15.07.01 更新:18.01.25

Q

ニキビができた時におすすめの洗顔料と洗顔方法とは?

洗顔料がなくなるため、新しい洗顔料を購入したいと思っています。最近はニキビが気になっているので、ニキビに効く洗顔料がいいのですが、ニキビができた時におすすめの洗顔料はありますか?また、洗顔方法についても教えてください。

専門家からの回答
洗浄力と肌への刺激を考慮した洗顔料選び、洗顔方法でニキビを改善しましょう
3行でまとめると?
  • 自分の肌質に合わせて洗浄料を選ぶ
  • 肌への刺激を抑えた洗顔方法を
  • ニキビの根本改善には生活習慣を改善する

目次

洗顔料を選ぶ2つのポイントとは?

昔からニキビケアには洗顔が重要と言われています。ニキビの悪化に関与する皮脂やアクネ菌を洗い落として、肌をきれいに保つためです。

しかし、具体的にどのように自分の肌に合った洗顔料を選び、洗顔を行うか、分からないという方が多いかと思います。ここでは、洗顔料の選び方、洗顔の方法をお話ししましょう!

自分のニキビに合った種類の洗顔料を選ぶ

洗顔料のコーナーには、固形石鹸、フォーム、リキッドや粉など、様々なブランドからいろいろな形状の洗顔料が並んでいますよね。洗顔料は形状によって洗浄力に差があり、洗浄力と肌への刺激は比例することが多いです。

ここで注意してほしいのが、必ずしも洗浄力が強い洗浄料の方がいいというわけではないということです。
ニキビができている方によくある悪習慣として、「洗顔のしすぎ」が挙げられます。洗顔をしすぎると必要な皮脂まで落としてしまい、肌が乾燥してしまいます。そして、肌は乾燥すると皮脂を補おうとさらに皮脂を分泌してしまって、返ってニキビを悪化させることに。

「ニキビがあるけれど肌が乾燥している」という方は、洗顔料を見直すとニキビが改善するかもしれません。まずは洗顔料について理解しましょう。洗顔料のタイプについてご紹介します。

(1)固形石鹸タイプ
最も刺激が弱く、泡立てやすいことが特徴の固形石鹸タイプ。肌トラブルが少なく、基本的にどんな肌質の方にも向いていますが、中には「固形石鹸ではきちんと汚れが取れたか分からず物足りない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、 クレンジングで化粧の油分をきちんと取ることができていれば、固形石鹸など洗浄力の弱い洗浄料でも十分汚れを取ることができますよ。

(2)フォームタイプやクリームタイプ
肌への刺激が比較的少なく、しっとり系やさっぱり系など、同じタイプの洗顔料でも様々なバリエーションがあるのが特徴のフォームタイプやクリームタイプ。実際に使用してみてその使い勝手の良さで選ぶといいでしょう。
ドラッグストアなどで売られている洗顔料の多くがこのタイプとなります。

(3)リキッドタイプや粉末タイプ
洗浄力が強く、さっぱりした使用感がある一方、肌への刺激が大きいのが特徴のリキッドタイプや粉末タイプ。肌質によっては乾燥を招く方もいらっしゃいます。

保湿に有効な成分配合の洗顔料を選ぼう

いずれの洗顔料も、 一番の目的は肌の汚れや不要な皮脂を洗い流すこと。でも、せっかくなら肌トラブルの原因である乾燥を招かないような、保湿ができる洗顔料だと嬉しいですよね。

最近では、保湿に有効な成分が配合された洗顔料がたくさん見られます。
例えば、セラミドコラーゲン。コラーゲンは皮膚の真皮層にある肌の弾力を保つタンパク質のひとつ、化粧品としてのコラーゲンは保湿成分として作用します。

最近では、紫根の主成分に皮膚のバリア機能を改善する効果があることが分かり注目を集めています。特に、皮膚のバリア機能が低下しているアトピーやニキビなどの炎症を持つ方におすすめです。

あなたに向いている洗顔料とは?

洗顔料を含め、化粧品は自分の肌質に合ったものを使うのが一番です。しかし、自分の肌質が分からないという方は意外と多く、分かったつもりでも実は間違っているということもしばしばあります。

ここでは、肌質についてお話ししましょう。まず、肌質が何によって決まるのかというと、「水分量と皮脂量のバランス」です。バリア機能の重要な働きを担う角質では、健康な場合でおよそ20〜30%の水分量をキープしています。
ただし、肌の水分量は年齢を重ねるほど減っていくため、季節や生活習慣、年齢によって肌質が変わります。自分の肌状態は細かくチェックするようにしましょう。

