15.07.16 更新:17.12.18

Q

美肌に効果的?話題の紫根って何?

最近、生理前になるとアゴやおでこにニキビができてしまうことが増えてきました。ニキビを防ぐためにいろいろとスキンケアを見直しているのですが、そこでテレビや雑誌で紫根という生薬が美肌に効果的ということを知りました。紫根とはどのような生薬なのでしょうか?

専門家からの回答
紫根(しこん)は血行をよくするため、ニキビやシミ、美白などの美肌効果にも期待できます。
3行でまとめると?
  • 紫根には抗炎、抗菌、解毒、解熱作用がある
  • 紫根エキスは皮膚の再生に働きかけ、肌をなめらかにする
  • 紫根エキスは血行をよくして、シミの改善や美白につながる

目次

漢方とは?

漢方のルーツは中国にあります。二千年以上も前から人体による臨床を繰り返し、結果が出ているものだけが残り、現在まで継承されている医学です。中国の漢字が日本に伝わってカナやひらがなができたと同じように、中国伝統医学から日本人に合うような処方や理念が加わり、漢方が広まりました。

いままでは人体実験などの臨床経験などが主だったので、数値化できない部分がありましたが、最近は薬理作用などが解明されはじめています。また民間では、飲みすぎに「ウコン」、イボ取りに「ヨクイニン(はと麦)」など、よく聞けば立派な生薬であるものが周知されてきているのも事実です。

皮膚病から火傷まで使える?紫雲膏(しうんこう)とは?

漢方は内服薬がほとんどですが、湿布や塗り薬などの外用もいくつかあります。そのなかでも皮膚のトラブルに用いる「紫雲膏」は切り傷、しもやけ、肌の乾燥など応用範囲も広く、一家にひとつあると便利な軟膏でもあります。

この外用薬の主成分が「紫根(しこん)」といわれるムラサキの根です。紫根は解熱・解毒、抗炎・抗菌効果があり、血行を促進して傷口の回復を早める働きがあります。「紫雲膏」はごま油、ミツロウ、豚脂を熱したなかに、肌をなめらかにする当帰と紫根をいれてエキスを抽出して作ります。

名前の通り赤紫色で、豚脂の配合により多少香りがありますが、色もにおいもさほど気になるほどのものではありません。漢方薬局にいけば手に入るので、ニキビが気になる人や興味のある方は手に取ってみてください。

スキンケアにも紫根が有効?

生薬名では「紫草(しそう)」といい、清熱涼血薬に分類される紫根は、熱を冷まし肌のターンオーバーを促進するので、皮膚の化膿症やアトピー性皮膚炎、湿疹などに用いられます。紫根エキスは血行をよくするのでシミの改善や美白につながり、炎症を鎮めるのでニキビにも応用でき、美肌作りに役立ちます。

ただし薬効がある生薬なので、紫根エキス入りの化粧品を手作りするのはおすすめできません。エキスを多く入れすぎて肌荒れを起こしたり、上手に保存できないと雑菌が入ってしまい、かえって肌にダメージを与えニキビが悪化してしまうことがあります。

紫根エキス配合のスキンケアもあるので、ニキビを改善したい人、紫根に興味のある方は、安心・信用度の高い市販の化粧品を購入するようにしましょう。

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私がお答えしました

漢方&薬膳アドバイザー 杏仁美友
国際中医師、中医薬膳師。女性が美しく、快適に過ごすためのヒントを漢方の視点からご紹介いたします。

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