。

さらに、蒸れは細菌を増殖させできているニキビを悪化させる可能性があります。お風呂上がりには、体を十分に乾かした状態で下着や衣類を着用してくださいね。

(2)忘れずに紫外線対策を
背中や胸、首など、紫外線に当たりやすい部位へのUVケアも、忘れずに行ってください。日焼け止めは細目に塗るようにし、紫外線が強い時期には日傘なども使いましょう。

ニキビの原因をのぞいて、ニキビにさよなら!

ここまで、ニキビの原因と部位別に見た特徴、対策についてご解説してきました。現代社会ではニキビの原因は複雑で、いくつかの原因が重なっている場合もあります。生活習慣やスキンケアを見直してもニキビが悪化することもあるかもしれません。そういった時は、皮膚科を受診することをおすすめします。

ただし、ニキビを根本的に改善するためには生活の見直しが必要不可欠。まずは生活やスキンケアの見直しに取り組んでみてくださいね!

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私がお答えしました

皮膚科・美容皮膚科医 吉田貴子
皮膚科とエステを融合させた渋谷スキンクリニックの院長。臨床医として一般皮膚科と美容皮膚科、美容婦人科で治療にあたっています。

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