あなたの肌はどのタイプ?4つの肌タイプ
肌質は大きく分けて4つのタイプがあります。みなさんはどのタイプに当てはまるか、チェックしてみてください。

(1)普通肌(ノーマル肌)…水分量が多く皮脂量が少なめ
☐ 一年を通してあまり肌の状態が変わらない
☐ニキビなどの肌トラブルに悩むことがあまりない
☐化粧直しはしても1日に1回程度。しない日もある
☐よく肌を褒められる

(2)脂性肌(オイリー肌)…水分量も皮脂量も多い
☐朝起きた時に肌のベタつきが気になる
☐毛穴が開きやすい
☐肌がどちらかというと硬く、ゴワゴワしている気がする
☐ニキビになりやすい

(3)乾燥肌(ドライ肌)…水分量も皮脂量も少なめ
☐夏でも朝起きた時にカサカサしている
☐洗顔して何もしないとすぐにつっぱる
☐目の周りなどの小じわが気になる
☐肌はどちらかと言うと柔らかい

(4)混合肌(コンビネーション肌)…皮脂が多い部分とかさつく部分が混在
☐Tゾーンがベタつくが、目元や口周りはかさつきやすい
☐洗顔後、部分的につっぱる
☐化粧直しはTゾーン中心
☐季節によって肌質が変わりやすい気がする

自分の肌タイプから洗顔料を選びましょう
さて、どれに一番多く当てはまったでしょうか?一番多く当てはまるものが自分の今の肌質と言えます。

10代の頃にできる思春期ニキビで悩んでいる方に多いオイリー肌タイプ。このタイプの多くの方は、さっぱりとした使用感のある洗顔料を求める傾向にあります。

粉末タイプやリキッドタイプの洗顔料は、ゴシゴシと摩擦をかけながらこすってしまいがちなため、さっぱり感を保ちつつ肌に優しいクリームタイプがおすすめです。粉末タイプやリキッドタイプの場合でも、洗い方に気を付ければ問題ありません。

また、20代以降にできる大人ニキビに悩んでいる方に多いのは、ドライ肌やコンビネーション肌タイプ。ドライ肌やコンビネーション肌の方は、固形石鹸やクリームタイプの洗顔料がおすすめです。皮脂を洗い流しすぎず、洗顔後の乾燥を防ぐことができます。
また、ご紹介したような保湿成分が配合されている洗顔料を選ぶのもひとつの手です。

ニキビがある時は、皮膚のバリア機能が低下しており、肌が敏感な状態です。添加物の少ない洗顔料を選ぶようにしましょう。

洗顔料の見極め期間とは?
また、洗顔料を新しくした際に注意したいのが、洗顔料の見極め期間。
効果の高い洗顔料を求めてあれもこれもといろいろな化粧品に手を出す方がいらっしゃいますが、それではなかなか洗顔料による効果を得られません。

肌の新陳代謝であるターンオーバーのサイクルはおよそ1ヶ月程度。つまり、肌は1ヶ月かけて生まれ変わります。そのため、洗顔料での効果を実感するためには最低1ヶ月以上試し、ニキビと肌の状態を自分の目で見て、触って、その洗顔料が本当に自分に合っているのかを判断しましょう。

ただし、かぶれなどのトラブルがあった場合には速やかに使用を止めて皮膚科を受診してくださいね。本当に洗顔料が原因であったかどうかは、パッチテストをすることで判断することができますから、相談してみてください。

ニキビ改善の鍵を握るのは洗顔方法?

洗顔料について調べると、よく「界面活性剤が肌によくない」と言われています。というのも、界面活性剤は肌に対して強い作用を持ち、必要である角質細胞の皮脂まで落として、肌のバリア機能を低下させたり、皮膚の常在菌に影響を与えたりしてしまうためです。

ただし、基本的に現代の私たちが使う化粧品に含まれる界面活性剤は、もともと皮膚への刺激性が低いものが使用されているため、界面活性剤自体が肌荒れの問題になることはあまりなく、それよりも、ゴシゴシと力を入れて肌を洗う方が、摩擦を作って肌へのダメージが大きくなります。

つまり、ニキビを改善するには洗顔方法が鍵を握っているということですね!改めて、正しい洗顔方法をおさらいしましょう。

(1)まずは顔をすすぐ
肌への負担を最小限にする洗顔のポイントは、洗顔料を手に取る前にぬるま湯ですすぐこと!ちなみに、ぬるま湯とは40℃を超えない温度のことを言います。反対に、40℃を超える温度では、洗顔後に乾燥するスピードが早くなってしまうため、注意が必要です。

(2)もこもこ泡で洗顔
次に、泡洗顔も肌への摩擦を少なくすることができるため、特にニキビの方には実践していただきたいポイントです。泡立ては手でもできますが、十分に洗顔料を手に取り、少しずつぬるま湯を足していく必要があるのでちょっとした技術と手間がかかります。面倒だなという方は泡で出るタイプの洗顔料や、泡立ちネット簡単で便利です。

(3)じっくりすすぎ
最後にすすぎで泡を洗い流しますが、この時のポイントは流し残しに注意すること。特に鼻周り、顎、耳の前などは流し残しが多い部位なので、しっかりと行いましょう。この時もぬるま湯で行ってくださいね!

