Q

おでこのニキビがまたできた!原因と治し方とは?

おでこにポツポツとできたニキビが悪化して、赤く炎症を起こしてしまいました。おでこのニキビを悪化させずに早く治すには、どのようなケアをしたらよいでしょうか?

専門家からの回答
皮膚科医 梅田さやか
おでこのニキビは、正しいスキンケアと食生活の改善、質のよい睡眠で治しましょう。
3行でまとめると?
  • おでこは皮脂が多いので、ニキビができやすく悪化しやすい部位
  • ニキビができる原因は、ホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れ、肌の乾燥
  • おでこのニキビを改善するには、正しいスキンケア、食生活の改善、質のよい睡眠を

目次

ニキビができる原因は?世代によって違う?

きれいになりたい女性

繰り返しできてなかなか治らない、憂うつなおでこのニキビ。

ニキビとはそもそも、毛穴に皮脂が詰まり、そこに皮脂をエサとするアクネ菌が増殖することで発生するもの。ですが、そうしてニキビができる原因は、世代によって異なります。

思春期ニキビの場合
10代の思春期にできるニキビは遺伝によるものが多く、もともと脂性肌の人に多く見られます。そのほか、第二次性徴にともなうホルモンバランスの変化も、思春期ニキビの原因に。

大人ニキビの場合
一方、大人になってからできるニキビは、様々な原因が絡みあっていることがほとんどです。その中でも、特に影響の大きい以下の3つの要素について、詳しくご説明しましょう。

大人ニキビの原因は大きく3つ

大人ニキビに大きく影響しているのは、ホルモンバランス、食生活、肌乾燥の3つ。これらが乱れると、「またおでこにポツポツ…」ということになりがち。まずは、それぞれの原因をしっかり知りましょう。

[ 1 ] 自立神経の乱れによる、ホルモンバランスの乱れ

私たちの体は、意識とは無関係に自律神経によってコントロールされています。

たとえば、食事をしたときは胃腸の動きを活発にして消化を促したり、睡眠中は内臓の動きをおさえて休息をさせたりなど、活動状態に応じて交感神経・副交感神経という自律神経が働き、体の状態を保っています。

ところが、睡眠不足やストレスがあると、体は緊張した状態になり、交感神経が優位に働くように。すると、男性ホルモンの分泌が活発化して、皮脂の分泌が促されたり、肌の角質が硬くなったりと、ニキビのできやすい肌になってしまうのです。

[ 2 ]食生活の乱れ

食生活の乱れ

偏食は皮脂の分泌を促し、ニキビを増やす原因。

揚げ物などの油っこいもの(動物性脂肪)や甘いもの(糖質)、アルコールは、分解吸収されると体内で中性脂肪に変わり、皮脂のもととなります。そのため、これらを摂り過ぎると皮脂が過剰に分泌されて、ニキビができやすくなってしまいます。
仕事中などに摂りやすいカフェインも、皮脂の分泌をコントロールするビタミンB群の吸収を妨げるので注意が必要です。

また、食事内容の偏りだけでなく、不規則な食事時間にも要注意。

  • ・食事時間が毎日バラバラ
  • ・忙しくて食事を抜いてしまいがち

以上のように、一定時間に食事を摂れていない場合も、ニキビができやすくなるといえます。

[ 3 ] 肌の乾燥

「肌の乾燥」とは、肌の水分量が少なくなっていることをいいます。

肌の水分を保っているのは、セラミドなどの肌表面にある細胞間脂質です。
ところが、肌の洗いすぎや加齢などで細胞間脂質が減ってしまうと、肌に水分を抱え込むことができなくなり、乾燥しやすい状態に陥ります。

肌は乾燥するとバリア機能が低下するので、これを補うために皮脂分泌を促したり、角質を厚くしたりします。
すると、皮脂の過剰分泌と角質の肥厚はニキビの原因である毛穴の詰まりを起こしやすくするので、ニキビができやすくなってしまうのです。

おでこのニキビが悪化しやすい原因とは?

