15.07.01  更新:18.01.11

Q

ニキビができた時の化粧水の選び方とは?

最近、ニキビが増えてきてしまいました。今使用している化粧水はニキビ用ではないため、このまま使い続けて良いのか迷っています。ニキビができた時の化粧水の選び方について教えてください。また、化粧水のつけ方など注意するポイントがあったらあわせて教えてください。

専門家からの回答
自分のニキビに合わせ、刺激の強すぎない化粧水を。つける時は刺激を与えないようにします。
3行でまとめると?
  • 思春期ニキビには適度なピーリング化粧水がおすすめ
  • 大人ニキビには油分や刺激が少ない化粧水を選ぶ
  • 化粧水をつけた後は必ず保湿液で保湿をする

目次

化粧水にも種類がある?化粧水の役割とは?

スキンケアとして身近な存在の化粧水。皆さんは化粧水にどのようなイメージをお持ちでしょうか?肌をしっとりと潤すもの、保湿するものというイメージをお持ちの方が多いと思います。

そのイメージから、化粧水をたくさん肌に浸透させようと化粧水を含ませたコットンで長時間パックをしたり、手でパッティングしたりなどしてはいませんか?

しかし、必ずしも「たくさん化粧水をつければその水分が肌に浸透する」ということはありません。ニキビに合った化粧水を紹介する前に、化粧水の役割と種類を知り、正しい化粧品を選びましょう。

化粧水をつける目的

まず、化粧水の役割についてご紹介します。化粧水の本来の目的は、「保湿する」ことではなく、肌の水分量を整える、角質を柔らかくすることで、その後のクリームなどを「浸透しやすくする」ことです。

クレンジングなどで洗顔した後は、肌の一番表面にある角層の水分が蒸発しやすい状態になります。その肌に化粧水をつけると、再びほどよい角層水分量に戻すことができるのです。

しかし、肌にほどよい水分量を戻すことができても、それ以上に水分を肌に浸透できるわけではありません。実は、バシャバシャと化粧水をつけてもその分の水分が全て肌に浸透するわけではないのです。

化粧水の種類について

薬局や百貨店の化粧品コーナーで、たくさんの化粧水を見ることがあっても、化粧水にどんな種類があるのかご存知でない方は多いのではないのでしょうか?

実は、化粧水は成分によっていくつかの種類に分けられます。

柔軟化粧水
一般的に化粧水というと「柔軟化粧水」のことで、先ほどお話したような肌の水分量を整える目的で使われます。

拭き取り用化粧水
クリアローション、フレッシュナーと呼ばれる「拭き取り用化粧水」は化粧落としやピーリング、皮脂を除去する皮膚の洗浄を目的とした化粧水です。化粧用コットンに化粧水を含ませて使用します。

収れん化粧水
トーニングローションやトーナーと呼ばれるタイプの「収れん化粧水」といったものもあります。こちらも皮脂除去を目的としたものですが、酸化亜鉛、クエン酸といった収れん剤が配合されており、他のタイプと比べてエタノール濃度が高いのが特徴です。

そのため、化粧水をつけた後に冷却による引き締め感があり、さっぱりした使い心地が特徴です。

あなたのニキビは何ニキビ?自分のニキビの種類を知ろう!

化粧水にいくつかの種類があることが分かりましたが、これらはどのように使い分ければいいのでしょうか?

化粧水は肌の質やニキビの種類によって使い分けることができます。まずはニキビの種類について理解しましょう。

ニキビには大きく2種類ある

ニキビとは、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚病の一種です。
何らかの原因で毛穴に皮脂が詰まり、その皮脂をアクネ菌がエサにして増殖することで肌に炎症をもたらした状態と言えます。

10代にできやすい思春期ニキビ
10代のうちにできる思春期ニキビは、主に思春期特有のホルモンバランスの乱れ(男性ホルモンが多くなること)によって、皮脂の量が増えることが原因でできます。

