Q

ニキビや肌荒れに効果的な生薬!甘草とは?

最近、生理前になるとアゴやおでこにプツプツとニキビができるようになったり、乾燥で肌荒れを起こしたりするようになってしまい、スキンケアの見直しをしています。色々と調べているうちに、漢方薬や生薬などに興味がでてきました。よくスキンケアや甘草由来成分配合という言葉を目にするのですが、甘草とはどういった生薬なのでしょうか?甘草について教えてください。

専門家からの回答
甘草は様々な症状に効果のあるメディカルハーブの一つです。
3行でまとめると?
  • 全漢方薬のうち、3分の2以上の処方に甘草が含まれている
  • 処方の調和薬でもあり、毒性や偏性を減らす役目
  • 肌にうるおいを与え、抗炎症効果や美肌作りに役立つ

古今東西、薬効の高いものが生薬になっている

ヨーロッパでは代替医療のひとつとして、メディカルハーブなどの植物療法があります。普段飲まれているハーブティーや料理に添えるハーブとは目的も異なり、免疫力を高めたり、病気の治療の補佐にあたったり、薬効もきちんとあるので、漢方と似たような位置づけになります。

そもそも漢方薬も植物由来物が多いので、読み方は違うけれど物は一緒、というものも数多く存在します。

たとえばハーブの「ダンデライオン」は漢方では「蒲公英(ほこうえい)」といいます。タンポポを意味し、どちらも解毒や利尿に優れています。ハーブの「ジンジャー」は漢方では「乾姜(かんきょう)」で、蒸して乾燥させた生姜です。お腹を温めたり、胃腸の働きを整えます。

甘草(かんぞう)もメディカルハーブのひとつ

甘草はマメ科の多年草で、ハーブでは「リコリス」といい、抗アレルギーや抗炎症、去痰、鎮咳、解熱の作用があるとされます。漢方では胃腸を元気にしたり、肺をうるおして咳や痰を鎮めたり、解毒作用があります。

特に漢方薬においての甘草の使用頻度は、全漢方薬の3分の2を占めているほどですが、これは各生薬の調和薬であったり、薬物の偏性や毒性を和らげる目的が主になります。

ちなみに砂糖の150倍ともいわれるほど甘みが強く、抽出物は食品添加物としてお菓子やしょうゆ、みそなどに幅広く利用されています。

肌に潤いを与え、肌のバリア機能を強化する

甘草は漢方薬として飲むだけでなく、皮膚にもいい影響があります。肌に潤いを与え、水分を補い肌のバリア機能を強化する働きがあると考えられていて、最近ではさまざまな化粧品に用いられています。

漢方の世界では、わたしたちの体や皮膚は「陰」と「陽」でできていると考えられています。皮脂は陽で水分は陰となります。甘草はこの陰を養う作用があり、必要な水分を補ってくれる生薬だとも言えます。

保水力をあげるためには、甘草由来成分配合の化粧品などの外部からのケアとともに、内部のケアを併用するとより効果が高まります。良質の睡眠は肌のうるおい保持に役立ち陰を補うので、たっぷりと補水したらしっかりと眠ると、さらに美肌効果がアップするでしょう。

この記事をシェアする

私がお答えしました

漢方&薬膳アドバイザー 杏仁美友
国際中医師、中医薬膳師。女性が美しく、快適に過ごすためのヒントを漢方の視点からご紹介いたします。

関連する記事