おでこニキビの炎症

おでこは一般に「Tゾーン」と呼ばれる、皮脂の分泌が盛んな部位にあたります。つまり、ニキビのトラブルが起きやすい部位ということ。
顔の中でもおでこのニキビがひどいという人は、こうしたおでこ特有の理由もかかわっているかもしれません。

おでこは皮脂の分泌が盛ん

おでこは、顔の中でも皮脂の分泌が盛んな部位。
皮脂の分泌が多い分、毛穴の詰まりが起こりやすく、皮脂を栄養とするアクネ菌が増殖して、赤く炎症を起こしたニキビができるリスクが高くなります。

おでこは様々な刺激を受けやすい

おでこは、外的刺激の多い部位でもあります。

  • ・前髪の毛先がおでこに当たっている
  • ・整髪料がおでこにもついてしまう
  • ・洗顔料やシャンプーの洗い残しがある
  • ・おでこを触る癖がある
  • ・帽子を長時間かぶっている

毛穴が詰まったところにこれらの刺激が加わると、赤く炎症を起こしやすくなってしまいます。おでこのニキビがクセになっている人は、当てはまることがないか一度チェックを。

間違ったスキンケアが影響

おでこは皮脂の多い部分とはいえ、皮脂の取り過ぎ・保湿不足には要注意。ニキビが気になる人は、次のようなことをしていませんか?

  • ・汚れや皮脂を落とすために、顔をゴシゴシこすって洗っている
  • ・1日に何度も洗顔をしている
  • ・洗浄力の強い洗顔料を使っている
  • ・ベタつきをおさえるため、さっぱりタイプの化粧水だけを使っている

これらはすべて肌の乾燥を進ませ、その分皮脂の分泌が増えたり毛穴が詰まったりと、かえってニキビをできやすくしてしまうNGケア。

ニキビを防ぐつもりで「やり過ぎ洗顔」を続けていると、必要なうるおいまで奪われてしまいます。
加えて、「べたつくおでこに保湿は不要」と考えて、化粧水や乳液などを怠る方がいらっしゃいますが、皮脂と水分は別物。皮脂が多いからといって、保湿しないのは誤りです。

実は、ニキビができているときでも、保湿力のある化粧水や美容液でのケアが必要なのです。

ニキビができているときの化粧水や美容液のケアについてはこちらで詳しく解説しています。

大人ニキビができた時には、乳液や美容液は塗らない方がいいの?

紫外線にも注意が必要

おでこを出している人は、紫外線にも注意が必要です。
紫外線が当たると、肌は体を守るために角質を厚くします。すると、この角質の肥厚がニキビの原因である毛穴の詰まりを起こしやすくしてしまうのです。

ほかにも、紫外線は肌の免疫力を落としたり、肌を乾燥させたりする作用もあるため、ニキビにとって無防備な日焼けは厳禁といえます。

おでこニキビが炎症を起こしてしまったら?

おでこのポツポツが炎症を起こして赤いニキビになってしまったら、直ちに生活習慣を整え、丁寧な保湿を。正しいケアで、ニキビを早く治しましょう!

ホルモンバランスを整える

ホルモンバランスは、一度崩れてしまうとバランスが整うまでに時間がかかります。
ホルモンバランスを崩す原因となるストレスや睡眠不足に注意して、生活を少しずつ改善しながら、気長に整えていきましょう。

ストレスケアをする

ストレスを緩和するには、軽い運動がおすすめです。ハードすぎる運動は継続しづらく、かえってストレスを強めてしまうことも。

睡眠前にストレッチをしたり、天気のいい日は1駅分歩いてみたりなど、日々の生活の中で気軽に始められる運動を取り入れてみましょう。

また、半身浴をしたりアロマを焚いたりなど、自分にあったリラックス方法を見つけると、ストレスを溜めにくい生活を送ることができますよ。

就寝前の時間の使い方で睡眠の質を高める

肌は、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって再生されます。夜は免疫機構が最も活発に働く時間なので、十分な睡眠時間と質のよい睡眠は、ニキビを早く治すためには欠かせません。

睡眠時間は、7時間前後あると生活習慣病のリスクが軽減するといわれています。できるだけ毎日7時間の睡眠をとり、日付が変わる前に寝るようにしましょう。

また、睡眠時間を長くとれば睡眠不足にならないというわけではなく、睡眠の質が重要です。
睡眠の質を高めるには、食事は就寝の3時間前までに終えて内臓を休ませ、入浴は1時間前に済ませるとスムーズに入眠できるようになるでしょう。
スマートフォンやテレビなどは、就寝30分前にはオフすることをおすすめします。