20代以上にできやすい大人ニキビ
一方、20代以上になってからできる大人ニキビの場合は、ストレス不規則な生活食生活間違ったスキンケアなど、さまざまな原因が関与していることがほとんどです。

また、肌の乾燥も原因になる場合があります。皮脂の分泌量は年齢に応じて徐々に減っていき、皮脂の排泄がスムーズに行われなくなっていきます。つまり、肌の乾燥により皮脂の排泄がスムーズに行われないと、毛穴が詰まりやすくなってしまい、ニキビの原因になってしまうのです。

さらに、肌は乾燥すると通常以上に皮脂が分泌し、結果的にニキビが悪化してしまいます。

ニキビで悩んでいる方の中には、皮脂を取ろうとスキンケアで必要以上に皮脂を取りすぎてしまい、かえって乾燥を招いているケースがあります。化粧水ひとつで保湿できるわけではありませんが、乾燥を招きにくい保湿効果の強い化粧水を選ぶと、ニキビの悪化を防ぐことができますよ。

また、化粧水選びに限らず、スキンケア商品は自分の水分量と皮脂量のバランスによって決めると失敗が少なくなります。

ニキビの種類によって使い分ける!ニキビ用化粧水の選び方とは?

以上の点を踏まえた上で、思春期ニキビ、大人ニキビに分けて、化粧水を選ぶポイントをご説明しましょう!

思春期ニキビの場合

まず、思春期ニキビは男性ホルモンによって過剰に分泌される皮脂が原因ですから、さっぱりしたテクスチャーの化粧水がおすすめです。

特に、収れん化粧水は肌(毛穴)を引きしめる「収れん」作用や水分を補い保つ作用があり、皮脂を抑える働きもするので、思春期ニキビができやすい肌に良いでしょう。

しかし、刺激が強く乾燥を助長することもあるため、使い方には気をつけてくださいね。
あらかじめ化粧水や保湿液で保湿を行った後、コットンに化粧水を含ませて皮脂分泌が多い部分に押さえるようにつけると乾燥しにくくなります。

大人ニキビの場合

次に、大人ニキビには基本的に油分の少ない化粧水を選ぶと良いでしょう。
その他、大人ニキビができた時におすすめの化粧水は以下の通りです。参考にしてみてくださいね。

油分の少ないノンコメドジェニックの化粧水
基礎化粧品の中には、ニキビができにくい成分を使っている「ノンコメドジェニック」タイプのものがあります。

ノンコメドジェニック化粧品は、ニキビの原因であるニキビ菌のエサとなる油分の配合が少なく、毛穴が詰まりにくい成分が入っているため、ニキビができにくい特徴があります。

ただし、全ての人に効果があるわけではありません。化粧水はクリームなどと比べるともともと油分が少ないため、ノンコメドジェニックが初めての方は化粧水から試してみるのがいいでしょう。もし、スキンケア全体を通して油分が少ないと思ったら、保湿液やクリームで調節してください。

刺激の少ないアルコールフリーの化粧水
収れん化粧水は、大人ニキビにはあまりおすすめできません。肌のタイプにもよりますが、大人は思春期よりも肌の水分量が減っているため、収れん化粧水では肌への刺激や肌の乾燥を招きやすいのです。

同じ理由で、アルコールも乾燥を招きやすいため、大人ニキビには「アルコールフリー」のタイプの化粧水がおすすめです。

皮脂を除去するピーリング剤配合の化粧水には注意
また、「ピーリング剤配合の化粧水」の使用には注意が必要です。
ニキビの治療のひとつに、皮膚科などのクリニックで受けられるピーリングがあります。

ピーリングとは、ピーリング剤を使って表皮を「剥がす」ことによって、毛穴の詰まりを改善したり、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進したりする作用があり、ニキビの改善に効果があります。

市販のスキンケア商品の中にも、ピーリング剤が配合されたものがありますが、こちらはクリニックで使うものと比べて濃度をかなり低くしたものです。使い方によっては、ただ肌の摩擦や乾燥を増やしてしまうことがあるため、使用には注意必要です。