そして、洗顔後はしっかりと保湿をすることが大切です。保湿成分が配合された洗顔料を使っていても、それとは別に化粧水、保湿液・クリームを使いましょう。

ニキビを根本的に改善するには?

ここまで、洗顔について解説してきました。しかし、いくら洗顔料を見直しても、生活習慣が乱れていてはニキビを繰り返してしまうことも。生活習慣が乱れている時に、肌の調子が悪くなった、ニキビが悪化した、というのはよくある話ですよね。

ニキビは、皮脂などで毛穴が詰まり、そこに菌が増殖すると起こります。それをなくすためには、肌のターンオーバーが正常に行われる必要があります。
ここでは、肌のターンオーバーが正常にされるための、根本的なニキビの改善方法について解説しましょう。

ニキビ改善のための睡眠習慣

ターンオーバーを整えるのに必要なのが「睡眠」です。睡眠中は、肌の調子を整える作用のある「成長ホルモン」が分泌され、肌のターンオーバーを促します。そのため、睡眠不足が続くと 正常にターンオーバーができず、いつまでも毛穴が詰まった状態でニキビが治りにくくなってしまうのです。

決まった時間に就寝
睡眠の「ゴールデンタイム」は入眠後3時間と言われています。睡眠が慢性的に不足しがちの人の中には、週末などに寝だめをする習慣がある人もいるかもしれませんが、毎日決まった時間に就寝・起床することが大切です。毎日同じ時間帯にベッドに入り、睡眠のリズムを作るよう心がけましょう。

寝る前にはスマートフォンの使用をなるべく避けるようにしてください。スマートフォンによるブルーライトを浴びると、目が冴えて眠れなくなってしまうからです。どうしても…!という時は、せめて画面の明るさを調節しましょうね。

就寝前はリラックス状態に
睡眠には自律神経が大きく影響し、 眠る時は通常副交感神経が優位となります。副交感神経はリラックスした時に高まるので、なかなか寝付けない時は、心地よい音楽を聴く、ストレッチをするなど、自分なりのリラックス方法を試してみるといいでしょう。

入浴もリラックスできるため質の高い睡眠に効果的ですが、長湯や汗をかくくらい温度の高いお湯に浸かると肌に乾燥をもたらしてしまうことも。入浴後は保湿を忘れないでくださいね。

カーテンやマットレスで最適な環境作りを
また、リラックスして眠るためには環境作りも大切です。カーテンは遮光性の高いものにしたり、マットレスは仰向けだけでなく横向けになった時に体重が肩にかかりすぎないものにしたりすると、ぐっすり眠ることができるのでおすすめです。ちなみに、マットレスは10年程度で買い替えた方がいいと言われています。

ニキビ改善のための食事習慣

そして、食事も重要です。ポイントとしては、ターンオーバーに働きかける食事、良質な睡眠を導くための食事をすることです。

肌のターンオーバーに働きかける食事
正常なターンオーバーを行うために必要な栄養素は、ビタミンAが特に重要だと言われています。ビタミンAは脂溶性ビタミンのひとつで、体内では「レチノール」「レチナール」「レチノイン酸」「パルミチン酸レチノール」の形で存在します。レチノールは、肌のターンオーバーを促進する作用があるため、ニキビの原因である詰まった毛穴を解消する効果があります。

ビタミンAはレバーうなぎなどの動物性食品に多く含まれます。おすすめはにんじんほうれん草かぼちゃなどの緑黄色野菜から摂取すること。「プロビタミンA」と呼ばれるβ-カロテンなどのカロテノイドは、脂溶性のビタミンなので油と一緒に摂取するとより吸収されやすくなります。 にんじんのきんぴらは重宝するレシピとなりおすすめです。

良質な睡眠を導くための食事
また、良質な睡眠を導く食事で最近注目されているのが、「腸内環境を整える」こと。具体的には、納豆ヨーグルトなどの発酵食品や、海藻やきのこなどの食物繊維を積極的に摂るといいでしょう。ニキビだけでなく、肌質の改善が期待できますよ。

ニキビができた時には、外側からのケアだけでなく、睡眠や食事など内側からの改善も必要ということを紹介しました。
ただし、ニキビを改善するには肌の清潔を保つことは必須!ニキビができた時には、自分の肌質から合った洗顔料を選び、正しい洗顔方法でニキビを改善しましょう!

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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