食生活を改善する

おでこニキビは、何より皮脂の過剰分泌を防ぐことが重要です。毎日の食事から、皮脂の分泌をコントロールしてくれるビタミンを積極的に摂りましょう。

  • ・ビタミンB2(卵、乳製品、うなぎ、レバー、納豆など)
  • ・ビタミンB6(マグロ、カツオ、鶏ささみ、さつまいも、バナナなど)

また、ニキビができているときには次のようなビタミンもおすすめです。

  • ・ビタミンA(うなぎ、緑黄色野菜、海藻、乳製品など)
    皮膚の代謝を促し、毛穴が塞がるのを防いでくれる
  • ・ビタミンC(緑黄色野菜、果実、イモ類など)
    肌ダメージを和らげ、ニキビ跡の色素沈着を防いでくれる
  • ・ビタミンE(緑黄色野菜、カツオ、ウナギなど)
    血流を促し、ビタミンCと一緒に摂ると相乗効果がある

これらの栄養素を十分に摂るには、和食の定食メニューが最適です。
自身で作るのが一番ですが、「時間がない」「1人だと食材が余る」など作るのが難しい場合は、一汁三菜のバランスがとれたメニューを出してくれる、定食屋さんで食事を摂るとよいでしょう。

ニキビができた時に摂りたい食べ物と要注意の食べ物とは?

正しい洗顔でおでこのニキビを撃退!

洗顔をするときは、ヘアバンドなどで前髪をきちんと上げて、洗いやすくしてから行いましょう。

低刺激の洗顔料や石鹸を良く泡立て、泡で洗うようにします。よく泡立てずに洗うと、手指の摩擦が刺激になり、ニキビを悪化させてしまうので注意してくださいね。

泡をすすぐときもこすらずに、ぬるま湯でやさしくすすぎます。洗顔後は、鏡ですすぎ残しがないか確認しましょう。

また、洗顔に時間をかけすぎるのも肌を乾燥させる原因になります。顔を洗ってすすぐまでの工程は、1分以内が目安です。

ニキビができた時におすすめの洗顔料と洗顔方法とは?

シンプルな化粧品で保湿を

洗顔後は、化粧水・乳液を使って保湿します。
ニキビができているからとさっぱり系のスキンケアにこだわらず、保湿力の高い化粧水、保湿液や美容液、クリームなどを使って、肌に必要なうるおいを与えましょう。

化粧品は、なるべくシンプルで刺激の少ないものがおすすめ。
また、アクネ菌の栄養にならない油分だけを使用したノンコメドジェニックのもの、油分を使用していないものなど、ニキビ用の製品もあるので参考にしてください。

使用時にしみるなどの刺激を感じたり、乾燥したりするものは、ニキビでできた傷の治りを悪くすることがあるので使用を控えましょう。

肌にやさしいスキンケアのテクニックとは?

化粧水のベストなつけ方

化粧水を使うとき、コットンは清潔にむらなく塗りやすいという利点がありますが、肌の上をこすってしまったり、毛羽立った繊維が肌に残ったりと刺激になりやすく、ニキビを悪化させてしまうことがあります。

化粧水は清潔な手のひらに適量取り、両手で顔を包むようにしてやさしくなじませるのがベストです。

どうしてもコットンの方が慣れているという人は、なるべく毛羽立ちの少ないものを選び、つけるときはこすらずに、おさえるようにやさしくつけましょう。

ニキビの原因は大きく、ホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れ、肌の乾燥の3つが挙げられますが、おでこはニキビの原因の一つである「皮脂」がもともと多いため、ニキビができやすい部位です。

生活習慣の改善や、おでこ特有の悪化原因を取り除き、おでこのポツポツニキビを改善しましょう!

私がお答えしました

皮膚科医 梅田さやか
肌クリニック 表参道皮膚科院長。過去に自身が肌に悩んだ経験を活かし、女性が美しくあるお手伝いをいたします。

この記事をシェアする

関連する記事