ピーリング剤配合の化粧水をつけた後は、必ず保湿液で保湿を行うようにしてください。つける頻度は週に1回程度に留めましょう。

化粧水のテクスチャーは好みで選んでOK
化粧水のテクスチャーや香りについては、それぞれの好みによって選んで問題ありません。
ただ、エイジング化粧品は保湿力を高めるために油分が比較的多く配合されているものが多いので、ニキビにはあまり合わないものも。

エイジング化粧品は一般的に通常の化粧品よりも値段が高めですし、できればサンプルをもらって自分の肌に合うかどうかチェックしてから購入することをおすすめします。

正しいスキンケア方法とは?

ここまでのお話しで、化粧水をたっぷりつけただけでは十分な保湿ができないということが分かったかと思います。では、どのようにスキンケアをすれば肌を保湿しやすくなるのでしょうか?
ここでは、正しいスキンケアの流れについてご紹介しましょう!

スキンケアの流れ

スキンケアは、洗顔 → 化粧水 → 美容液 → 保湿液・クリームの流れで行います。

夜の場合、化粧をしている方は化粧水の前にクレンジングと洗顔料のダブル洗顔が基本となります。洗顔後は、間髪入れずに保湿作業を行いましょう。

朝の場合、寝ている間に肌に付着した汚れや汗を取るため、洗顔料で洗顔してください。
ただ、美肌菌を落とさないために、入念に洗顔をする必要はなく、脂が気になる部位のみで良いかもしれません。

正しい化粧水のつけ方

化粧水をつける際、たくさんの化粧水を肌に浸透させようとバシャバシャと手でパッティングする方がいらっしゃいます。実は、このケア方法で肌の水分量がぐんと上がることはありません。
むしろ、肌への刺激となってしまうため、ニキビには逆効果。

化粧水をつける際は、基本的に手のひらを使って顔全体を軽く押さえるだけで十分です。その後は、必ず保湿液で保湿をしてください。

収れん化粧水の場合は、保湿液などを使って保湿をした後、化粧水を含ませたコットンを皮脂分泌が多く気になる部位に押さえるようにつけてください。

化粧水をつける量は、テクスチャーによっても異なりますが、両手で顔全体につけた時に、化粧水が下に滴り落ちる場合は多いと言えます。

ニキビができてもコットンやシートマスクをつけて大丈夫?

パッティングの刺激が問題なら、「コットンやシートマスクも肌へ刺激なのでは…?」
と不安に思うかもしれませんが、化粧水を浸したコットンやシートマスクを使うことは、特に問題ありません。

シートマスクは顔にすきまなくのせることで全体にむらなく化粧水を浸透させることができることがメリット。最近では美容成分配合のシートマスクも売られており、化粧水と美容液を兼ねた便利なシートもあります。

ただし、化粧水を浸み込ませたコットンやシートマスクを長時間顔の上で放置することはNGです。長時間当てていると、肌の表面から水分が蒸発してしまい、肌の乾燥を招く原因となってしまうのです。

コットンを使って化粧水をつける場合は、コットン全体がひたひたになるまで浸してください。少ない量だとコットンの毛羽で肌に摩擦を作ることになってしまいます。

ニキビを改善するには生活習慣を改善することが大切になりますが、基礎化粧品やスキンケアの方法を替えただけでも症状が改善したというお話をよく聞きます。
水分量と皮脂量のバランスから、ご自分に合った基礎化粧品を上手に使い分けるよう心がけてみるとニキビが改善するかもしれませんね。

ニキビができてしまった時や肌質が変わったと感じた時には、化粧水等の基礎化粧品を見直してみてくださいね!

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私がお答えしました

皮膚科医 小林智子
「ドクターレシピ」にて医師が監修するレシピを紹介。自身の経験を活かして、スキンケアをお手伝いいたします。

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